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ピッチ周期等化装置及びピッチ周期等化方法、並びに音声符号化装置、音声復号装置及び音声符号化方法 新技術説明会 実績あり 外国出願あり

国内特許コード P09A014767
掲載日 2009年10月30日
出願番号 特願2005-125815
公開番号 特開2006-301464
登録番号 特許第4599558号
出願日 平成17年4月22日(2005.4.22)
公開日 平成18年11月2日(2006.11.2)
登録日 平成22年10月8日(2010.10.8)
発明者
  • 佐藤 寧
出願人
  • 学校法人九州工業大学
発明の名称 ピッチ周期等化装置及びピッチ周期等化方法、並びに音声符号化装置、音声復号装置及び音声符号化方法 新技術説明会 実績あり 外国出願あり
発明の概要

【課題】低ビットレートを実現し、従来よりも再生音声の歪みを小さく抑えることが可能な音声符号化技術を提供する。
【解決手段】入力音声信号のピッチ周波数の検出を行うピッチ検出手段5、ピッチ周波数と基準周波数との差分(残差周波数)を演算する残差演算手段6、残差周波数に比例し入力音声信号の周波数を基準周波数に近づける方向にシフトさせピッチ周期を等化する周波数シフタ4、周波数シフタ4が出力する音声信号(ピッチ等化音声信号)に対し一定のピッチ区間数で直交変換を行い変換係数データを生成する直交変換手段、及び変換係数データを符号化する波形符号化手段を備えた。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


音声符号化の分野において、10kbps以下の低ビットレートでは、現在のところ、符号励振線形予測(Code Excited Linear Prediction Coding Encoding:以下「CELP」という。)符号化方式が広く用いられている(非特許文献1参照)。CELP符号化方式は、人間の音声発生機構を音源成分(声帯)とスペクトル包絡成分(声道)とによってモデル化し、それぞれのパラメータを符号化する方式である。



符号化側においては、音声はフレームと呼ばれる単位に分割され、各フレームに対して、符号化が行われる。スペクトル包絡成分は、線形予測に基づく音声のARモデル(Auto-Regressive model:自己回帰モデル)に基づいて計算され、線形予測(Linear Prediction Coding:以下「LPC」という。)係数という形で与えられる。また、音源成分は、予測残差という形で与えられる。この予測残差は、ピッチ情報を表す周期情報、音源情報である雑音情報、及びピッチと音源の混合比を表す利得情報に分離される。これら各情報は、符号帳に蓄えられた符号ベクトルにより構成される。符号ベクトルの決定は、各符号ベクトルをフィルタに通して音声を合成し、入力波形に最も近いものを探索する方法、いわゆるAbS(Analysis by Synthesis)法による閉ループ探索によって行われる。



また、復号側においては、符号化された各情報を復号し、LPC係数、周期情報(ピッチ情報)、雑音源情報、及び利得情報を復元する。雑音情報にピッチ情報を加えることにより励振源信号を生成する。この励振源信号をLPC係数で構成される線形予測合成フィルタに通すことにより、合成音声を得る。



図16はCELP符号化方式による音声符号化装置の基本構成例を表す(特許文献1,図9参照)。



原音声信号は、所定のサンプル数のフレーム単位に分割され、入力端子101に入力される。入力端子101に入力された原音声信号は、線形予測分析部102において、周波数スペクトル包絡特性を表すLPC係数が計算される。具体的には、フレームの自己相関関数を求め、Durbinの再帰解法などを用いてLPC係数が計算される。



LPC係数符号化部103は、このLPC係数を量子化し符号化することにより、LPC係数符号を生成する。この量子化は、量子化効率の優れた線スペクトル対(Line Spectrum Pair:LSP)パラメータ、偏自己相関方式(Partial auto-Correlation:PARCOR)パラメータ、反射係数等に変換して行われる場合が多い。LPC係数復号部104は、LPC係数符号を復号してLPC係数を再生する。この再生されたLPC係数に基づき、各フレームの予測残差成分(音源成分)の符号化のための符号帳探索が行われる。この符号帳探索は、フレームを更に分割した単位(以下「サブフレーム」という。)に対して行われることが多い。



ここで、符号帳は、適応符号帳105、雑音符号帳106、及び利得符号帳107から構成されている。



適応符号帳105は、ピッチ周期とピッチパルスの振幅をピッチ周期ベクトルとして表し記憶した符号帳であり、音声のピッチ成分を表現する。ピッチ周期ベクトルは、以前のフレームまでの残差成分(既に量子化された直前の1~数フレーム分の駆動音源ベクトル)を、予め設定された周期だけ繰り返すことにより構成されたサブフレーム長のベクトルである。適応符号帳105は、かかるピッチ周期ベクトル群を記憶している。適応符号帳105は、これらピッチ周期ベクトル群の中から、音声の周期成分に対応して一つのピッチ周期ベクトルを選択し、時系列符号ベクトルの候補として出力する。



雑音符号帳106は、残差信号からピッチ成分を除いた残りの波形である形状励振源成分を励振ベクトルとして表し記憶した符号帳であり、ピッチ以外の雑音的な成分(非周期的励振)を表現する。励振ベクトルは、入力音声とは独立に、白色雑音を基調として用意されたサブフレーム長のベクトルである。雑音符号帳106には、このような励振ベクトルが予め指定された数だけ記憶されている。雑音符号帳106は、これらピッチ励振ベクトル群の中から、音声の雑音成分に対応して一つの励振ベクトルを選択し、音声の非周期成分に対応する時系列符号ベクトルの候補として出力する。



また、利得符号帳107は、音声のピッチ成分及びそれ以外の成分の利得を表現する。



適応符号帳105及び雑音符号帳106から出力された各時系列符号ベクトルの候補は、それぞれ、利得部108,109においてピッチ利得g,形状利得gが乗算される。利得g,gは、利得符号帳107において選択され出力される。そして、両者は加算部110において加算され、駆動音源ベクトルの候補が生成される。



合成フィルタ111は、LPC係数復号部104が出力するLPC係数をフィルタ係数とする線形フィルタである。合成フィルタ111は、加算部110から出力される駆動音源ベクトルの候補をフィルタリングして、再生音声候補ベクトルとして出力する。



比較部112は、原音声信号ベクトルから上記再生音声候補ベクトルを減算し歪データを出力する。この歪データは、聴覚重み付けフィルタ113において、人間の聴覚の特性に対応した係数によって重み付けがされる。この聴覚重み付けフィルタ113は、通常、移動平均自己回帰型の10次程度のフィルタであり、フォルマントの山の部分をやや強調するように構成されている。この重み付けは、音声スペクトルの包絡の値が小さくなる谷の部分の周波数帯域では量子化雑音が小さくなるように符号化を行うために行われる。



距離最小化部114は、聴覚重み付けフィルタ113から出力された歪データの二乗誤差が最小となるような周期信号、雑音符号、及び利得符号を選択する。周期信号、雑音符号、及び利得符号は、それぞれ、適応符号帳105、雑音符号帳106、及び利得符号帳107に送られる。適応符号帳105は、入力される周期信号に基づいて、次の時系列符号ベクトルの候補を出力する。雑音符号帳106は、入力される雑音符号に基づいて次の時系列符号ベクトルの候補を出力する。また、利得符号帳107は、入力される利得符号に基づいて、次の利得g,gを出力する。



距離最小化部114は、このようなAbSループを繰り返すことにより、聴覚重み付けフィルタ113が出力する歪データが最小化された時点で、上記周期信号、雑音符号、及び利得符号を、そのフレームにおける駆動音源ベクトルとして決定する。



符号送出部115は、距離最小化部114が決定する周期信号、雑音符号、及び利得符号と、LPC係数符号化部103が出力するLPC係数符号を、ビット系列の符号に変換し、さらに必要に応じて訂正符号を付加して出力する。



図17はCELP符号化方式による音声復号装置の基本構成例を表す(特許文献1,図11参照)。



音声復号装置は、符号帳の検索を行わない点を除いて、音声符号化装置とほぼ同一の構成となる。符号受信部121は、LPC係数符号、周期符号、雑音符号、及び利得符号を受信する。LPC係数符号は、LPC係数復号部122に送られる。LPC係数復号部122は、LPC係数符号を復号しLPC係数(フィルタ係数)を生成する。



適応符号帳123は、ピッチ周期ベクトル群を記憶している。ピッチ周期ベクトルは、以前のフレームまでの残差成分(既に復号された直前の1~数フレーム分の駆動音源ベクトル)を、予め設定された周期だけ繰り返すことにより構成されたサブフレーム長のベクトルである。適応符号帳123は、符号受信部121から入力される周期符号に対応して一つのピッチ周期ベクトルを選択し、時系列符号ベクトルとして出力する。



雑音符号帳124は、励振ベクトル群を記憶している。励振ベクトルは、入力音声とは独立に、白色雑音を基調として用意されたサブフレーム長のベクトルである。符号受信部121から入力される雑音符号に対応して一つの励振ベクトルを選択し、音声の非周期成分に対応する時系列符号ベクトルとして出力する。



また、利得符号帳125は、音声のピッチ成分及びそれ以外の成分の利得(ピッチ利得g,形状利得g)群を記憶する。利得符号帳125は、符号受信部121から入力される利得符号に対応して一組のピッチ利得g,形状利得gを選択して出力する。



適応符号帳123及び雑音符号帳124から出力される時系列符号ベクトルは、それぞれ、利得部126,127においてピッチ利得g,形状利得gが乗算される。そして、両者は加算部128において加算され、駆動音源ベクトルが生成される。



合成フィルタ129は、LPC係数復号部122が出力するLPC係数をフィルタ係数とする線形フィルタである。合成フィルタ129は、加算部128から出力される駆動音源ベクトルの候補をフィルタリングして、再生音声として端子130に出力する。



一方、MPEG規格やオーディオ機器では、サブバンド符号化方式が多く用いられている。サブバンド符号化方式においては、音声信号を複数の周波数帯域(サブバンド)に分割し、各サブバンド内での信号エネルギーに応じたビット割り当てを行うことにより効率のよい符号化が行われる。サブバンド符号化方式を音声符号化に適用した技術としては、特許文献2~4に記載の技術が公知である。



特許文献2~4に記載の音声符号化方式においては、基本的に次のような信号処理によって音声信号の符号化を行う。



まず、入力された原音声信号からピッチを抽出する。そして、原音声信号をピッチ区間に分割する。次に、分割により得られた各ピッチ区間の音声信号について、それぞれのピッチ区間の標本化数が一定数となるようにリサンプリングを行う。そして、リサンプリングされた各ピッチ区間の音声信号に対し、DCT等の直交変換を施すことにより、(n+1)個のデータから成るサブバンドデータを生成する。最後に、時系列的に得られる(n+1)個のデータのそれぞれに対して、フィルタリングを行うことにより、強度の時間変化のうち所定の周波数を超える成分を除去して平滑化し、(n+1)個の音響情報データを生成する。また、サブバンドデータから高周波成分の割合を閾値判定することによって、原音声信号が摩擦音か否かを判定し、その判定結果を摩擦音情報として出力する。



最終的に、原音声信号は、各ピッチ区間の元のピッチ長を表す情報(ピッチ情報)、(n+1)個の音響情報データからなる音響情報、及び摩擦音情報に分割され符号化される。



図18は、特許文献2記載の音声符号化装置(音声信号加工装置)の構成例を表す図である。原音声信号(音声データ)は、音声データ入力部141に入力される。ピッチ抽出部142は、音声データ入力部141に入力された音声データからピッチの基本周波数の信号(ピッチ信号)を抽出し、音声データをピッチ信号の単位周期(単位ピッチ区間)で区切る。そして、それぞれの単位ピッチ区間の音声データを、ピッチ信号との相関が最大となるように移相して調整し、ピッチ長固定部143に出力する。



ピッチ長固定部143は、この各単位ピッチ区間の音声データを、各単位ピッチ区間の標本化数がほぼ等しくなるようにリサンプリングを行う。そして、リサンプリングされた単位ピッチ区間の音声データを、ピッチ波形データとして出力する。尚、このリサンプリングによって各単位ピッチ区間の長さ(ピッチ周期)に関する情報が除去されるので、ピッチ長固定部143は、各単位ピッチ区間における元のピッチ長を表す情報をピッチ情報として出力する。



サブバンド分割部144は、このピッチ波形データにDCT等の直交変換を施してサブバンドデータを生成する。このサブバンドデータは、音声の基本周波数成分、及びこの音声のn個の高調波成分の強度を表す(n+1)個のスペクトル強度データの時系列データからなる。



帯域情報制限部145は、上記サブバンドデータを構成する(n+1)個のスペクトル強度データをそれぞれフィルタリングすることにより、(n+1)個のスペクトル強度データの時間変化のうち、所定の周波数を超える成分を除去する。これは、ピッチ長固定部143におけるリサンプリングによって発生するエリアシングの影響を除去するために行われる処理である。



帯域情報制限部145でフィルタリングされたサブバンドデータは、非線形量子化部146において非線形量子化され、辞書選択部147でコード化されて音響情報として出力される。



一方、摩擦音検出部149は、サブバンドデータの全体のスペクトル強度に占める高周波成分の割合に基づき、入力された音声データが有声音か無声音(摩擦音)かを判別する。そして、この判別結果を、摩擦音情報として出力する。



このように、原音声信号をサブバンドに分割する前にピッチの揺らぎを除去し、ピッチ区間ごとに直交変換を行うことによってサブバンドに分割する。これにより、各サブバンドのスペクトル強度の時間変化が小さくなるため、音響情報に関して高い圧縮率が実現できる。




【特許文献1】特許3199128号公報

【特許文献2】特開2003-108172号公報

【特許文献3】特開2003-108200号公報

【特許文献4】特開2004-12908号公報

【非特許文献1】Manfred R. Schroeder and Bishnu S. Atal, "Code-excited Linear Prediction (CELP): High-Quality Speech at Very Low Bit Rates", Proceedings of ICASSP 85, pp. 25.1.1-25.1.4, 1985.

【非特許文献2】貴家仁志,「デジタル信号処理シリーズ(第14巻)マルチレート信号処理」,初版,1995年10月6日,pp.34-49,78-79.

産業上の利用分野


本発明は、ピッチ成分を含む音声信号のピッチ周期を等化するピッチ周期等化技術、及びそれを使用した音声符号化技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
入力される音声信号に対して有声音のピッチ周期を等化するピッチ周期等化装置であって、
音声信号のピッチ周波数の検出を行うピッチ検出手段;
前記ピッチ周波数から所定の基準周波数を差し引いた差分である残差周波数を演算する残差演算手段;
及び、前記残差周波数に基づいて、前記音声信号のピッチ周波数を前記基準周波数に近づける方向にシフトさせることにより、前記音声信号のピッチ周期を等化する周波数シフタ;
を備え、
前記周波数シフタは、
前記入力信号を所定の変調波で振幅変調し被変調波を生成する変調手段;
前記被変調波の単側波帯成分の信号のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ;
前記バンドパスフィルタでフィルタリングした被変調波に対して所定の復調波で復調を行い、出力音声信号として出力する復調手段;
及び、前記変調手段が変調に用いる変調波の周波数及び前記復調手段が復調に用いる復調波の周波数の何れか一方を所定の基本キャリア周波数とし、他方を前記基本キャリア周波数から前記残差周波数を差し引いた周波数に設定する周波数調整手段;
を備えていることを特徴とするピッチ周期等化装置。

【請求項2】
前記ピッチ検出手段は、
前記周波数シフタに入力される入力音声信号のピッチ周波数(以下「入力ピッチ周波数」という。)を検出する入力ピッチ検出手段;
及び前記周波数シフタから出力される出力音声信号のピッチ周波数(以下「出力ピッチ周波数」という。)を検出する出力ピッチ検出手段;
を備え、
前記入力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均手段を備え、
前記残差演算手段は、前記平均ピッチ周波数を基準周波数として、前記出力ピッチ周波数と当該基準周波数との差分である残差周波数を演算すること
を特徴とする請求項1記載のピッチ周期等化装置。

【請求項3】
前記ピッチ検出手段は、前記周波数シフタに入力される入力音声信号のピッチ周波数(以下「入力ピッチ周波数」という。)を検出する入力ピッチ検出手段であり、
前記入力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均手段を備え、
前記残差演算手段は、前記平均ピッチ周波数を基準周波数として、前記入力ピッチ周波数と当該基準周波数との差分である残差周波数を演算すること
を特徴とする請求項1記載のピッチ周期等化装置。

【請求項4】
前記ピッチ検出手段は、前記周波数シフタから出力される出力音声信号のピッチ周波数(以下「出力ピッチ周波数」という。)を検出する出力ピッチ検出手段であり、
前記出力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均手段を備え、
前記残差演算手段は、前記平均ピッチ周波数を基準周波数として、前記出力ピッチ周波数と当該基準周波数との差分である残差周波数を演算すること
を特徴とする請求項1記載のピッチ周期等化装置。

【請求項5】
前記ピッチ検出手段は、前記周波数シフタに入力される入力音声信号のピッチ周波数(以下「入力ピッチ周波数」という。)を検出する入力ピッチ検出手段であり、
前記基準周波数を出力する基準周波数発生手段を備え、
前記残差演算手段は、前記入力ピッチ周波数と前記基準周波数との差分である残差周波数を演算すること
を特徴とする請求項1記載のピッチ周期等化装置。

【請求項6】
前記ピッチ検出手段は、前記周波数シフタから出力される出力音声信号のピッチ周波数(以下「出力ピッチ周波数」という。)を検出する出力ピッチ検出手段であり、
前記基準周波数を出力する基準周波数発生手段を備え、
前記残差演算手段は、前記出力ピッチ周波数と前記基準周波数との差分である残差周波数を演算すること
を特徴とする請求項1記載のピッチ周期等化装置。

【請求項7】
入力される音声信号を符号化する音声符号化装置であって、
前記音声信号に対して有声音のピッチ周期を等化する請求項1乃至6の何れか一記載のピッチ周期等化装置;
及び、前記ピッチ周期等化装置が出力する音声信号(以下「ピッチ等化音声信号」という。)に対して、一定のピッチ数区間で直交変換を行い、各サブバンドの変換係数データを生成する直交変換手段;
を備えた音声符号化装置。

【請求項8】
前記ピッチ周期等化装置が出力する前記ピッチ等化音声信号に対して、1ピッチ区間のサンプリング数が一定となるようにリサンプリングを行うリサンプリング手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の音声符号化装置。

【請求項9】
原音声信号に対しピッチ周波数が所定の基準周波数に等化され、直交変換によりサブバンド成分に分解されたピッチ等化音声信号、及び前記原音声信号のピッチ周波数から前記基準周波数を差し引いた差分である残差周波数信号に基づいて前記原音声信号を復号する音声復号装置であって、
一定のピッチ数区間で直交変換されたピッチ等化音声信号に対し逆直交変換を行うことによりピッチ等化音声信号を復元する逆直交変換手段;
及び、前記ピッチ等化音声信号のピッチ周波数を前記基準周波数に前記残差周波数を加えた周波数に近づける方向にシフトさせることにより、前記復元音声信号を生成する周波数シフタ;
を備え、
前記周波数シフタは、
前記ピッチ等化音声信号を所定の変調波で振幅変調し被変調波を生成する変調手段;
前記被変調波の単側波帯成分の信号のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ;
前記バンドパスフィルタでフィルタリングした被変調波に対して所定の復調波で復調を行い、復元音声信号として出力する復調手段;
及び、前記変調手段が変調に用いる変調波の周波数及び前記復調手段が復調に用いる復調波の周波数の何れか一方を所定の基本キャリア周波数とし、他方を前記基本キャリア周波数に前記残差周波数を加えた値に設定する周波数調整手段;
を備えていることを特徴とする音声復号装置。

【請求項10】
入力される音声信号(以下「入力音声信号」という。)に対して有声音のピッチ周期を等化するピッチ周期等化方法であって、
前記入力音声信号を周波数シフタに入力し、前記周波数シフタからの出力信号(以下「出力音声信号」という。)を得る周波数シフトステップ;
前記出力音声信号のピッチ周波数(以下「出力ピッチ周波数」という。)を検出する出力ピッチ検出ステップ;
前記出力ピッチ周波数から所定の基準周波数を差し引いた差分である残差周波数を演算する残差周波数演算ステップ;
及び、前記出力ピッチ周波数と所定の基準周波数との差分である残差周波数を演算する残差周波数演算ステップ;
を有し、
前記周波数シフトステップにおいては、
変調に用いる変調波の周波数及び復調に用いる復調波の周波数の何れか一方を所定の基本キャリア周波数とし、他方を前記基本キャリア周波数から前記残差周波数演算ステップにおいて算出される前記残差周波数を差し引いた周波数に設定する周波数設定ステップ;
前記入力音声信号を前記変調波で振幅変調し被変調波を生成する変調ステップ;
前記被変調波の単側波帯成分のみを通過させるバンドパスフィルタにより、前記被変調波をフィルタリングする帯域縮小ステップ;
前記バンドパスフィルタでフィルタリングした被変調波に対して前記復調波で復調を行い、出力音声信号として出力する復調ステップ;
を有することを特徴とするピッチ周期等化方法。

【請求項11】
前記出力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均化ステップ;
を有し、
前記残差周波数演算ステップにおいては、前記出力ピッチ周波数と前記平均ピッチ周波数との差分を演算し、これを前記残差周波数とすること
を特徴とする請求項10記載のピッチ周期等化方法。

【請求項12】
前記入力音声信号のピッチ周波数(以下「入力ピッチ周波数」という。)を検出する入力ピッチ検出ステップ;
前記入力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均化ステップ;
を有し、
前記残差周波数演算ステップにおいては、前記出力ピッチ周波数と前記平均ピッチ周波数との差分を演算し、これを前記残差周波数とすること
を特徴とする請求項10記載のピッチ周期等化方法。

【請求項13】
入力される音声信号(以下「入力音声信号」という。)に対して有声音のピッチ周期を等化するピッチ周期等化方法であって、
前記入力音声信号のピッチ周波数(以下「入力ピッチ周波数」という。)を検出する入力ピッチ検出ステップ;
前記入力音声信号を周波数シフタに入力し、前記周波数シフタからの出力信号(以下「出力音声信号」という。)を得る周波数シフトステップ;
及び、前記入力ピッチ周波数から所定の基準周波数を差し引いた差分である残差周波数を演算する残差周波数演算ステップ;
を有し、
前記周波数シフトステップにおいては、
変調に用いる変調波の周波数及び復調に用いる復調波の周波数の何れか一方を所定の基本キャリア周波数とし、他方を前記基本キャリア周波数から前記残差周波数演算ステップにおいて算出される前記残差周波数を差し引いた周波数に設定する周波数設定ステップ;
前記入力音声信号を前記変調波で振幅変調し被変調波を生成する変調ステップ;
前記被変調波の単側波帯成分のみを通過させるバンドパスフィルタにより、前記被変調波をフィルタリングする帯域縮小ステップ;
前記バンドパスフィルタでフィルタリングした被変調波に対して前記復調波で復調を行い、出力音声信号として出力する復調ステップ;
を有することを特徴とするピッチ周期等化方法。

【請求項14】
前記入力ピッチ周波数の時間平均である平均ピッチ周波数を演算するピッチ平均化ステップ;
を有し、
前記残差周波数演算ステップにおいては、前記入力ピッチ周波数と前記平均ピッチ周波数との差分を演算し、これを前記残差周波数とすること
を特徴とする請求項13記載のピッチ周期等化方法。

【請求項15】
入力される音声信号を符号化する音声符号化方法であって、
請求項10乃至14の何れか一記載のピッチ周期等化方法により、前記音声信号に対して有声音のピッチ周期を等化するピッチ周期等化ステップ;
前記ピッチ周期等化ステップで等化された音声信号(以下「ピッチ等化音声信号」という。)に対して、一定のピッチ数区間で直交変換を行い、各サブバンドの変換係数データを生成する直交変換ステップ;
及び、前記変換係数データを符号化する波形符号化ステップ;
を備えた音声符号化方法。

【請求項16】
前記ピッチ周期等化ステップにおいて等化された前記ピッチ等化音声信号に対して、1ピッチ区間のサンプリング数が一定となるようにリサンプリングを行うリサンプリングステップ
を備えていることを特徴とする請求項14記載の音声符号化方法。

【請求項17】
コンピュータで実行することにより、前記コンピュータを請求項1乃至6の何れか一記載のピッチ周期等化装置として機能させるプログラム。

【請求項18】
コンピュータで実行することにより、前記コンピュータを請求項7又は8記載の音声符号化装置として機能させるプログラム。

【請求項19】
コンピュータで実行することにより、前記コンピュータを請求項9記載の音声復号装置として機能させるプログラム。


産業区分
  • 電子応用機器
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 権利存続中
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