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トリグリセリド生産性酵母

国内特許コード P09A015270
掲載日 2010年3月5日
出願番号 特願2008-078471
公開番号 特開2009-225770
登録番号 特許第5366114号
出願日 平成20年3月25日(2008.3.25)
公開日 平成21年10月8日(2009.10.8)
登録日 平成25年9月20日(2013.9.20)
発明者
  • ▲高▼桑 直也
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 トリグリセリド生産性酵母
発明の概要

【課題】トリグリセリド含量が高い酵母の提供。
【解決手段】トリグリセリドを乾燥重量当たり5mg/g以上含む、クリヴェロミセス(Kluyveromyces)属に属する酵母。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


地球規模の異常気象によって大豆などの油糧作物が不足した場合、トリグリセリドの代替製造法として、微生物とくに酵母による生産を実用化する試みが古くから取り組まれている。酵母の中にはトリグリセリドを含む脂質成分を高濃度蓄積する菌種がある。これらは脂質生産性酵母と呼ばれおり、代表的な酵母種としては、ロドスポリジウム・トルロイデス(Rhodosporidium toruloides)などが挙げられる。第一次、第二次世界大戦時のドイツでは、食糧不足を補う手段として、脂質生産性酵母をトリグリセリドの資源として利用しようという試みがなされた(Prog. Ind. Microbiol., vol.1, p.181(1959))。しかし、時代背景上、装置、運転費および炭素源の価格などがコスト高であったため、実用化までは至らなかった。その後、アメリカ、ヨーロッパおよび日本などでも脂質生産性酵母を栄養価の高い食糧や家畜飼料として利用する目的で、種々の菌の分離や育成が行われ、主に亜硫酸パルプを培養原料に工業的規模で製造された。しかしながら、菌体中に亜硫酸パルプ由来の発ガン性物質3,4-ベンツピレンが含まれることがわかってからは生産が中止された(「応用微生物学」培風館、1996、p.140)。現在でも、脂質生産性酵母がトリグリセリドの原料としての可能性を保ちつつ種々検討されている状況であるが、いずれも経済的理由から実用化されないで今日に至っている。



酵母ヤロウイア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)や糸状菌モルティエレラ・アルピーナ(Mortierella alpina)による多価不飽和脂肪酸含有型のトリグリセリドの生産に関する方法が知られており(特許文献1および2)、これらの菌の好ましい培養炭素源はグルコースである。また、パン酵母およびビール酵母サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)からの油脂の抽出方法(特許文献3)が知られている。

【特許文献1】国際公開WO2004/101757号パンフレット

【特許文献2】特開2007-319161号公報

【特許文献3】特開平5-30981号公報

産業上の利用分野


本発明は、トリグリセリドを生産する酵母、この酵母を使用するトリグリセリドの製造方法、及びこの方法によって製造されたトリグリセリドに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
トリグリセリドを乾燥重量当たり5mg/g以上含む、クリヴェロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)TYC-269株(受領番号:NITE AP-525)

【請求項2】
ビート廃糖蜜を含む培養液中で、請求項に記載のクリヴェロミセス・ラクチスを培養することを含む、トリグリセリドの生産方法。

【請求項3】
培養液が、糖換算で1~2%に相当するビート廃糖蜜を含む、請求項記載のトリグリ
セリドの生産方法。

【請求項4】
培養液が、さらに大豆由来タンパク分解物を含む、請求項に記載のトリグリセリドの生産方法。

【請求項5】
培養液が、さらに酢酸アンモニウムを含む、請求項に記載のトリグリセリドの生産方法。

【請求項6】
培養液の初期pHが7.0である、請求項に記載のトリグリセリドの生産方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 畜産
  • 食品
  • 液体燃料・油脂
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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