TOP > 国内特許検索 > 抗微生物蛋白質、それをコードする遺伝子及びそれらの利用法

抗微生物蛋白質、それをコードする遺伝子及びそれらの利用法

国内特許コード P09A015150
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2003-536270
登録番号 特許第4214225号
出願日 平成14年10月15日(2002.10.15)
登録日 平成20年11月14日(2008.11.14)
国際出願番号 JP2002010651
国際公開番号 WO2003033532
国際出願日 平成14年10月15日(2002.10.15)
国際公開日 平成15年4月24日(2003.4.24)
優先権データ
  • 特願2001-317255 (2001.10.15) JP
発明者
  • 冨江 哲也
  • 田川 道人
  • 山川 稔
  • 石橋 純
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 抗微生物蛋白質、それをコードする遺伝子及びそれらの利用法
発明の概要 幅広い抗菌スペクトルを有し、農業、医薬、工業において有用な耐熱性の抗微生物活性を有する蛋白質、病原菌に対して抵抗性を示す植物を提供する。
配列番号1乃至5の何れかに記載の塩基配列からなるDNA及び該DNAにコードされる抗微生物活性を有する蛋白質、該抗微生物活性を有する蛋白質を有効成分とする殺菌剤、抗菌剤及び工業用抗菌・抗カビ剤。
従来技術、競合技術の概要


昆虫由来の抗微生物蛋白質は、多くの種類の昆虫より150種類近くが見つかっている。この中で糸状菌に対して活性のあるものとしては、双翅目昆虫のDrosomycin[J.Biol.Chem.,1994;269(52):33159-33163]や鱗翅目昆虫のHeliomicin(J.Biol.Chem.1999;274(14):9320-9326)]や半翅目昆虫のThanatin(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1996;93:9320-9326)などが報告されている。
一方、鞘翅目昆虫であるタイワンカブトムシ(Oryctesrhinoceros)からは抗細菌ペプチドとして、トリファシン(特開平8-283291)、オリクチン(特開平8-283292)、ライナサラシン(特開平8-283294)、Defensin[Eur.J.Biochem.1999;266:616-623)]が報告されているが、糸状菌に活性を示す抗微生物蛋白質はいまだ知られていない。
近年、昆虫より得られた抗微生物蛋白質遺伝子を植物に導入し、病害抵抗性を付与する試みが行われている。センチニクバエより得られたSarcotoxin IAを導入したタバコ[Mol.Plant.Microbe.Interact.2000;13(8)860-868]、カイコより得られたCecropin Bを導入したイネ(FEBSLetters 2000;484:7-11)などが報告されているが、実用化には至っていない。その理由の一つとして、導入した遺伝子が、植物に多大な被害を与える植物病原糸状菌に対して活性のある蛋白質の遺伝子として得られたものではなかったことが考えられる。従って、従来の抗微生物蛋白質より糸状菌に対して活性のある抗微生物蛋白質およびその遺伝子を同定して、利用することが望まれている。
また、工業用抗菌・抗カビ剤としては、これまでに有機窒素系化合物、有機窒素イオウ系化合物、有機ハロゲン系化合物、含窒素脂肪族ポリマー及び重金属配位化合物等が使用されている。しかしこれらは刺激性があり労安法上問題になる薬剤、使用薬量が多く環境保護の観点から問題になる薬剤、ホルマリン或いはハロゲンを遊離し、人体への影響及び環境汚染が懸念される薬剤及び重金属による環境汚染が懸念される薬剤を含んでおり、工業用抗菌・抗カビ剤全体が、好ましい薬剤のみで構成されているとは言えない。
一方、医薬分野において、メチシリンやバンコマイシン等の抗生物質に耐性を示す多剤耐性細菌が問題となっており、これらの多剤耐性菌に対して効果がある有効な薬剤が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、抗微生物活性を有する新規な蛋白質、上記蛋白質をコードする遺伝子、並びに上記蛋白質および上記遺伝子の利用法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(a)または(b)の蛋白質;
(a)配列番号6乃至10の何れか1つに記載のアミノ酸配列からなる蛋白質;
(b)配列番号6乃至10の何れかのアミノ酸配列において、1以上のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ抗微生物活性を有する蛋白質。

【請求項2】
請求項1に記載の蛋白質をコードするDNA。

【請求項3】
以下の(a)または(b)のDNA;
(a)配列番号1乃至5の何れかに記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列番号1乃至5の何れかのDNAとストリンジェントな条件でハイブリダイズし、かつ抗微生物活性を有する蛋白質をコードする、請求項2に記載のDNA。

【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のDNAを含む組換えベクター。

【請求項5】
請求項4に記載の組換えベクターにより形質転換された形質転換細胞。

【請求項6】
形質転換細胞が植物由来である、請求項5に記載の形質転換細胞。

【請求項7】
請求項6に記載の形質転換細胞から再生された病原微生物に抵抗性を示す植物体又はその子孫。

【請求項8】
請求項5又は請求項6に記載の形質転換細胞を培養し、培地または細胞抽出物から目的の抗微生物活性を有する蛋白質を回収することを特徴とする、請求項1に記載の蛋白質の製造方法。

【請求項9】
請求項1に記載の蛋白質の何れかを有効成分とする殺菌剤、抗菌剤、又は工業用抗菌・抗カビ剤。

【請求項10】
農園芸用、医薬用または工業用である、請求項9に記載の殺菌剤、抗菌剤又は工業用抗菌・抗カビ剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

24983_01SUM.gif
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close