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牛乳についての加熱殺菌条件をシミュレーションする加熱殺菌評価試験方法

国内特許コード P09A015173
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2006-315410
公開番号 特開2008-125459
登録番号 特許第5057507号
出願日 平成18年11月22日(2006.11.22)
公開日 平成20年6月5日(2008.6.5)
登録日 平成24年8月10日(2012.8.10)
発明者
  • 百溪 英一
  • オドンゲリル
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 牛乳についての加熱殺菌条件をシミュレーションする加熱殺菌評価試験方法
発明の概要

【課題】 加熱殺菌評価実験において、特にヨーネ病感染動物の初乳や牛乳中に排菌され仔牛に伝染するヨーネ菌の感染除去のための、加熱殺菌条件の検討、市乳生産工程における、加熱殺菌条件の検討に有用な、温度感作実験用金属製微量試験管及びそれを用いた微量牛乳加熱殺菌実験法を提供することを目的とする。
【解決手段】 材質が金属からなる温度感作実験用微量試験管と、前記温度感作実験用微量試験管を用いることを特徴とする、微量液体試料中の微生物の加熱殺菌実験方法とを提供する。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


牛乳等、食品の安全性に関する評価が厳しくなり、消費者の要求も高まってきた。牛乳は乳幼児から大人まで摂取する重要な食品であり、生産段階での品質維持には家畜衛生技術を背景にした乳牛の健康管理及び伝染病などの疾病予防や治療技術が担っている。一旦搾乳された原乳は農家から牛乳工場に搬入され、種々の条件で加熱殺菌され、食品たる牛乳(市乳)として消費者に供される。



我が国では、原乳から市乳として供される間の品質管理は、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)(昭和二十六年十二月二十七日)により厳密に管理されている。製造の方法の基準として、摂氏63度から摂氏65度までの間で30分間加熱殺菌するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌することされている。この加熱条件は、人に重要な感染を起こす病原菌である結核菌(Mycobacterium tuberculosis, Mycobacterium bovis)に対する完全な殺菌条件と、牛乳固有の風味や有効成分を保持する目的で定められたものである。



しかしながら、近年、欧米において、従来の牛乳の殺菌条件では生残する可能性があるヨーネ菌(Mycobacterium avium subsp. paratuberculosis)による牛乳の汚染が指摘されるようになった。
そのため、牛乳中のヨーネ菌の熱耐性機序や、有効な加熱殺菌システム開発のために実験室内で加熱実験を行う強いニーズがでてきた。
牛乳中の病原微生物に対する加熱殺菌評価実験の実施にあたり、実際に牛乳工場で使用されている加熱温度と加熱時間及び加熱冷却の温度スロープの再現を簡易装置により実施することは非常に困難であり、その改善が求められていた。



ヨーネ病は、抗酸菌の一種であるヨーネ菌に起因する慢性肉芽腫性下痢性伝染病である。我が国の牛群におけるヨーネ病汚染は、1980年以降、その発生頭数、発生地はともに拡大傾向にあり、2004年には発生頭数が1100頭を超え、家畜の法定伝染病として最大の発生件数である。
ヨーネ病は、出生後、早期に子牛が経口的にヨーネ菌に感染することで成立するが、ヨーネ病の感染から発症までのプロセスは、未だ不明の部分が多く、個体レベルでの感染経過の差異が他の疾病に類を見ないほど大きい。感染のステージにより診断可能な技術が限られており、現在でも尚、全ての感染ウシを診断するに至っていない。
ヨーネ菌がヒト難病疾患であるクローン病の原因であるとする仮説や論文が出されてきたが、2005年にランセット誌に、クローン病患者の半数の血液から本菌が分離されたという報告が出され、これに先駆けて、米国の市販牛乳の約3%がヨーネ菌生菌に汚染されていたという報告がされ、家畜衛生上、公衆衛生上もこの病気を早期診断して清浄化する社会的ニーズは非常に高まっている。
また、ヨーネ菌が加熱により活性化されるという報告もあり、家畜衛生領域のニーズとして仔牛への経口感染防止のための初乳や原乳中のヨーネ菌殺滅技術や公衆衛生(食品衛生)領域のニーズとして、市乳の加熱殺菌条件の評価をするための実験器具や方法の開発が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、温度感作実験用金属製微量試験管と、それを用いた微量液体試料中の微生物の加熱殺菌実験方法、特に微量牛乳加熱殺菌実験方法とに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
牛乳についての加熱殺菌条件をシミュレーションする加熱殺菌評価試験を行うにあたり、熱伝導度が0.708cal/s/cm2(℃/cm)以上の金属からなる微量試験管を用いることを特徴とする、牛乳についての加熱殺菌条件をシミュレーションする加熱殺菌評価試験方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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