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水域の落下水音・水流減衰構造

国内特許コード P09A015171
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2006-295447
公開番号 特開2008-111288
登録番号 特許第4811659号
出願日 平成18年10月31日(2006.10.31)
公開日 平成20年5月15日(2008.5.15)
登録日 平成23年9月2日(2011.9.2)
発明者
  • 後藤 眞宏
  • 浪平 篤
  • 常住 直人
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 水域の落下水音・水流減衰構造
発明の概要

【課題】簡素な構成で、確実に落下水音と波立ち音を抑制する。
【解決手段】水域の落下水音・水流減衰構造2は、水路5とこの水路の段差部6の上端6Aに取り付けられた筏体10とを備えている。筏体10は、上面に平坦面11が形成された角柱材13を貫通孔12A、12Bを合致させて横に並べ、角柱材13間にスペーサ16を配してロープ15A、15Bにより繋いで構成される。筏体10はスペーサ16により上面10Aに空隙Sが形成される。上流側からの落下水流W1は、筏体10の上面10Aに導かれると、水量が減少しながら減衰されるようになっている。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


近年、都市化や農業地域と住宅地域との混在化の伸展に伴い、ゲートや落差工などの水利施設の近くに住宅が増えてきている。このため、水路の落下水音が環境公害と問題となってきている。落下水音には、人が認識できる可聴音と、認識できない低周波音が含まれ、低周波音により障子や窓枠のがたつき等の物理的問題、頭痛や不眠などの精神的問題を誘発することがある。また、落差工では、落下水脈により生じる波が下流に伝播して、下流に設けられた落差工の越流量が変動し、落下水脈が変動して不快感を生じることがある。従来、落下水音に対する対策として、水音の音源に対するものと、発生した音に対するものとの二つが考えられる。音源に対する対策としては、落差工に傾斜面を設け、落下流を斜面流に変えることにより落下水音を低減させることが知られている。また、発生した音に対する対策として、水路を覆うように、蓋を被せることや、吸音機能を備えた板を水路側壁に設置することが知られている。このような従来の水音を減衰させる低減技術のうち、例えば、落差工に傾斜面を設ける構成では、落下水音そのものの低減化は図れるものの、傾斜面を下る落下水流が下流の水面に突入し、突入する場所で水音が発生してしまうという問題がある。このため、傾斜面を直線状にかつ上下流方向寸法を長尺としなければならず、地形的制約がある場所ではこのような技術を採用できないという問題がある。また、蓋や吸音板を設置する場合、音は空気伝播することから、音源の場所にのみ設置しても効果が望めないため、設置区間を長くしなければならず、費用が増大するという問題がある。このため、従来、このような課題を解消するため、落下水脈による水音を低減させる技術として、例えば、落差工の側壁外側にバイパスを設けたものが知られている(特許文献1参照)。



この特許文献1に記載のものは、水路の上流側高床部と下流側低床部との間に傾斜面を形成し、水路側壁の外側に、上流側高床部下流端部と下流側低床部上流端部との間を結ぶバイパス通路を形成し、下流側低床部の側壁内面を凹凸化粧粗面として形成するようにしている。

【特許文献1】特開2003-147754号(第3頁、図1)

産業上の利用分野


本発明は、落差工等の流水が落下する部位を有する水路などの水域の落下水音・水流減衰構造に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
浮力を有する複数の浮き材を並べて互いに相対動自在に接続して筏体を形成し、この筏体には、上下に水の通過を許容する空隙を設けるとともに、水域の、流水が落下する領域にこの筏体を配置して浮かべ、筏体の上面に落下水流を流入させるようにしたことを特徴とする水域の落下水音・水流減衰構造。

【請求項2】
浮き材を、側部両側に貫通孔を有する柱材により構成し、筏体を、貫通孔を合致させて柱材を横に並べ、これら柱材間にスペーサを配して索条により繋いで構成するとともに、筏体を、柱材の並ぶ方向を落下水流の流れ方向に合致させて水域に配置したことを特徴とする請求項1に記載の水域の落下水音・水流減衰構造。

【請求項3】
筏体を、上流側高床部から下流側低床部に落下水流が流入する水路に設置し、筏体の上流側端部を、これら上下流側床部間に形成された段差部上部に固定させて取り付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の水域の落下水音・水流減衰構造。
産業区分
  • 土工
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006295447thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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