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植物の篩管を通して遺伝子の転写物を輸送する方法 新技術説明会

国内特許コード P10P006721
掲載日 2010年4月16日
出願番号 特願2008-248887
公開番号 特開2010-075116
登録番号 特許第5360702号
出願日 平成20年9月26日(2008.9.26)
公開日 平成22年4月8日(2010.4.8)
登録日 平成25年9月13日(2013.9.13)
発明者
  • 原田 竹雄
  • 工藤 久之
出願人
  • 国立大学法人弘前大学
発明の名称 植物の篩管を通して遺伝子の転写物を輸送する方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】植物の篩管を通して遺伝子の転写物であるRNAを輸送する方法を提供する。
【解決手段】プロモーター、輸送対象遺伝子、特定の塩基配列を少なくとも含むヌクレオチド、ターミネーターを、5’側からこの順序で有してなる篩管輸送RNA発現ベクターを保持するアグロバクテリウムを、植物に感染させることを特徴とする。これにより植物の篩管を通して遺伝子の転写物であるRNAを輸送する方法が提供され、輸送対象遺伝子は、例えば開花誘導遺伝子などの農業分野において有用な外来遺伝子などが挙げられる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


植物の原形質連絡(plasmodesmata)を経由した輸送系には、隣接する細胞間の短距離輸送と、伴細胞(companion cell)から篩管(phloem)への原形質連絡輸送を介した長距離輸送とがある。最近の研究から、植物は長距離輸送系を使用してRNAサイレンシングのシグナルを植物体全体にわたって伝搬させることにより、ウイルスに対する抵抗性を獲得していることが明らかになってきた(非特許文献1)。また、特定の内在mRNAが篩管を通して植物体内の離れた場所に輸送され、機能していることも明らかにされてきており、このような植物の篩管を通した遺伝子の転写物の輸送機構に関し、篩管輸送RNA(PTR:Phloem Transportable RNA)としてジベレリンシグナル伝達系のGAI(GA-INSENSITIVE)遺伝子が同定されている(非特許文献2)。すなわち、植物においては、維管束系組織の篩管を通してmicroRNAや特殊なmRNAが輸送され、それらが成長の調節に関わっている(非特許文献3~6)。しかしながら、植物の篩管を通した遺伝子の転写物の輸送機構については未だ不明な部分が多い。

【非特許文献1】Eckardt, N. A. (2004) Small RNA on the move. Plant Cell 16: 1951-1954.

【非特許文献2】Ruiz-Medrano, R., B. Xoconostle-Cazares, and W. J. Lucas (1999) Phloem long-distance transport of CmNACP mRNA: implications for supracellular regulation in plants. Development 126: 4405-4419.

【非特許文献3】Yoo, B-C., Kragler, F., Varkonyi-Gasic, E., Haywood, V., Archer-Evans, S., Lee, Y. M., Lought, T. J., Lucas, W. J. (2004) A sustemic small RNA signaling sustemin plants. Plant Cell 16: 1979-2000.

【非特許文献4】Kehr, J., Buhtz, A. (2007) Long distance transport and movement of RNA through the phloem. J. Exp. Bot. 59: 85-92.

【非特許文献5】Pant, D. P., Buhtz, A., Kehr, J., Scheible W-R. (2007) MicroRNA399 is a long-distance signal for the regulation of plant phosphate homeostasis. Plant J. 53: 731-738.

【非特許文献6】Kim, M., Canio, W., Kessle, S., Shinha, N. (2001) Developmental changes due to long-distance movement of a homeobox movement of a homeobox fusion transcript in tomato. Science 293: 287-289.

産業上の利用分野


本発明は、植物の篩管を通して遺伝子の転写物であるRNAを輸送する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
植物の篩管を通して遺伝子の転写物であるRNAを輸送する方法であって、プロモーター、輸送対象遺伝子、配列表の配列番号1に記載の塩基配列を少なくとも含むヌクレオチド、ターミネーターを、5’側からこの順序で有してなる篩管輸送RNA発現ベクターを保持するアグロバクテリウムを、植物に感染させることを特徴とする方法。

【請求項2】
プロモーター、輸送対象遺伝子、配列表の配列番号1に記載の塩基配列を少なくとも含むヌクレオチド、ターミネーターを、5’側からこの順序で有してなることを特徴とする篩管輸送RNA発現ベクター。

【請求項3】
プロモーター、輸送対象遺伝子、配列表の配列番号1に記載の塩基配列を少なくとも含むヌクレオチド、ターミネーターを、5’側からこの順序で有してなる篩管輸送RNA発現ベクターを保持することを特徴とするアグロバクテリウム。


産業区分
  • 農林
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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