TOP > 国内特許検索 > タンパク質フィルムの製造方法

タンパク質フィルムの製造方法

国内特許コード P09A015192
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2007-009946
公開番号 特開2008-173312
登録番号 特許第5229769号
出願日 平成19年1月19日(2007.1.19)
公開日 平成20年7月31日(2008.7.31)
登録日 平成25年3月29日(2013.3.29)
発明者
  • 亀田 恒徳
  • 玉田 靖
  • 寺本 英敏
  • 高須 陽子
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 タンパク質フィルムの製造方法
発明の概要 【課題】本発明は、使用用途に応じて厚みや密度等を調整することができるタンパク質フィルムの製造方法、及び、それにより得られ、水分を含んでも殆ど変形しないタンパク質フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明は、節足動物が産出するタンパク質、水及び溶解促進剤を混合してタンパク質水溶液とする溶解工程と、タンパク質水溶液中の溶解促進剤を除去してタンパク質液を得る除去工程と、タンパク質液中のタンパク質をゲル化させるゲル化工程と、ゲル化したタンパク質を含むタンパク質液を透水性の弾性容器に投入し、該弾性容器の両側面から挟圧することにより、タンパク質液中の水を強制的に排出させると共に、ゲル化したタンパク質をフィルム状に成形するフィルム成形工程と、を備えるタンパク質フィルムの製造方法である。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


生体適合性を備え且つ成形の容易な医療用天然素材としてタンパク質フィルムが注目されている。
このようなタンパク質フィルムの製造方法としては、タンパク質の水溶液をシャーレ上に流延して乾燥するいわゆるキャスト法が知られている。



このキャスト法としては、例えば、カイコ絹をハロゲン化酢酸で溶かし、溶液を溶媒が揮発できる状態に展ばし、固化した成形物を水で洗浄するカイコ絹可溶化成形方法(例えば、特許文献1参照)や、絹フィブロイン水溶液を、水蒸気透過性材料からなる形成容器に入れ、該形成容器中の水溶液の蒸発速度を制御しながら、水分を蒸発除去して乾燥固化する絹フィブロインの塊状物の形成方法(例えば、特許文献2参照)が開示されている。



一方、本発明者等は、繊維状タンパク質を溶解させた中性塩水溶液から透析して得た水溶液、又はハロゲン化有機溶媒を平板上で風乾してフィルム状の繊維状タンパク質を得るハチの巣に含まれる繊維状タンパク質の薄膜化方法を開示している(特許文献3参照)。



なお、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基およびチオ-ル基から選択された少なくとも1つの基を有するポリマ-からなる成形物であって、アルデヒド化合物およびポリアミン化合物で架橋処理されてなる成形物が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
この成形物によれば、耐薬品性が向上したポリエステル成形物、およびセルロ-ス、絹、ウ-ル、綿等からなる成形物が得られる。
【特許文献1】
特開平06-166850号公報
【特許文献2】
特開平07-314569号公報
【特許文献3】
特開2006-45076号公報
【特許文献4】
特開平10-298277号公報

産業上の利用分野


本発明は、タンパク質フィルムの製造方法及びそれにより得られるタンパク質フィルムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
節足動物が産出するタンパク質、水及び溶解促進剤を混合してタンパク質水溶液とする溶解工程と、
前記タンパク質水溶液中の前記溶解促進剤を除去してタンパク質液を得る除去工程と、
前記タンパク質液中のタンパク質をゲル化させるゲル化工程と、
前記ゲル化したタンパク質を含むタンパク質液を透水性の弾性容器に投入し、前記弾性容器の両側面から挟圧することにより、前記タンパク質液中の水を強制的に排出させると共に、前記ゲル化したタンパク質をフィルム状に成形するフィルム成形工程と、
を備え、
前記節足動物が、蜂、蚕又はクモ類であることを特徴とするタンパク質フィルムの製造方法。

【請求項2】
前記挟圧の圧力が100Pa以上であることを特徴とする請求項1記載のタンパク質フィルムの製造方法。

【請求項3】
前記挟圧の圧力を段階的に上昇させることを特徴とする請求項1記載のタンパク質フィルムの製造方法。

【請求項4】
前記タンパク質水溶液全量に対するタンパク質の含有割合が0.5~30質量%であることを特徴とする請求項1記載のタンパク質フィルムの製造方法。

【請求項5】
前記除去工程において、前記溶解促進剤の除去が透析により行われることを特徴とする請求項1記載のタンパク質の製造方法。

【請求項6】
前記透析が、前記タンパク質水溶液を透析チューブに投入して行われ、
前記透析チューブと、前記弾性容器とが同一のものであることを特徴とする請求項5記載のタンパク質フィルムの製造方法。

【請求項7】
前記挟圧が、減圧による吸引力で行われることを特徴とする請求項1のタンパク質フィルムの製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2007009946thum.jpg
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close