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集配経路選択システム

国内特許コード P10A015392
整理番号 08A2001
掲載日 2010年4月9日
出願番号 特願2008-132520
公開番号 特開2009-281791
登録番号 特許第4374457号
出願日 平成20年5月20日(2008.5.20)
登録日 平成21年9月18日(2009.9.18)
発明者
  • 佐藤 一郎
出願人
  • 情報・システム研究機構
発明の名称 集配経路選択システム
発明の概要 【要約】   (修正有)
【課題】集配経路が定まった複数のトラックから、要求する経路を満足するトラックを選択できるシステムを提供する。
【解決手段】トラックの運用事業者110は予め、各トラックの集配経路を変更するたびにその経路をトラック識別子とともに、電気回線に接続されている端末を用いて経路選択システム100の経路データベース104に登録する。発荷元事業者(荷物の渡す側)120A~120C、または集荷先事業者(荷物を受け取る側)は、それぞれの集配要求・制約を各端末から、予めRFIDに書き込んだ集配順序等の集配場所・制約条件を読取機から入力する。経路選択システム110から要求・制約に合致したトラックがある場合は、そのトラックの識別子を受け取る。経路選択システム100は、特定の言語で記述された集配経路や要求経路を受け取り、その言語で適切なトラックを判別する。
【選択図】図5
従来技術、競合技術の概要 【背景技術】
【0002】 材料や部品(例えば、牛乳)を集めて、酪農工場で酪農製品を作る場合、ジャストインタイム方式に代表されるように、発荷主(例えば農場)に集荷先(例えば酪農工場)へ納入させることが前提となっている。 このため、図1(a)のように牧場A~牧場C等の発荷主ごとにトラックを用意して、集荷先(酪農工場D)に材料や部品(牛乳)を運ぶことになり、ジャストインタイムなどの即応性はよくなるが、その一方でトラックの台数が増えるうえに、さらに集荷先から発荷主に戻るときのトラックは空となり、効率面でも無駄が多い。 これを解決する方法として注目されているのが、ミルクラン(Milk-run)方式である。図1(b)のようにミルクラン方式では、集荷先となる業者(もしくは委託された輸送業者)である酪農工場Dが、一台または複数台のトラックを用意して、複数の発荷主(牧場A~牧場C)をまわるルートで集荷を行う。この結果、既存方式と比べてトラックの台数は少なくて済むだけでなく、空のトラックを走らせる回数も減ることになり、トラックによる二酸化炭素排出量を減らすことができる。
【0003】 ミルクラン方式はトラックによる二酸化炭素量の削減の有効手法として注目を集めているが、ミルクラン方式を利用している事業者はまだ少ない。これはミルクラン方式が、集荷に求められる要求や制約を満足するのが難しいことに起因する。 実際、集荷には数多くの要求がある。例えば食品などは鮮度が要求されるため、トラック輸送中に傷みにくい食材を先に集荷して、鮮度が要求されるような部材については後回しにして、トラックが集荷先に到着する直前に集荷することになる。また、発荷主が工場などである場合、ある工場で作った材料や部品を別の工場に輸送することもあるが、この場合、トラックが発荷主をまわるべき順番もあらかじめきまっていることがある。なお、複数の発荷主の材料や部品を集めるためにミルクラン方式では、一台のトラックでは積みきれるとは限らないために複数トラックで運用することになるが、トラックの経路は違うことが多い。
【0004】 カンバン方式などでは発荷主や部品ごとにトラックを用意することから、これらの制約や条件を満足させることは簡単であったが、ミルクランでは複数トラックを共用するために、発荷側または集荷側は制約や条件を満足する経路をたどるトラックを選ぶことになる。しかし、制約や条件は満足しながら、効率的に集配するトラックを選択することは容易ではなく、さらに制約や条件が複雑な場合や、集配先が多くなる場合はその選択は困難となる。例えば、図2は集配先の依存関係を示したものである。 図2において、工場Aは工場Bと工場Cに部材をおくり、工場Bと工場Cは工場Dに部材を送り、工場Dは工場Eに部材を送った場合を表している。
【0005】 図3は、ミルクラン方式で運行されている4台のトラックの経路を表したものである。図3(1),図3(2),図3(3)のトラックは、図2に示す制約を満足する経路となる。しかし、図3(4)のトラックは図2の制約を満足しない。どのような経路が、図2に示す制約(条件)を満たすのか、判断するのが難しいことが理解されるであろう。 しかも、制約を満足する経路(図3(1)~(3))の中でも、二酸化炭素量の排出量を小さくするには、効率的な集配経路のトラックを選択する必要がある。
【0006】
【特許文献1】特開2004-363907
【非特許文献1】R. Milner, Communication and Concurrency, Prentice Hall, 1989.
産業上の利用分野 本発明は、集配経路の選択に関し、特に、複数の経路を有する集荷・配達のうち、条件にあう集配経路の選択に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 予め複数の集配経路を蓄積した記憶手段を有する集配経路選択システムであって、 集配経路に乗せるべき対象の要求経路を入力する要求経路入力手段と、 入力された該要求経路と、前記蓄積された複数の集配経路とを比較し、該要求経路を満足する集配経路を求める比較手段と、 該要求経路を満足する集配経路の内、満足するための移動回数が最小の集配経路を出力する出力手段とを備え、 前記要求経路は、集配箇所の順序の制約や要求を記述したものであり、 前記集配経路は、集配箇所の順序を、前記要求経路記述のサブセットで記述したものであり、 前記比較手段は、前記要求経路と前記集配経路とを木構造に変換したもので比較するとともに、満足するために必要な移動回数も得る ことを特徴とする集配経路選択システム。
【請求項2】 請求項1に記載の集配経路選択システムにおいて、 さらに、前記記憶手段に集配経路を蓄積するときに、集配経路の記述を木構造に変換して蓄積する手段を備え、 前記比較手段は、入力された要求経路の記述を木構造に変換し、前記記憶手段から木構造に変換された集配経路を読み出して比較する ことを特徴する集配経路選択システム。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の集配経路選択システムにおいて、 前記比較手段は、移動回数ではなく、移動ごとの移動距離の総和を出力し、 前記出力手段は、該要求経路を満足する集配経路の内、満足するための移動距離の総和が最小の集配経路を出力する ことを特徴とする集配経路選択システム。
産業区分
  • 測定
  • その他運輸
  • その他通信
  • 計算機応用
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
※ 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)は、我が国唯一の情報系に特化した研究所です。NIIでは、外部資金による研究成果の社会還元を中心に、技術移転活動に積極的に取り組んでいます。上記の発明にライセンス対象や共同開発対象として関心をお持ちいただいた方は、国立情報学研究所 社会連携推進室までお気軽にお問合せください。


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