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臨床検査データ解析支援装置、臨床検査データ解析支援方法及びそのプログラム 新技術説明会

国内特許コード P09A014928
整理番号 2008-003
掲載日 2009年12月18日
出願番号 特願2008-100587
公開番号 特開2009-247688
登録番号 特許第5164646号
出願日 平成20年4月8日(2008.4.8)
公開日 平成21年10月29日(2009.10.29)
登録日 平成24年12月28日(2012.12.28)
発明者
  • 倉本 秋
  • 畠山 豊
  • 片岡 浩巳
  • 相良 祐輔
  • 曽根原 登
出願人
  • 国立大学法人高知大学
発明の名称 臨床検査データ解析支援装置、臨床検査データ解析支援方法及びそのプログラム 新技術説明会
発明の概要

【課題】 各施設間で臨床検査データに生ずる施設間誤差を効率的かつ高精度に補正する。
【解決手段】 入力された前記臨床検査データから、健常者の臨床検査データと推定される臨床検査データのみを抽出して、第1の基準検査データとして第1の記憶装置に格納する健常者検査データ抽出部(21)と、第1の基準検査データを読み出し、正規化された第2の基準検査データに変換する正規化処理部(25)と、第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上において、標準偏差に基づき決定される近似直線を求め、その傾き及び切片を補正用パラメータとして導出する補正用パラメータ導出部(25)と、入力された臨床検査データの項目値と一致する検査施設及び臨床検査項目について定義された前記補正用パラメータで規定される一次関数を、前記臨床検査データに対して適用して、前記臨床検査データを補正する補正処理部(25)とを具備する。
【選択図】 図2

従来技術、競合技術の概要


医療の経済効率を低下させることなく医療の質的向上を実現するためのプラットフォームとして、Evidence Based Medicine(EBM)システムの構築が図られている。このEBMシステムによれば、統合医療データベースに格納された医療データの解析により動的に診断根拠を導出し、各医療機関や在宅において、医師、医療スタッフや栄養管理士等が、客観的診断根拠に基づく診断、治療、栄養指導等を行なうことが可能となる。



例えば、特許文献1は、本願発明者らの一部を含む発明者らによる特許出願に係り、臨床検査で取得され、中央に収集された複数の分析結果項目について、ニューラルネットや自己組織化マップ等の手法を用いて集積された多数患者の過去の臨床検査結果に基づき、予め定義された複数の出現パターンのうち最も近似する出現パターンに対する近似度を算出し、熟練した医師の判断によらなくとも、再検査が必要な検査結果であるか否かを自動的に判断することのできる臨床検査分析装置を開示する。



一方、特許文献2は、臨床検査で取得され、中央に収集された膨大な医療データを網羅的に解析して、医療データ相互間の相関性を示す相関ルール及びその頻度データを抽出するデータマイニング処理により、複数の分析項目間の関係を可視的に表示する医療データ解析システムを開示する。

【特許文献1】特開2003-114231号公報

【特許文献2】特開2004-185547号公報

産業上の利用分野


本発明は、臨床検査データ解析支援装置、臨床検査データ解析支援方法及びそのプログラムに関する。より詳細には、特に、複数の病院、検査施設、分析施設ないし在宅サイトで収集された臨床検査データを統合し、集積して解析する統合医療システムにおいて、統合医療データベースに格納されるべき複数の病院、検査施設ないし在宅サイトでそれぞれ収集される臨床検査データを効率的かつ高精度に統合医療データを解析する医療データマイニングエンジンに供給するための技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
同一施設で分析された被検者を母集団とする、1つの臨床検査項目についての臨床検査データを入力する入力部と、
入力された前記臨床検査データから、健常者の臨床検査データと推定される臨床検査データのみを抽出して、第1の基準検査データとして第1の記憶装置に格納する健常者検査データ抽出部と、
前記第1の記憶装置から前記第1の基準検査データを読み出し、その分布型が正規分布に近似する第2の基準検査データに変換する正規化処理部と、
前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上において、該正規分布の標準偏差に基づき決定される近似直線を求め、該近似直線の傾き及び切片を補正用パラメータとして導出し、該補正用パラメータを変換テーブルに記憶する補正用パラメータ導出部と、
入力部により入力された前記臨床検査データの項目値と一致する施設及び臨床検査項目について定義された前記補正用パラメータを、前記変換テーブルを参照して取得し、前記臨床検査データに対して前記補正用パラメータで規定される一次関数を適用することにより、前記臨床検査データを補正する補正処理部と、
補正された臨床検査データを第2の記憶装置に格納する補正後データ格納部とを具備する
ことを特徴とする臨床検査データ解析支援装置。

【請求項2】
前記補正用パラメータ導出部は、前記近似直線を、前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上で、x=μ±2σである偏位点(ここで、μは平均値、σは標準偏差)における接線として求める
ことを特徴とする請求項1に記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項3】
前記健常者検査データ抽出部は、
入力された前記臨床検査データのうち、被検者の年齢を値とする、第1の閾値と、該第1の閾値より高い第2の閾値との間にある値の年齢値を有する被検者のみを母集団とする臨床検査データを抽出する第1のフィルタリング処理部を具備する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項4】
前記健常者検査データ抽出部は、
同一被検者について、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する他の臨床検査項目が、異常値を示した場合には、当該被検者の臨床検査データを、前記第1の基準検査データとして抽出すべき臨床検査データから除外する第2のフィルタリング処理部を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項5】
前記健常者検査データ抽出部は、
各臨床検査項目をそれぞれ軸とするn次元(n≧1の整数)の確率分布上で、該確率分布の等確率楕円外にプロットされる臨床検査データを除外し、
該処理を、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する全臨床検査項目間について、除外されるべきデータがなくなるまで繰り返した後得られた臨床検査データを前記第1の基準検査データとして抽出する第3のフィルタリング処理部を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項6】
上記臨床検査データ解析支援装置は、さらに、
前記入力部により入力された臨床検査データに欠損臨床検査項目が存在する場合には、該欠損臨床検査項目の検査値を補間により生成する補間処理部を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項7】
上記臨床検査データ解析支援装置は、さらに、
前記入力部により入力された臨床検査データの検査値のデータ型を判定し、文字型で記述された検査値を、数値型の連続値に変換する表現形変換処理部を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の臨床検査データ解析支援装置。

【請求項8】
入力部と、健常者検査データ抽出部と、正規化処理部と、補正用パラメータ導出部と、補正処理部と、補正後データ格納部とを備える臨床検査データ解析支援装置により実行される臨床検査データ解析支援方法であって、
前記入力部が、同一施設で分析された被検者を母集団とする、1つの臨床検査項目についての臨床検査データを入力するステップと、
前記健常者検査データ抽出部が、入力された前記臨床検査データから、健常者の臨床検査データと推定される臨床検査データのみを抽出して、第1の基準検査データとして第1の記憶装置に格納するステップと、
前記正規化処理部が、前記第1の記憶装置から前記第1の基準検査データを読み出し、その分布型が正規分布に近似する第2の基準検査データに変換するステップと、
前記補正用パラメータ導出部が、前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上において、該正規分布の標準偏差に基づき決定される近似直線を求め、該近似直線の傾き及び切片を補正用パラメータとして導出し、該補正用パラメータを変換テーブルに記憶するステップと、
前記補正処理部が、入力部により入力された前記臨床検査データの項目値と一致する施設及び臨床検査項目について定義された前記補正用パラメータを、前記変換テーブルを参照して取得し、前記臨床検査データに対して前記補正用パラメータで規定される一次関数を適用することにより、前記臨床検査データを補正するステップと、
前記補正後データ格納部が、補正された臨床検査データを第2の記憶装置に格納するステップとを含む
ことを特徴とする方法。

【請求項9】
前記補正用パラメータを導出するステップにおいて、前記近似直線を、前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上で、x=μ±2σである偏位点(ここで、μは平均値、σは標準偏差)における接線として求める
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。

【請求項10】
前記健常者検査データを抽出するステップは、さらに、
入力された前記臨床検査データのうち、被検者の年齢を値とする、第1の閾値と、該第1の閾値より高い第2の閾値との間にある値の年齢値を有する被検者のみを母集団とする臨床検査データを抽出するステップを含む
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。

【請求項11】
前記健常者検査データを抽出するステップは、さらに、
同一被検者について、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する他の臨床検査項目が、異常値を示した場合には、当該被検者の臨床検査データを、前記第1の基準検査データとして抽出すべき臨床検査データから除外するステップを含む
ことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか記載の方法。

【請求項12】
前記健常者検査データを抽出するステップは、さらに、
各臨床検査項目をそれぞれ軸とするn次元(n≧1の整数)の確率分布上で、該確率分布の等確率楕円外にプロットされる臨床検査データを除外し、
該処理を、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する全臨床検査項目間について、除外されるべきデータがなくなるまで繰り返した後得られた臨床検査データを前記第1の基準検査データとして抽出するステップを含む
ことを特徴とする請求項8ないし11のいずれか記載の方法。

【請求項13】
上記方法は、さらに、
前記入力部により入力された臨床検査データに欠損臨床検査項目が存在する場合には、該欠損臨床検査項目の検査値を補間により生成するステップを含む
ことを特徴とする請求項8ないし12のいずれか記載の方法。

【請求項14】
上記方法は、さらに、
前記入力部により入力された臨床検査データの検査値のデータ型を判定し、文字型で記述された検査値を、数値型の連続値に変換するステップを含む
ことを特徴とする請求項8ないし13のいずれか記載の方法。

【請求項15】
臨床検査データ解析支援処理をコンピュータに実行させるための臨床検査データ解析支援プログラムであって、該プログラムは、前記コンピュータに、
同一施設で分析された被検者を母集団とする、1つの臨床検査項目についての臨床検査データを入力する入力処理と、
入力された前記臨床検査データから、健常者の臨床検査データと推定される臨床検査データのみを抽出して、第1の基準検査データとして第1の記憶装置に格納する健常者検査データ抽出処理と、
前記第1の記憶装置から前記第1の基準検査データを読み出し、その分布型が正規分布に近似する第2の基準検査データに変換する正規化処理と、
前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上において、該正規分布の標準偏差に基づき決定される近似直線を求め、該近似直線の傾き及び切片を補正用パラメータとして導出し、該補正用パラメータを変換テーブルに記憶する補正用パラメータ導出処理と、
入力部により入力された前記臨床検査データの項目値と一致する施設及び臨床検査項目について定義された前記補正用パラメータを、前記変換テーブルを参照して取得し、前記臨床検査データに対して前記補正用パラメータで規定される一次関数を適用することにより、前記臨床検査データを補正する補正処理と、
補正された臨床検査データを第2の記憶装置に格納する補正後データ格納処理とを含む
処理を実行させるためのものであることを特徴とするプログラム。

【請求項16】
前記補正用パラメータ導出処理は、前記近似直線を、前記第2の基準検査データ群の正規分布パターン曲線上で、x=μ±2σである偏位点(ここで、μは平均値、σは標準偏差)における接線として求める
ことを特徴とする請求項15に記載のプログラム。

【請求項17】
前記健常者検査データ抽出処理は、
入力された前記臨床検査データのうち、被検者の年齢を値とする、第1の閾値と、該第1の閾値より高い第2の閾値との間にある値の年齢値を有する被検者のみを母集団とする臨床検査データを抽出する第1のフィルタリング処理を含む
ことを特徴とする請求項15又は16に記載のプログラム。

【請求項18】
前記健常者検査データ抽出処理は、
同一被検者について、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する他の臨床検査項目が、異常値を示した場合には、当該被検者の臨床検査データを、前記第1の基準検査データとして抽出すべき臨床検査データから除外する第2のフィルタリング処理を含む
ことを特徴とする請求項15ないし17のいずれか記載のプログラム。

【請求項19】
前記健常者検査データ抽出処理は、
各臨床検査項目をそれぞれ軸とするn次元(n≧1の整数)の確率分布上で、該確率分布の等確率楕円外にプロットされる臨床検査データを除外し、
該処理を、入力された前記臨床検査データの臨床検査項目との間で所定の閾値以上の相関性を有する全臨床検査項目間について、除外されるべきデータがなくなるまで繰り返した後得られた臨床検査データを前記第1の基準検査データとして抽出する第3のフィルタリング処理を含む
ことを特徴とする請求項15ないし18のいずれか記載のプログラム。

【請求項20】
上記プログラムは、さらに、
前記入力処理により入力された臨床検査データに欠損臨床検査項目が存在する場合には、該欠損臨床検査項目の検査値を補間により生成する補間処理を含む
ことを特徴とする請求項15ないし19のいずれか記載のプログラム。

【請求項21】
上記プログラムは、さらに、
前記入力処理により入力された臨床検査データの検査値のデータ型を判定し、文字型で記述された検査値を、数値型の連続値に変換する表現形変換処理を含む
ことを特徴とする請求項15ないし20のいずれか記載のプログラム。
産業区分
  • 治療衛生
  • 計算機応用
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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