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目的物質をミトコンドリア内に送達可能な脂質膜構造体 新技術説明会

国内特許コード P09S000328
整理番号 P2004-227-JP02
掲載日 2010年2月19日
出願番号 特願2007-507194
登録番号 特許第5067733号
出願日 平成18年3月9日(2006.3.9)
登録日 平成24年8月24日(2012.8.24)
国際出願番号 JP2006304656
国際公開番号 WO2006095837
国際出願日 平成18年3月9日(2006.3.9)
国際公開日 平成18年9月14日(2006.9.14)
優先権データ
  • 特願2005-066385 (2005.3.9) JP
発明者
  • 山田 勇磨
  • 秋田 英万
  • 小暮 健太朗
  • 紙谷 浩之
  • 原島 秀吉
  • 菊池 寛
  • 小林 英夫
出願人
  • 国立大学法人北海道大学
発明の名称 目的物質をミトコンドリア内に送達可能な脂質膜構造体 新技術説明会
発明の概要

ミトコンドリア内に目的物質を送達することができるリポソーム脂質膜構造体を提供することを目的とし、本発明のリポソーム脂質膜構造体は、膜融合性脂質を含有し、表面に膜透過性ペプチドを有するリポソーム膜脂質膜を備えることを特徴とする。

従来技術、競合技術の概要

従来、ミトコンドリアへのタンパク質導入技術として、ミトコンドリアへの移行能を有するペプチド(例えば、Rat liver succinyl-CoA synthetase α等のミトコンドリアターゲティングシグナル(MTS))と目的のタンパク質との融合タンパク質を発現可能なベクターを細胞内に導入し、細胞内で融合タンパク質を発現させる方法が主に採用されてきた(非特許文献1,2,3)。しかしながら、ミトコンドリア膜の物質透過は非常に制限されており、オリゴヌクレオチド、プラスミドDNA等をミトコンドリア内へ送達する方法は皆無であった。


一方、薬物、核酸、ペプチド、タンパク質、糖等を標的部位に確実に送達するためのベクターやキャリアーの開発が盛んに行われている。例えば、遺伝子治療においては、目的の遺伝子を標的細胞へ導入するためのベクターとして、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス等のウイルスベクターが開発されている。しかしながら、ウイルスベクターは、大量生産の困難性、抗原性、毒性等の問題があるため、このような問題点が少ないリポソームベクターやペプチドキャリアーが注目を集めている。リポソームベクターは、その表面に抗体、タンパク質、糖鎖等の機能性分子を導入することにより、標的部位に対する指向性を向上させることができるという利点も有している。


最近、凝縮化DNA封入リポソームの表面をステアリル化オクタアルギニンで修飾することにより、凝縮化DNAの細胞導入効率が1000倍、凝縮化DNA封入リポソームの細胞への導入効率が100倍向上したことが報告されている(非特許文献4)。また、表面をステアリル化オクタアルギニンで修飾したリポソームは、原形を保った(インタクト(intact)な状態で)細胞内に導入できることが報告されている(特許文献1,非特許文献4,5)。

【特許文献1】国際公開WO2005/032593号パンフレット
【非特許文献1】B.W.Kong等,「Biochimica et Biophysica Acta」,2003年,1625巻,98-108頁
【非特許文献2】T.Tamura等,「Biochemical and Biophysical Research Communications」,1996年,222巻,659-63頁
【非特許文献3】K.Diekert等,「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」,1999年,96巻,11752-7頁
【非特許文献4】Kogure等,「Journal of Controlled Release」,2004年,98巻,317-323頁
【非特許文献5】カリル・イクラミ等,「YAKUGAKU ZASSHI」,2004年,124巻,Suppl.4,113-116頁

産業上の利用分野

本発明は、脂質膜構造体、特に、目的物質をミトコンドリア内に送達可能な脂質膜構造体等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 ジオレイルホスファチジルエタノールアミンとホスファチジン酸及び/又はスフィンゴミエリンとを脂質膜の構成脂質として含有し、かつ連続した4~20個のアルギニン残基からなるポリアルギニンペプチドを表面に有する脂質膜を備えることを特徴とする脂質膜構造体。
【請求項2】 ジオレイルホスファチジルエタノールアミンとホスファチジン酸及び/又はスフィンゴミエリンとの含有量が、前記脂質膜に含有される総脂質量の70% (モル比)以上であることを特徴とする請求項1記載の脂質膜構造体。
【請求項3】 前記脂質膜が下記(a)又は(b)に示すミトコンドリアターゲティングペプチドを表面に有することを特徴とする請求項1又は2記載の脂質膜構造体
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド。
(b)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入又は付加されたアミノ酸配列からなるペプチド
【請求項4】 前記ミトコンドリアターゲティングペプチド直接又はリンカ一を介して前記脂質膜の構成成分に結合していることを特徴とする請求項3記載の脂質膜構造体。
【請求項5】 前記ミトコンドリアターゲティングペプチドのC末端前記脂質膜の構成成分に結合していることを特徴とする請求項記載の脂質膜構造体。
【請求項6】 前記ミトコンドリアターゲティングペプチドの量、前記脂質膜に含有される総脂質量の2~10% (モル比)であることを特徴とする請求項3からの何れかに記載の脂質膜構造体。
産業区分
  • 薬品
  • 処理操作
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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