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紅藻のシアニジウム属を培養する培地

国内特許コード P09A015120
整理番号 4
掲載日 2010年2月26日
出願番号 特願2005-048531
公開番号 特開2006-230266
登録番号 特許第4180059号
出願日 平成17年2月24日(2005.2.24)
公開日 平成18年9月7日(2006.9.7)
登録日 平成20年9月5日(2008.9.5)
発明者
  • 黒岩 常祥
  • 八木沢 芙美
  • 岡野 幸雄
  • 黒岩 晴子
  • 三角 修巳
出願人
  • 学校法人立教学院
発明の名称 紅藻のシアニジウム属を培養する培地
発明の概要

【課題】 この発明の課題は、生命体などの研究における実験材料として有用な紅藻のシアニジウム属の増殖率を高めて、必要な紅藻のシアニジウム属を効率良く採取することができる培地を提供することである。
【解決手段】 基礎培養体およびクエン酸を含み、紅藻のシアニジウム属が増殖可能な強酸性である。
また、基礎培養体およびクエン酸に、ゲル状を維持する支持体を加える場合には、基礎培養体、クエン酸、支持体溶液を、それぞれ別々に加熱加圧滅菌処理をし、所定温度に下がった後に混合し、冷やし固めてプレート状にする。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


紅藻のシアニジウム属には、シアニディオシゾン・メローラエ(Cyanidioschyzon merolae)、シアニジウム・カルダリウム(Cyanidium caldarium)、ガルデリア・スルフラリア(Galdieria sulphraria)が含まれる。紅藻のシアニジウム属は、温泉に生息する単細胞の藻の一種である。これらは、1つの細胞に核とミトコンドリアなど真核生物としてのオルガネラを最小セットで含む単純な構造であり、約20億年前に出現した始原真核生物に最も近い生物である。なお、上記シアニディオシゾン・メローラエ(Cyanidioschyzon merolae)を、以降、シゾンという。
これら紅藻のシアニジウム属は、現在地球上に存在する全ての生物の基本になる物質を含んでいるとともに、構造が単純であるため、生物学的な実験がやりやすいという特徴を持っている。



特にシゾンは、細胞壁を持っていないため、細胞内物質を取り出しやすいという特徴が有るとともに、本願の発明者らによってゲノム解読も完了しているので、その情報を生化学の研究に利用することができる。つまり、シゾンは、生命の基本原理の謎に迫るための実験材料として最適な素材である。



一方、上記したシゾン以外のシアニジウム属も、シゾンと同様に、単純な構造であるとともに、極限環境で棲息し、中にはシゾンよりも、さらに高温環境に強い生物も存在する。従って、生化学の研究材料としてだけでなく、高温で棲息する生命体の特徴を利用する研究に用いることもできる。
つまり、上記紅藻のシアニジウム属は、様々な実験材料として注目されている。
なお、上記紅藻のシアニジウム属は、pH1.5、温度45℃という極限環境に棲息するので、培養するためには強酸性の環境が必要で、通常、培地として、2倍濃度のアレン培地を用いている。このアレン培地とは、酸性の液体培地であり、その組成は、図6の表4に示すとおりである。なお、上記表4中のP4metalの組成を、図7の表5に示している。そして、上記2倍濃度のアレン培地とは、上記図6に示す成分を2倍濃度で含む培地のことである。

産業上の利用分野


この発明は、シアニディオシゾン・メローラエ(Cyanidioschyzon merolae)などの、紅藻のシアニジウム属を培養するための培地に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
基礎培養体およびクエン酸を含み、紅藻のシアニジウム属が増殖可能な強酸性である紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項2】
クエン酸濃度が、0.1重量%以上5.0重量%未満である請求項1に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項3】
基礎培養体とクエン酸に、ゲル状を維持するための支持体を加えた請求項1または2に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項4】
上記支持体が、ゲランガムである請求項3に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項5】
基礎培養体、クエン酸、支持体溶液を、それぞれ別々に加熱加圧滅菌処理をし、所定温度に下がった後に混合し、冷やし固めてプレート状にした請求項3または4に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項6】
基礎培養体がアレン培地水溶液であり、2倍~20倍濃度のアレン培地成分を含んだ請求項1~5に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。

【請求項7】
基礎培養体のpHが1以上3以下であり、支持体であるゲランガム濃度が0.1重量%以上0.7重量%以下である請求項4に記載の紅藻のシアニジウム属を培養する培地。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 権利存続中
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