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レビー小体型認知症の判定方法、判定装置並びにプログラム 新技術説明会

国内特許コード P10P006713
整理番号 KUTLO-2008-012
掲載日 2010年4月23日
出願番号 特願2008-252690
公開番号 特開2010-082057
登録番号 特許第5252345号
出願日 平成20年9月30日(2008.9.30)
公開日 平成22年4月15日(2010.4.15)
登録日 平成25年4月26日(2013.4.26)
発明者
  • 丸田 高広
  • 吉川 弘明
  • 角 弘諭
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 レビー小体型認知症の判定方法、判定装置並びにプログラム 新技術説明会
発明の概要 【課題】簡便かつ容易にDLBを判定する装置、方法並びにプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明者らは、上記課題を解決するために、認知症が疑われる患者の交感神経皮膚反応に着目し、そしてDLB患者とAD患者での交感神経皮膚反応の活動電位値に違いがあることを見出した。本発明者らは、上記知見を基にして、認知症が疑われる患者のDLBを判定する装置、方法並びにプログラムを完成した。
従来技術、競合技術の概要


多くの国、特に先進国では、人口の高齢化により認知症に罹患している患者の数が増加している。これらの患者の多くは、アルツハイマー病(AD)と診断されている。次に患者の多くは、レビー小体型認知症(DLB)と診断されている。



レビー小体型認知症(DLB)の組織病理学では、大脳路、脊髄および自律神経節の特定の核におけるヒアリン体(レビー小体)の蓄積によって特徴付けられる。レビー小体は、不溶性タンパク質沈着物によって主としてなるタンパク質沈着物であり、この不溶性タンパク質沈着物の主成分は、α-シヌクレイン、ユビキチンおよびユビキチン化タンパク質である。
また、DLBは、PD(パーキンソン病)といくつか類似症状を示すが、これらの2つの疾患は異なる神経学的傾向を示し、脳病変も異なる。例えば、DLBは、PDでは見られない皮質の病変を示す。



DLB患者が利用できる治療法の選択肢は、限られており、多くの場合、精神科的およびパーキンソン病様症状を抑えるいわゆる対症療法しかない。
しかし、震えおよび運動喪失を回復させる抗パーキンソン病薬をDLB患者に投与すると、幻覚症状や精神病傾向を急性に著しく悪化させることが報告されている。



また、DLB患者は、AD患者と比較して、AD患者の治療に使用されるアセチルコリンエステラーゼ療法に対してより感受性がある。よって、DLB患者のアセチルコリンエステラーゼ療法による重度の過敏反応が報告されている。



以上により、認知症が疑われる患者について、AD又はDLBを判定することは治療の最適化に必須である。



一方、DLB患者の中でも、AD患者との鑑別困難な例がある。このためDLBの自律神経障害を利用して、MIGB心筋シンチグラフィーがDLB診断参考所見とされている。
かし、MIGB心筋シンチグラフィーは医療費やRI(放射性同位体)使用などによる患者負担が大きい。よって、MIGB心筋シンチグラフィーはDLBの判定方法としては利用しにくい問題があった。
【特許文献1】
特表2008-506406公報
【特許文献2】
特表2004-502939公報
【特許文献3】
特表2007-522434公報

産業上の利用分野


本発明は、レビー小体型認知症(DLB)の判定方法、判定装置並びにプログラムに関する。より詳しくは、認知症が疑われる患者のAD(アルツハイマー病)又はDLBの判定方法、判定装置並びにプログラムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
認知症が疑われる患者のAD(アルツハイマー病)又はレビー小体型認知症(DLB)を判定する装置であって、
患者の交感神経皮膚反応を測定する手段と、
前記測定手段によって得られた測定データを解析する手段と、
前記解析する手段によって得られた解析データを表示する手段と、
を具備することを特徴とする装置。

【請求項2】
前記解析する手段は、交感神経皮膚反応の活動電位が基準値以下であればDLBと判定し、該基準値を超えればADと判定することを特徴とする請求項1に記載の装置。

【請求項3】
前記基準値は、0.07mV~0.13mVであることを特徴とする請求項2に記載の装置。

【請求項4】
前記解析する手段は、さらに前記患者のMIGB心筋シンチグラフィー測定結果を解析することを特徴とする請求項3に記載の装置。

【請求項5】
請求項1~4のいずれか1に記載の装置を組み込んだ認知症が疑われる患者のAD又はDLBを判定可能な筋電計又は脳波計。

【請求項6】
測定手段、解析手段及び表示手段を備える筋電計又は脳波計において認知症が疑われる患者のAD又はDLBを判定する方法であって、
前記測定手段患者の交感神経皮膚反応を測定する工程と、
前記解析手段前記測定工程によって得られた測定データを解析する工程と、
前記表示手段前記解析する工程によって得られた解析データを表示する工程と、
を含むことを特徴とする方法。

【請求項7】
前記解析する工程は、交感神経皮膚反応の活動電位が基準値以下であればDLBと判定し、該基準値を超えればADと判定することを特徴とする請求項6に記載の方法。

【請求項8】
前記基準値は、0.07mV~0.13mVであることを特徴とする請求項7に記載の方法。

【請求項9】
前記解析する工程は、さらに前記患者のMIGB心筋シンチグラフィー測定結果を解析することを特徴とする請求項8に記載の方法。

【請求項10】
認知症が疑われる患者のAD(アルツハイマー病)又はレビー小体型認知症(DLB)を判定するプログラムであって、
(1)MIGB心筋シンチグラフィーの結果がDLB陽性であり、かつ交感神経皮膚反応の活動電位が基準値以下である場合には、DLBと判定し、
(2)MIGB心筋シンチグラフィーの結果がDLB陽性であり、かつ交感神経皮膚反応の活動電位が基準値を超える場合には、ADと判定し、
(3)MIGB心筋シンチグラフィーの結果がDLB陰性であり、かつ交感神経皮膚反応の活動電位が基準値以下である場合には、DLBと判定し、
(4)MIGB心筋シンチグラフィーの結果がDLB陰性であり、かつ交感神経皮膚反応の活動電位が基準値を超える場合には、ADと判定する、
ことを特徴とするプログラム。

【請求項11】
前記基準値は、0.07mV~0.13mVであることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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