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海藻の分析方法

国内特許コード P09A015043
整理番号 P2004-287-JP01
掲載日 2010年2月19日
出願番号 特願2005-115522
公開番号 特開2006-304604
登録番号 特許第4122380号
出願日 平成17年4月13日(2005.4.13)
公開日 平成18年11月9日(2006.11.9)
登録日 平成20年5月16日(2008.5.16)
発明者
  • 嶌田 智
出願人
  • 国立大学法人 北海道大学
発明の名称 海藻の分析方法
発明の概要

【課題】DNAシーケエンサーを用いることなしに、簡便かつ低コストで、検体が、アオノリ属の海藻であるか否かを分析する方法を提供すること。
【解決手段】被検試料がアオノリ属の海藻であるかを分析する方法。被検試料に含まれるDNAを鋳型として、アオノリ属の海藻であるウスバアオノリ、ヒラアオノリおよびボウアオノリのそれぞれの遺伝子における種特異的な配列に相補的な3種類の配列を一方のプライマーとし、かつ上記3種の海藻に共通する1種類の遺伝子配列を他方のプライマーとしてPCRを行い、PCR産物の有無により、被検試料がアオノリ属の海藻であるか否かを決定する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


実行関税率表1212.20-139に分類されるアオノリ属の海藻は、IQ該当品目(割当量が決まっている品目)である。これに対し、その代用品として使用されるアオサ属の海藻は、AA品目(自由に輸入できる品目)である。しかし、商品名がともに「青のり」であること、および輸入形態が主に粉末であることから、通関の現場での顕微鏡観察において両者を区別することは困難であった。



ところで、アオノリ属の海藻とアオサ属の海藻とは、ITS(インターナル・トランスクライブド・スペーサー)領域の塩基配列を比較することで、識別することができる。(非特許文献1~7)

【非特許文献1】Woolcott, G. W. & King, R. J. 1999. Ulva and Enteromorpha (Ulvales, Ulvophyceae, Chlorophyta) in eastern Australia: comparison of morphological features and analyses of nuclear rDNA sequences data. Aust. Sts. Bot. 12: 709-25.

【非特許文献2】Tan, I. H., Blomster, J., Hansen, G., Leskinen, E., Maggs, C. A., Mann, D. G. Sluiman, H. J & Stanhope, M. J. 1999. Molecular phylogenetic evidence for a reversible morphogenetic switch controlling the gross morphology of two common genera of green seaweeds, Ulva and Enteromorpha. Mol. Biol. Evol. 16: 1011-8.

【非特許文献3】Malta, E. J., Draisma, S. G. A. & Kamermans, P. 1999. Free-floating Ulva in the southwest Netherlands: species or morphotypes? A morphological, molecular and ecological comparison. Eur. J. Phycol. 34: 443-54.

【非特許文献4】Coat, G., Dion, P., Noailles, M. C., De Reviers, B., Fontaine, J. M., Bergaer-Perrot, Y. & Loiseaux-De Goer, S. 1998. Ulva armoricana (Ulvales, Chlorophyta) from the coasts of Brittany (France). II. Nuclear rDNA ITS sequences analysis. Eur. J. Phycol. 33: 81-6.

【非特許文献5】Blomster, J. 2000. Molecular and morphological approaches to the evolutionary history of the Enteromorpha-Ulva species complex. W. & A. de Nottbeck Foundation Sci. Rep. 20: 1-24.

【非特許文献6】Shimada, S., Hiraoka, M., Nabata, S., Iima, M. & Masuda, M. 2003. Molecular phylogenetic analyses of the Japanese Ulva and Enteromorpha (Ulvales, Ulvophyceae), with special reference to the free-floating Ulva. Phycological Research 51: 99-108.

【非特許文献7】Hayden, H.S., Blomster, J., Maggs, C. A., Silva, P.C., Stanhope, M. J. & Waaland, R.J. 2003 Linnaeus was right all along: Ulva and Enteromorpha are not distinct genera. Eur. J. Phycol. 38: 277-294.

産業上の利用分野


本発明は、海藻の分析方法に関する。特に本発明は、被検試料がアオノリ属の海藻であるかを分析する方法およびこの方法にプライマーとして用いるDNAに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検試料がアオノリ属の海藻であるかを分析する方法であって、
被検試料に含まれるDNAを鋳型として、
アオノリ属の海藻であるウスバアオノリ、ヒラアオノリおよびボウアオノリのそれぞれの遺伝子における種特異的な配列に相補的な3種類の配列である、配列表に記載の配列番号1~3の塩基配列からなるDNAを一方のプライマーとし、かつ上記3種の海藻に共通する1種類の配列である、配列表に記載の配列番号4の塩基配列からなるDNAを他方のプライマーとしてPCRを行い、
PCR産物の有無により、被検試料がアオノリ属の海藻であるか否かを決定する前記方法。

【請求項2】
アオノリ属の海藻とアオサ属の海藻とを識別するために用いられる請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記一方のプライマーがフォワードプライマーであり、前記他方のプライマーがリバースプライマーである請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
PCR産物の有無を、PCR産物を電気泳動法により確認する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
被検試料に含まれるDNAを抽出し、抽出したDNAをPCRの鋳型として用いる請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
被検試料に含まれるDNAが抽出されていることを確認した後に、前記PCRを実施する請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
DNAが抽出されていることの確認は、アオノリ属の海藻とアオサ属の海藻に共通する塩基配列を有する1対のプライマーを用いたPCRにより行う請求項6に記載の方法。

【請求項8】
前記1対のプライマーが配列番号5および6の塩基配列を有する請求項7に記載の方法。

【請求項9】
被検試料に含まれるDNAを鋳型としてPCRを行い、PCR産物の有無により、被検試料がアオノリ属の海藻であるか否かを決定する、被検試料がアオノリ属の海藻であるかを分析する方法に、プライマーとして用いられる、配列表に記載の配列番号1~4のいずれかの塩基配列からなる4種類のDNAを含むプライマーセット。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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