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水頭症の治療 実績あり 外国出願あり

国内特許コード P10A015393
整理番号 特H18-002-P-JP
掲載日 2010年4月16日
出願番号 特願2006-519686
公表番号 特表2007-518687
登録番号 特許第4096033号
出願日 平成16年11月19日(2004.11.19)
公表日 平成19年7月12日(2007.7.12)
登録日 平成20年3月21日(2008.3.21)
国際出願番号 PCT/IB2004/004459
国際公開番号 WO2006/000844
国際公開日 平成18年1月5日(2006.1.5)
優先権データ
  • 60/524,094 (2003.11.20) US
発明者
  • 多田 剛
  • 中村 敏一
出願人
  • (株)信州TLO
発明の名称 水頭症の治療 実績あり 外国出願あり
従来技術、競合技術の概要 【背景技術】
【0002】 水頭症は、しばしば髄膜炎、特に細菌性の髄膜炎後の頭蓋内の出血、またはクモ膜下出血(SAH)の結果、惹き起こされる。(Di Rocco, C.等, J. Neurol. Sci., 1977, 33(3): p.437-452; Yasargil, M.G.等, J. Neurosurg., 1973, 39(4): p.474-479; Almuneef, M.等, J. Infect., 1998, 36(2): p.157-160; Dacud, A.S.等, J. Trop. Pediatr., 1998, 44(3): p.167-169; Gomes, I.等, Arq. Neuropsiquiatr., 1996, 54(3): p.407-411; Grimwood, K.等, Pediatrics, 1995, 95(5): p.646-656)。水頭症を患う患者は、急性期においては、頭痛および吐気のような高い頭蓋内圧力徴候を呈し、また慢性段階においては、特徴的な挙動の変化を示し、更に修業能力の減退を示す(Youmans, J.R.編, 神経外科(Neurological surgery),第4版, C. Saint Rose, Vol. 2, 1996, W.B.サンダース社(Saunders Company): フィラデルフィア, p.890-926)。高齢の水頭症患者は、頭痛無しに、記憶障害、歩行障害および尿失禁を呈し、これは「正常圧水頭症」として広く知られている(Adams, R.D.等, The New England Journal Of Medicine, 1965, 273(1965): p.117-126; Graff-Radford, N.R.等, Arch. Neurol., 1989, 46(7): p.744-752; Pfister, H.W., Feiden, W., & Einhaupl, K.M., Arch. Neurol., 1993, 50(6): p.575-581)。可逆性の痴呆は、最もよく知られているヒトにおける正常圧水頭症の症状の一つである(Youmans, J.R.編, 神経外科(Neurological surgery),第4版, C. Saint Rose, Vol. 2, 1996, W.B.サンダース社:フィラデルフィア, p.890-926)。
【0003】 交通性水頭症において、連通は、脳腫瘍または膜による脳脊髄液(CSF)の流通経路の圧迫または遮断を伴う閉塞性水頭症とは著しく異なり、脳室と排液腔例えば腹膜腔との間で確立されている(Youmans, J.R.編, 神経外科(Neurological surgery),第4版, C. Saint Rose, Vol. 2, 1996, W.B.サンダース社:フィラデルフィア,p.890-926)。交通性水頭症の原因は、今のところ明らかにされていない。クモ膜絨毛およびクモ膜下腔の線維症に関する組織学的な証拠は、多くの剖検的研究において見出されている(Lobato, R.D.等, J. Neurosurg.,1981,55(5):p.786-793; Torvik, A., Bhatia, R. & Murthy, V.S., Acto. Neurochir. (Wien),1978,41(1-3):p.137-146; Akai, K.等, Acta Pathol. Jpn.,1987,37(1):p.97-110)。幾つかの剖検に関する報告は、可能性がある原因の一つが、クモ膜顆粒のクモ膜キャップ細胞の増殖であることを示唆しているが、水頭症患者にとって特異的で決定的な証拠は存在しない(Massicotte, E.M. & Del Bigio, M.R., J. Neurosurg.,1999,91(1):p.80-84; Motohashi, O.等, Acta Neurochir (Wien),1995,136(1-2):p.88-91)。従って、クモ膜下腔およびクモ膜絨毛の線維症が、該CSF流路中で穏やかな圧力勾配を生じ、またこれが水頭症の発症における主な因子であるものと、推測することは、当然である。一般に、シャント形成術が、交通性水頭症に対する確実な治療法である。しかし、シャント形成外科手術を行う人々にとって、多くの合併症を起こす可能性がある(Kang, J.K.& Lee, I.W., Child's Nervous System, 1999, 15(11-12):p.711-717)。幼児期にシャント形成術を受けた患者の両親は、シャント形成によって問題が起り得るということを、認識しておくべきである。長期間に渡り安定であった患者においてさえ、臨床に関する重大な問題が成人期に起こる可能性がある。これらの問題は、該シャントシステムの交換を必要とするということである(Joon-Ki & I.W. Lee, Child's Nervous System, 1999,15:p.711-717)。神経外科医にとって、シャント形成術を施した患者を、長期間に渡り経過観察することは必須であり(Sgouros, S.等, Pediatr. Neurosurg., 1995, 23(3):p.127-132)、またこのような患者を良好な状態に維持するための社会的損失は、かなりのものとなる可能性がある(Del Bigio, M.R., Can. J. Neurol. Sci., 1998, 25(2):p.123-126)。
【0004】 肝細胞成長因子(HGF)は、元々成熟肝細胞に関する有力なマイトジェンとして同定され、かつクローニングされたものである(Nakamura, T.等, Nature, 1989, 342(6248):p.440-443; Miyazawa, K.等, J. Biol. Chem., 1993, 268(14):p.10024-10028)。これは、多くの器官における線維形成を低減させる高い可能性を持ち、また肺線維症、肝硬変、および急性腎障害を含む様々な線維形成性疾患に対する治療物質になると期待されている(Dohi, M.等, Am. J. Respir. Crit. Care Med., 2000, 162(6):p.2302-2307; Matsuda, Y.等, J. Biochem. (Tokyo), 1995, 118(3):p.643-649; Fujimoto, J., J. Gastroenterol. Hepatol., 2000, 15(補遺): p.D33-D36; Vargas, G.A., Hoeflich, A. & Jehle, P.M., Kidney Int., 2000, 57(4):p.1426-1436)。HGFは、分裂促進性、移動性および形態形成性の作用を、様々な上皮細胞に及ぼす多能性成長因子であり、間葉によって産生されるものである。この因子は、肝臓、腎臓および肺中の上皮組織に作用し、またTGF-β1の線維形成誘導作用を妨害する(Rosen, E.M., Nigam, S.K. & Goldberg, I.D., J. Cell Biol., 1994, 127(6Pt2):p.1783-1787; Brinkmann, V.等, J. Cell Biol., 1995, 131(6Pt1): p.1573-1586; Ohmichi, H. 等, Development, 1998, 125(7): p.1315-1324; Matsumoto, K., Mizuno, S. & Nakamura, T., Curr. Opin. Nephrol. Hypertens., 2000, 9(4): p.395-402)。抗体によるHGFの中和は、腎不全/線維形成の促進をもたらし、また外因性HGFの投与は、腎不全/線維形成の顕著な減衰をもたらす(Matsumoto, K., Mizuno, S. & Nakamura, T., Curr. Opin. Nephrol. Hypertens., 2000, 9(4): p.395-402)。
産業上の利用分野 本発明は、水頭症の治療に関するものである。より詳しくは、本発明は、水頭症を治療するために、脳脊髄液の流通経路内例えば脳室内投与するのに用いられる成長因子を含む医薬混合物に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 肝細胞成長因子(HGF)および製薬上許容される担体を含むことを特徴とする、水頭症の治療のために有用な医薬混合物。
【請求項2】 該製薬上許容される担体が、医薬組成物用の担体、希釈剤、賦形剤、湿潤剤、緩衝剤、懸濁化剤、滑剤、補薬、賦形薬または輸送物質であることを特徴とする請求項1に記載の医薬混合物。
【請求項3】 該製薬上許容される担体が、該HGFを脳脊髄液の流通経路内投与するための担体であることを特徴とする請求項1に記載の医薬混合物。
【請求項4】 該HGFが、ヒト組換えHGF(hrHGF)である、請求項1に記載の医薬混合物。
産業区分
  • 薬品
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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