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Akt遺伝子に特異的なsiRNA 新技術説明会

国内特許コード P09A015332
掲載日 2010年3月12日
出願番号 特願2006-302935
公開番号 特開2007-151544
登録番号 特許第5232990号
出願日 平成18年11月8日(2006.11.8)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
登録日 平成25年4月5日(2013.4.5)
優先権データ
  • 特願2005-324121 (2005.11.8) JP
発明者
  • 中城 公一
  • 浜川 裕之
出願人
  • 国立大学法人愛媛大学
発明の名称 Akt遺伝子に特異的なsiRNA 新技術説明会
発明の概要

【課題】臨床応用可能なAkt遺伝子を標的とするsiRNAの提供を目的とする。
【解決手段】本発明のsiRNAは、Akt1、Akt2及びAkt3遺伝子のいずれかを特異的に標的とする二本鎖siRNAであって、19塩基対と2塩基の3’末端オーバーハングとからなる21塩基の二本鎖siRNA、又は、27塩基対からなるブラントエンドの二本鎖siRNAである。本発明の二本鎖siRNAは、オフターゲット効果及びインターフェロン応答を回避しつつ、Akt1、Akt2及びAkt3遺伝子のいずれかに特異的なRNAiを媒介できるから、例えば、臨床応用が可能であり、Akt1、Akt2又はAkt3を標的分子とした医療や医薬組成物の分野、例えば、口腔癌を含む癌治療に関する治療や医薬組成物の分野で有用である。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


現在、RNA干渉(RNAinterference:RNAi)技術は、生命科学研究に頻繁に利用され、その有用性は広く確認されている。RNAiとは、二本鎖RNAによって、その配列特異的にmRNAが分解され、その結果遺伝子の発現が抑制される現象をいう。2001年に21塩基の低分子二本鎖RNAが哺乳動物細胞内でRNAiを媒介できることが報告されてより(非特許文献1参照)、siRNA(small interferece RNA)は、標的遺伝子の発現抑制方法として頻用されている。また、より高いRNAi効果を得るためのsiRNAの配列選択基準についても報告されている(非特許文献2参照)。RNAi技術は、医薬品への応用や、癌を含む種々の難治性疾患の治療への応用が期待されている。



しかしながら、siRNAを臨床応用する場合、インターフェロン応答の問題がある。すなわち、高濃度の合成siRNAを細胞内に導入したり、細胞内において高濃度にsiRNAを発現させたりすると、インターフェロン応答が誘導され非特異的な発現阻害や非特異的な細胞増殖阻害が起こる。現在では、10nM以上の合成siRNAを細胞内導入するとインターフェロン応答が誘導されることが知られている。



さらに、siRNAを臨床応用する場合、オフターゲット効果の問題がある。すなわち、siRNAは、標的遺伝子の発現を抑制できる優れた技術ではあるが、標的遺伝子以外の類似標的配列を有する遺伝子の発現も抑制することが明らかにされている(非特許文献3参照)。



他方、Akt1遺伝子、Akt2遺伝子及びAkt3遺伝子を含むAkt遺伝子ファミリーは、癌遺伝子としての機能が知られており、種々の癌種においてその発癌、増殖、浸潤、及び転移への関与が示唆されている遺伝子である(非特許文献4)。



しかしながら、これまでに、Akt1遺伝子などのAkt遺伝子ファミリーに特異的なsiRNAであって、上述したインターフェロン応答の問題や、オフターゲット効果の問題を回避できる臨床応用可能なsiRNAは報告されていない。

【非特許文献1】Elbashir SMら、「Duplexes of 21-nucleotide RNAs mediate RNA interference in cultured mammalian cells.」 Nature 411 (6836): 494-498, 2001.

【非特許文献2】Reynolds Aら、「Rational siRNA design for RNA interference.」 Nat Biotechnol 22 (3): 326-330, 2004.

【非特許文献3】Jackson ALら、「Expression profiling reveals off-target gene regulation by RNAi.」 Nat Biotechnol 21 (6): 635-637, 2003.

【非特許文献4】Vivanco Iら、「The phosphatidylinositol 3-kinase-Akt pathway in human cancer.」 Nat Rev Cancer 2 (7): 489-501, 2002.

産業上の利用分野


本発明は、Akt遺伝子に特異的なsiRNAに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Akt1、Akt2及びAkt3遺伝子のいずれかを特異的に標的とする二本鎖siRNAであって、
19塩基対と2塩基の3’末端オーバーハングとからなる21塩基の二本鎖siRNA、又は、27塩基対からなるブラントエンドの二本鎖siRNAであり、
前記19塩基対の配列が、配列表の配列番号1から5、10から14、19から23のいずれかであり、
前記27塩基対の配列が、配列表の配列番号6から8、15から17、24から26のいずれかであり、
Akt1遺伝子を特異的に標的とする二本鎖siRNAは、
前記19塩基対の配列が、配列表の配列番号1から5のいずれかであり、
前記27塩基対の配列が、配列表の配列番号6から8のいずれかであり、
Akt2遺伝子を特異的に標的とする二本鎖siRNAは、
前記19塩基対の配列が、配列表の配列番号10から14のいずれかであり、
前記27塩基対の配列が、配列表の配列番号15から17のいずれかであり、
Akt3遺伝子を特異的に標的とする二本鎖siRNAは、
前記19塩基対の配列が、配列表の配列番号19から23のいずれかであり、
前記27塩基対の配列が、配列表の配列番号24から26のいずれかである、
二本鎖siRNA。

【請求項2】
前記3’末端オーバーハング部分の2塩基の配列が、TTである請求項記載の二本鎖siRNA。

【請求項3】
Akt遺伝子特異的阻害剤であって、請求項1又は2に記載の二本鎖siRNAを含み、RNA干渉によりAkt1、Akt2及びAkt3遺伝子のいずれかの発現を特異的に阻害するAkt遺伝子特異的阻害剤。

【請求項4】
癌治療用の医薬組成物であって、請求項1又は2に記載の二本鎖siRNAの少なくとも1つを含む医薬組成物。

【請求項5】
さらに、アテロコラーゲンを含む請求項記載の医薬組成物。

【請求項6】
前記癌が、口腔癌又は前立腺癌である請求項4又は5に記載の医薬組成物。
産業区分
  • 微生物工業
  • 薬品
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006302935thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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