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ウィルス、微生物類の検出方法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P10P007042
掲載日 2010年5月28日
出願番号 特願2008-283976
公開番号 特開2010-112777
登録番号 特許第5137081号
出願日 平成20年11月5日(2008.11.5)
公開日 平成22年5月20日(2010.5.20)
登録日 平成24年11月22日(2012.11.22)
発明者
  • 幡野 健
  • 松岡 浩司
  • 照沼 大陽
出願人
  • 国立大学法人埼玉大学
発明の名称 ウィルス、微生物類の検出方法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】微生物又は毒素などを検出するための試薬及びキット、並びに、該試薬又はキットを使用した微生物又は毒素などを検出する方法を提供する。
【解決手段】微生物又は毒素と特異的に結合するデンドリマーとAIE効果を惹起する化合物を結合させた化合物を含む、微生物又は毒素を検出する試薬及びキット、並びに、該試薬又はキットを使用した微生物又は毒素などを検出する方法である。AIE効果を惹起する化合物としては、例えば、以下の式で表される化合物などを使用することができる。

【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


多くのウィルスや細菌による感染症は、重篤な病態を引き起こすことも少なくないため、感染予防や感染後の治療は、常に重要な臨床的課題となっている。感染病原体の中でも、とりわけ危険度の高いインフルエンザウィルス、特にここ数年世界規模での蔓延が危惧されている高病原性トリインフルエンザ、SARSに対する予防及び治療上の対策は、早急に対応すべき重要な問題の一つである。さらに、近年の地球温暖化に伴い、熱帯地方特有の感染症(例えば、デング出血熱)が感染地域を拡大してきており、今後の対策が不可欠である。



ウィルスや細菌などの微生物による生体への感染経路は、各微生物によって異なるが、感染標的細胞への侵入の際には、標的細胞表層に存在する受容体上の糖鎖構造を認識し、結合することが、多くの場合において知られている。このような感染時の現象に着目して、発明者らは、ウィルスや細菌感染によって生じる疾患の予防及び治療法の開発を行ってきた。発明者らは、例えば、カルボシランデンドリマーあるいはポリマー上に糖鎖を集積させ、病原性大腸菌O-157の産生するベロ毒素に対して動物レベルでも強い阻害活性を示す糖鎖クラスター化合物の創製(非特許文献1及び特許文献1)、デングウィルス(非特許文献2及び特許文献2)、インフルエンザウィルスの引き起こす感染症に対し効果を示す糖鎖クラスター化合物の創製(非特許文献3、特許文献3、特許文献4及び特許文献5)など、精力的に研究を行ってきた。
このように、ウィルス又は細菌感染時の標的細胞上の糖鎖構造の認識機構は、感染症の予防又は治療方法の開発において有益な手掛かりを与えてきた。



感染症自体を予防又は治療することは、当然、重要なことであるが、その一方で、どのような微生物感染が生じているのかを早急に突き止めることも、早期治療を行う上では非常に重要なことである。現在、主として行われている感染病原体の検査は、検査対象の病原体に特異的な抗原タンパク質を検出する方法、特定の遺伝子領域を増幅して検出する方法、あるいは、感染病原体を顕微鏡下で直接観察する方法などが行われている。これらの方法のうち、抗原タンパク質や特定遺伝子を同定する方法は、検出感度及び精度の点において優れてはいるものの、やや操作が煩雑であり、迅速な検査結果の取得の点に若干の問題がある。また、顕微鏡を用いて形態学的に感染病原体を特定する方法においては、観察対象の病原体の数がある程度高濃度でなければ検出が難しく、そのための感染病原体の増殖等に多くの時間が必要とされ、検査の迅速性に問題があった。




【非特許文献1】J.Infect.Dis.,2005,191:2097-2105

【非特許文献2】Carbohydr.Res.,2006,341:467-473

【非特許文献3】Tetrahedron Lett.,2001,42:3327-3330

【非特許文献4】J.Korean Phys.Soc.2004,45:329

【非特許文献5】J.Am.Chem.Soc.2005,127:11661

【非特許文献6】Syn.Met.2005,152:249

【非特許文献7】Tetrahedron Lett.,2007,48:4365-4368

【特許文献1】特開2005-289907

【特許文献2】特開2005-306766

【特許文献3】特開2008-50283

【特許文献4】特開2008-81411

【特許文献5】特開2005-77276

産業上の利用分野


本発明は、ウィルス及び微生物類の検出方法、並びに該検出方法のための試薬又はキットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
微生物又は毒素と特異的に結合するデンドリマーとAIE効果を惹起する化合物を結合させた化合物を含む、微生物又は毒素を検出する試薬。

【請求項2】
前記AIE効果を惹起する化合物が以下の式(I)で示されることを特徴とする請求項1に記載の試薬。
【化学式1】



(式(I)において、Rは同一でも異なってもよいアリール基であり、Eは、ケイ素又はゲルマニウムのいずれかであり、A及びBは同一でも異なってもよい炭化水素基、nは1~4の整数)

【請求項3】
Rが、p-((CHN)C、p-CHOC、p-CH、C、p-FCC、p-(NO)C、m-CH、m-FC、m-FCC、1-ナフチル、2-スチリル、ビフェニル、2-チエニル、ビチエニル、2-チアゾール、2-ピリジル、3-ピリジル、N-メチル-2-ピロリル、2,4,6-トリメチルフェニル(Mes)、2,4,6-トリイソプロピルフェニル(Tip)からなる群より選択される請求項2に記載の試薬。

【請求項4】
以下の式(II)で示される化合物を含む、請求項1に記載の微生物又は毒素を検出する試薬。
【化学式2】



[式中(II)中、Xは以下の置換基
【化学式3】



(但し、Rは同一でも異なってもよいアリール基であり、Eはケイ素又はゲルマニウムのいずれかであり、nは1~4の整数である)であり、R、R及びRは酸素、窒素又はカルボニル基を含んでもよい同一又は異なった炭化水素鎖を示し、Rは炭化水素基であり、Eは炭素、ケイ素又はゲルマニウムのいずれかであってEと同一でも異なっていてもよく、Yは微生物又は毒素と特異的に結合する糖鎖であり、l及びmはl+m=2を満たす整数である]

【請求項5】
、R及びRが同一又は異なり、アミド結合を含んでもよく、炭素数1~6の直鎖アルキル基、アルキレン基、アルケニレン基又はアルコキシレン基(オキシアルキレン基)であり、Rがメチル基である請求項4に記載の試薬。

【請求項6】
Rが、p-((CHN)C、p-CHOC、p-CH、C、p-FCC、p-(NO)C、m-CH、m-FC、m-FCC、1-ナフチル、2-スチリル、ビフェニル、2-チエニル、ビチエニル、2-チアゾール、2-ピリジル、3-ピリジル、N-メチル-2-ピロリル、2,4,6-トリメチルフェニル(Mes)、2,4,6-トリイソプロピルフェニル(Tip)からなる群より選択される請求項4又は5に記載の試薬。

【請求項7】
RがCであり、E及びEがケイ素である請求項6に記載の試薬。

【請求項8】
Yが以下の置換基
【化学式4】



の何れかである請求項4乃至7のいずれかに記載の試薬。

【請求項9】
lが0、mが2、nが4、R及びRが-C-、Rが-C-であり、Yが以下の置換基である請求項8に記載の試薬。
【化学式5】




【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の試薬を含む、微生物又は毒素を検出するためのキット。

【請求項11】
請求項1乃至10いずれかに記載の試薬又はキットを使用した微生物又は毒素を検出する方法。
産業区分
  • 試験、検査
  • 有機化合物
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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