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カーボンナノホーン内包物質の放出制御方法と物質内包カーボンナノホーン

国内特許コード P09A015347
掲載日 2010年3月19日
出願番号 特願2008-180396
公開番号 特開2009-040770
登録番号 特許第5405773号
出願日 平成20年7月10日(2008.7.10)
公開日 平成21年2月26日(2009.2.26)
登録日 平成25年11月8日(2013.11.8)
優先権データ
  • 特願2007-181468 (2007.7.10) JP
発明者
  • 飯島 澄男
  • 湯田坂 雅子
  • 安嶋 久美子
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
  • 日本電気株式会社
発明の名称 カーボンナノホーン内包物質の放出制御方法と物質内包カーボンナノホーン
発明の概要 【課題】有効なプラグ効果を実現し、歩留りの向上や、プラグ付加時の内包物質の漏出の抑制を図ることのできる、カーボンナノホーン内包物質の放出抑制のための新しい技術手段を提供する。
【解決手段】カーボンナノホーン集合体(NHs)の単層カーボンナノホーン(NH)内に開孔部を介して内包させた物質の外部への放出を制御する方法であって、単層カーボンナノホーンの開孔部に嵩高な分子もしくは高分子を物理吸着させて開孔部を覆うことでカーボンナノホーン内包物質の放出を制御する。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要


集合組織構造を有するカーボンナノホーン(NHs)の単層内にシスプラティン(CDDP)等の薬剤やその他物質を内包させて、開孔部からこれを外部に放出可能とすることや、この放出によって、たとえばCDDP抗ガン剤によるガン細胞への作用を可能とすることが本発明者らによって報告されている(たとえば非特許文献1、特許文献1)。



しかしながら、ナノホーンに内包している物質を放出させる際には、短時間に放出が完了してしまうことが多く、ナノホーンをDDSに応用するには問題があった。これを解決するためには、開孔部にフタをしてプラグ効果を発現させることが有効であって、本発明者らによって、このようなプラグ効果として、開孔部にある水酸基やカルボキシル基の水素をNaで置換する手法や、酢酸Gdを反応させる手法などが開発されている(たとえば特許文献2)。



しかし、このようなプラグ効果の発現はその着想と展望において注目されてよいものであるが、歩留まりの問題やプラグ付加時に内包有機物が出てしまうといった問題に対しての更なる改善策の実現が望まれていた。
【非特許文献1】
Mol. Pharm. 2 (2005), 475
【特許文献1】
特開2005-343885号公報
【特許文献2】
PCT/JP2007/050080

産業上の利用分野


本発明は、カーボンナノホーンに内包させた物質の放出制御のための方法と、この放出が制御可能とされた物質内包カーボンナノホーンに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
カーボンナノホーン集合体(NHs)の単層カーボンナノホーン(NH)内に内包させた物質の外部への放出を制御する方法であって、
単層カーボンナノホーンに、開孔部を通じて放出すべき物質を内包させ、この開孔部もしくは開孔部とその近傍外周に、グラファイトと親和性の高い置換基と親水性基の両方を有している嵩高な分子もしくは高分子を物理吸着させて開孔部を覆うことを特徴とするカーボンナノホーン内包物質の放出制御方法。

【請求項2】
嵩高な分子と高分子は、その分子量が100~500,000の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノホーン内包物質の放出制御方法。

【請求項3】
カーボンナノホーン開孔部の置換基もしくは開孔部に付加した分子に、嵩高な分子もしくは高分子を物理吸着させることを特徴とする請求項1または2に記載のカーボンナノホーン内包物質の放出制御方法。

【請求項4】
内包物質が薬剤であって、PBS中において5分以内の初期バースト放出を抑え、1時間以上にわたって内包薬剤を徐放させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のカーボンナノホーン内包物質の放出制御方法。

【請求項5】
嵩高な分子もしくは高分子が、ポリエチレングリコールを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかの一項に記載のカーボンナノホーン内包物質の放出制御方法。

【請求項6】
カーボンナノホーン集合体(NHs)の単層カーボンナノホーン(NH)に、開孔部を通じて放出すべき物質が内包されており、この開口部もしくは開孔部とその近傍外周に、グラファイトと親和性の高い置換基と親水性基の両方を有している嵩高な分子もしくは高分子が物理吸着されて開孔部が覆われて、内包された物質の放出が制御可能とされていることを特徴とする物質内包カーボンナノホーン。

【請求項7】
嵩高な分子と高分子は、その分子量が100~500,000の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の物質内包カーボンナノホーン。

【請求項8】
嵩高な分子もしくは高分子が、カーボンナノホーン開孔部の置換基もしくは開孔部に付加した分子に物理吸着されていることを特徴とする請求項6または7に記載の物質内包カーボンナノホーン。

【請求項9】
内包物質が薬剤であり、PBS中において5分以内の初期バースト放出が抑えられ、1時間以内にわたって内包薬剤が徐放可能とされていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の物質内包カーボンナノホーン。

【請求項10】
嵩高な分子もしくは高分子が、ポリエチレングリコールを含むことを特徴とする請求項からのいずれかの一項に記載の物質内包カーボンナノホーン
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008180396thum.jpg
出願権利状態 登録
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