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固相合成装置用反応槽モジュールおよびそれを用いた固相合成装置

国内特許コード P10A015469
掲載日 2010年6月4日
出願番号 特願2008-260613
公開番号 特開2010-088995
登録番号 特許第5229730号
出願日 平成20年10月7日(2008.10.7)
公開日 平成22年4月22日(2010.4.22)
登録日 平成25年3月29日(2013.3.29)
発明者
  • 今場 司朗
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 固相合成装置用反応槽モジュールおよびそれを用いた固相合成装置
発明の概要

【課題】反応槽モジュールの数を自由に変更でき、かつそれぞれの反応槽の中を視認可能とし、それぞれの反応槽の反応条件を個別に制御可能なコンビナトリアル固相合成装置およびそれに用いられる反応槽モジュールを提供することである。
【解決手段】反応槽モジュールMは、中心部に筒状の反応槽1、そのすぐ外周囲に温度調節層、その外周囲に断熱層の3層構造を有する。筒状の反応槽1、上内蓋2、下内蓋3、ガラス内管4、およびガラス外管5は、上中蓋8と下中蓋9により外側から押さえられている。筒状の反応槽1の側面の肉厚を光が透過する程度に選択すると、筒状の反応槽1内の様子を観察することができる。反応槽モジュールMはそれぞれ独立して構成されるため、1つ1つの反応槽モジュールをそれぞれの反応条件に応じて制御可能なコンビナトリアル固相合成装置を組むことができる。
【選択図】図2

従来技術、競合技術の概要


近年、創薬研究において「コンビナトリアルケミストリ」と呼ばれる研究が注目されている。この研究では、一度に同一条件で多種類の試薬合成を行い、その後、ロボットなどにより一斉に検定を行って、有効な候補化合物を検索するもので、試薬の合成に当たり、複数の反応容器を収納した反応容器収納部と、該反応容器収納部を振とうする振とう機部を有する合成反応装置を用い、反応容器に固体と液体を入れ、反応容器を振とうして液体に固体を接触させて固相反応により反応生成物を得ている。固相樹脂上でのコンビナトリアル合成装置として、XY座標型のロボットタイプ、アームロボットタイプ、96穴ブロックタイプが知られている。



XY座標型のロボットタイプは、ニードルを使用し、装置全体にカバーも設け内部を窒素置換するタイプである。このタイプでは、一般に反応容器の上部にはセプタムがあり、反応容器の内部を不活性雰囲気に保つようにされており、試薬や溶媒の反応容器への送液はニードル・シリンジを用いて行われている。アームロボットタイプは、アーム式ロボットを有し、その周辺に試薬、溶媒、攪拌装置、抽出装置などのユニットを配置するタイプ、もしくは、アーム式ロボットが周辺に配置されたユニット間を自走するようなタイプの装置である。96穴ブロックタイプは、96穴のブロックを載せることにより合成が行えるようにしたタイプであり、分注装置と組み合わせることで全自動合成にも拡張可能なタイプである。



コンビナトリアル合成装置として特許文献1には、反応容器収納部に収納した複数の容器の下部に仕切用電磁弁と三方電磁弁を備えた配管をそれぞれ接続し、三方電磁弁の一方から廃液容器へ連通する廃液ラインと、三方電磁弁の他方から反応生成物回収容器へ連通する回収ラインとを設けるとともに、廃液容器内と反応生成物回収容器内とを負圧にする排気ラインを設け、反応容器で合成された反応生成物の回収や反応容器の洗浄を効率よく行う技術が開示されている。



上記の合成装置は、複数の反応容器を反応容器収納部に格納して固相合成を行う装置であり、1つ1つの反応容器を視認できない。また、多くの反応槽容器を備えた固相合成装置であるが、ブロック構成、あるいは反応容器収納部に格納されていることから、個別の反応容器の温度制御を行うことが困難である。




【特許文献1】特開平11-137990号公報

産業上の利用分野


本発明は、固相合成装置用反応槽モジュールおよびそれを用いた固相合成装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
筒状の反応槽と、
該筒状の反応槽と同心円状に配置した第1の筒状透明部材および該第1の筒状透明部材より径の大きい第2の筒状透明部材と、
同心円状に配置した前記筒状の反応槽、前記第1の筒状透明部材、および前記第2の筒状透明部材の両端部をそれぞれ覆う中心部に孔を設けた蓋部材と、
を備えた反応槽モジュールであって、
前記筒状の反応槽、前記第1の筒状透明部材、および前記蓋部材により形成される領域を温度調節領域とし、
前記第1の筒状透明部材、前記第2の筒状透明部材、および前記蓋部材により形成される領域を真空ないし減圧状態に保たれる断熱領域とすることを特徴とする固相合成装置用反応槽モジュール。

【請求項2】
筒状の反応槽と、
該筒状の反応槽と同心円状に配置した第1の筒状透明部材および該第1の筒状透明部材より径の大きい第2の筒状透明部材と、
前記筒状の反応槽の両端部をそれぞれ少なくとも覆う中心部に孔を設けた反応槽用蓋部材と、
同心円状に配置した前記反応槽用蓋部材に覆われた前記筒状の反応槽、前記第1の筒状透明部材、および前記第2の筒状透明部材の両端部をそれぞれ覆う中心部に孔を設けた蓋部材と、
を備えた反応槽モジュールであって、
前記反応槽用蓋部材に覆われた前記筒状の反応槽、前記第1の筒状透明部材、および前記蓋部材により形成される領域を温度調節領域とし、
前記第1の筒状透明部材、前記第2の筒状透明部材、および前記蓋部材により形成される領域を真空ないし減圧状態に保たれる断熱領域とすることを特徴とする固相合成装置用反応槽モジュール。

【請求項3】
前記筒状の反応槽の両端部をそれぞれ覆う前記蓋部材あるいは前記反応槽用蓋部材とネジ構造もしくはフランジ構造によって固定することを特徴とする請求項1または2に記載の固相合成装置用反応槽モジュール。

【請求項4】
前記筒状の反応槽は、反応槽内の試料を反応途中で取り出すための取り出し用管、または、撮像用の光ファイバの内、少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の固相合成装置用反応槽モジュール。

【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の固相合成装置用反応槽モジュールを少なくとも1つ有する固相合成装置において、
該反応槽モジュールの前記筒状の反応槽に薬液あるいは溶媒の供給を行う手段と、
該反応槽モジュールの前記筒状の反応槽の温度、もしくは温度調節領域の温度を測定する温度測定手段と、
該反応槽モジュールの前記筒状の反応槽の温度を調節するための媒体を供給する媒体供給手段と、
該反応槽モジュールの前記筒状の反応槽からの廃液を行う手段と、
を備えた固相合成装置。

【請求項6】
前記反応槽モジュールを攪拌する攪拌手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の固相合成装置。

【請求項7】
前記薬液あるいは溶媒の供給を行う手段は、試薬の容器および溶媒の容器の数を任意に選択できることを特徴とする請求項5または6のいずれか1つに記載の固相合成装置。
産業区分
  • 処理操作
  • 有機化合物
  • 工業用ロボット
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008260613thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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