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アルコール発酵に適した新規酵母及びそれを用いたアルコール製造方法

国内特許コード P09A015238
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2007-323937
公開番号 特開2009-142219
登録番号 特許第5187823号
出願日 平成19年12月14日(2007.12.14)
公開日 平成21年7月2日(2009.7.2)
登録日 平成25年2月1日(2013.2.1)
発明者
  • 中村 敏英
  • 島 純
  • 渡辺 樹
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 アルコール発酵に適した新規酵母及びそれを用いたアルコール製造方法
発明の概要

【課題】天然の酵母株であって、抗生物質に依存しない糖化液のアルコール発酵方法に適した酸耐性を持つ新規酵母を分離することが重要である。従って、抗生物質に依存しない糖化液のアルコール発酵方法に適した酸耐性を持つ新規酵母を単離すること、そのような新規酵母を含むアルコール発酵のための組成物、およびそのような新規酵母を用いるアルコール製造方法を提供する。
【解決手段】抗生物質に依存しない糖化液のアルコール発酵方法として、酸の添加による雑菌の増殖を抑制した状態でのアルコール発酵に着目し、酸の添加による細菌の増殖を抑制した状態でのアルコール発酵に適した酸耐性を持つ新規酵母を分離。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


バイオマス糖化液のアルコール発酵には、酵母やアルコール発酵性細菌が用いられている。アルコール発酵性細菌を用いた場合には、バクテリオファージによる汚染が問題となる。これら雑菌やバクテリオファージの混入はエタノール生産性に大きな影響を与え、そして、バクテリオファージによる汚染は対処が困難であるという問題がある。



そのため、バイオマス糖化液からのエタノール製造を工業レベルで行う場合には、酵母によるアルコール発酵の工程が必須である。この発酵工程においては、乳酸菌等の雑菌による汚染がしばしば問題となる。この問題を解決するために糖化液への抗生物質等の添加が行われているが、発酵残渣の家畜飼料としての利用を想定した場合、適切な方法ではない。なぜなら、雑菌の汚染を防ぐための糖化液への抗生物質の添加は、発酵残渣の再利用、特に家畜飼料への利用に問題があるからである。また、残存抗生物質が家畜に対して毒性を示した例が報告されており、抗生物質の使用増加に伴う耐性菌の出現も問題となっている。



一方、遺伝子組み換えや変異誘発による酵母の育種も行われているが(特許文献1および2)、その発酵残渣に関して、健康や環境に悪影響を及ぼす可能性についての消費者の不安があるため、利用するのは困難な状況である。乳酸を利用したアルコール生産技術に関しても、従来技術では使用バイオマス量に対するエタノール生産効率には改善の余地がある。



この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。

【特許文献1】特許第3874775号 明細書

【特許文献2】特開2003-93060

産業上の利用分野


本発明は、アルコール発酵、特に、酸添加バイオマス糖化液のアルコール発酵に適した新規酵母、その新規酵母を含有するアルコール発酵のための組成物、および、その新規酵母を使用するアルコール製造法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
高濃度乳酸耐性を有するCandida属のアルコール発酵性酵母であって、Candida glabrataのNFRI 3164株(受託番号 NITE P-464)である、酵母

【請求項2】
請求項1に記載の酵母を含有する、アルコール発酵のための組成物。

【請求項3】
さらに、糖質資源の加水分解物を含有する、請求項に記載の組成物。

【請求項4】
前記糖質資源が澱粉又はセルロースを含む、請求項に記載の組成物。

【請求項5】
請求項1に記載の酵母を含有する、乳酸存在下でのアルコール発酵のための組成物。

【請求項6】
アルコールを製造する方法であって、乳酸を含む培養液中で請求項1に記載の酵母を培養する工程を包含する、方法。

【請求項7】
請求項に記載の方法であって、前記培養液が糖質資源の加水分解物を含有する、方法。

【請求項8】
前記糖質資源が澱粉又はセルロースを含む、請求項に記載の方法。

産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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