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新規なイソニトリル化合物、その製造方法、該化合物を含有する海洋付着生物幼生蛍光標識剤、及びそれを用いた海洋付着生物幼生の検出方法 新技術説明会

国内特許コード P10S000402
掲載日 2010年6月11日
出願番号 特願2006-528434
登録番号 特許第4863380号
出願日 平成17年6月2日(2005.6.2)
登録日 平成23年11月18日(2011.11.18)
国際出願番号 JP2005010130
国際公開番号 WO2006006319
国際出願日 平成17年6月2日(2005.6.2)
国際公開日 平成18年1月19日(2006.1.19)
優先権データ
  • 特願2004-206783 (2004.7.14) JP
発明者
  • 北野 克和
  • 坂口 勇
  • 野方 靖行
  • 松村 清隆
出願人
  • 国立大学法人東京農工大学
  • 財団法人電力中央研究所
発明の名称 新規なイソニトリル化合物、その製造方法、該化合物を含有する海洋付着生物幼生蛍光標識剤、及びそれを用いた海洋付着生物幼生の検出方法 新技術説明会
発明の概要

一般式F-A-NCで表されるイソニトリル化合物、その製造方法、該化合物の少なくとも1種を有効成分とする海洋付着生物幼生用蛍光標識剤、及び該蛍光標識剤を用いた海洋付着生物幼生の検出方法が開示されている。
但し、上記一般式中のFは蛍光性官能基を表し、Aは連結鎖を表す。

従来技術、競合技術の概要


フジツボなどの海洋生物は、発電所の冷却システム、魚網、および船底などに付着し、取水ポンプ負荷の増大、冷却効率の低下、細管の閉塞、魚網の破損、船速の低下・燃費増大などの様々な被害を与えている。これらの被害を防ぐために、従来から付着防止剤などの薬品を大量に海中に投与することが行われているが、そのために多大のコストがかかっている。その上、実際には斯かる海洋生物の幼生がいない時期もあるので、使用している薬品の一部または大部分が無駄になっている場合もあり、いたずらに海洋汚染の原因の一つにもなるという欠点があった。
上記の欠点は、対象海域ごとに、被害をもたらす海洋生物の出現状況を把握することによって解決することができる。



斯かる観点から、最近、特定波長の励起光を照射して、フジツボ類キプリス幼生の自家蛍光を検出し、その蛍光分布パターンをデジタル画像情報としてコンピュータ処理し、コンピュータに予め登録した付着期幼生が発光する種固有の蛍光分布パターン認識情報と照合させて、フジツボ類の種を判定する方法が提案された(特許文献1参照)。しかしながらこの方法では、蛍光強度が強くないフジツボ類キプリス幼生の自家蛍光を観察しているために、個体数の計測が困難な場合がある。



一方、天然又は人工の化学物質の検出を容易にするために、これらの物質に蛍光を発する化合物を結合させて標識し、その物質の存在を検出することが広く行われている。このような蛍光標識用試薬としては、例えば、DNAのハイブリダイゼーション等における特定の構造を有するシアニン色素(特許文献2)や、水処理システムにおけるスケール障害等のトラブル防止を目的とする蛍光標識化ポリカルボン酸(特許文献3)等の提案がなされている。




【特許文献1】特開2004-012467号公報

【特許文献2】特開2001-272350号公報

【特許文献3】特開2001-278914号公報

産業上の利用分野


本発明は、新規なイソニトリル化合物に関し、特にその製造方法、該化合物を用いた、フジツボ類などの海洋付着生物幼生の濃度(個体数)を簡易に測定するための、海洋付着生物幼生用の蛍光標識剤、及び該蛍光標識剤を用いた海水中の海洋付着生物幼生の検出方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 下記式で表されることを特徴とする、新規なイソニトリル化合物5-ジメチルアミノ-ナフタレン-1-スルホン酸(11-イソシアノ-11-メチル-ドデシル)-アミド。


【請求項2】請求項1に記載されたイソニトリル化合物を有効成分とする、海洋付着生物幼生用蛍光標識剤。
【請求項3】 一般式NH(CH10C(CH-Yで表される化合物(Yはヒドロキシル基、アミノ基、またはハロゲン原子を表す)を原料とし、Yがヒドロキシル基又はハロゲン原子の場合には、Y部分をトリメチルシリルシアニドと亜鉛試薬や銀試薬を用いてNC基に変換し、またYがアミノ基の場合には、Y部分を蟻酸エステルを用いてホルムアミドへ変換した後、トルエンスルホン酸クロリド、ピリジンを用いる脱水反応によりNC基に変換し、次いで、得られたNH(CH10C(CH-NCとダンシル基とを求核置換反応させることを特徴とする、5-ジメチルアミノ-ナフタレン-1-スルホン酸(11-イソシアノ-11-メチル-ドデシル)-アミドの製造方法。
【請求項4】 サンプルの海水中に、5-ジメチルアミノ-ナフタレン-1-スルホン酸(11-イソシアノ-11-メチル-ドデシル)-アミドを有効成分とする少なくとも1種の海洋付着生物幼生用の蛍光標識剤を添加し、海洋付着生物幼生と前記イソニトリル化合物を作用させた後、これをろ材を用いてろ過し、該ろ材に、使用したイソニトリル化合物に対する励起光を照射して、海洋付着生物幼生に作用した前記イソニトリル化合物からの発光を観測することを特徴とする、海水中に存在する海洋付着生物幼生の検出方法。
【請求項5】 前記ろ材を用いてろ過した後の海洋付着生物幼生を海水又は淡水で洗浄し、固定液を用いてろ材に固定する工程を含む、請求項4に記載された海洋付着生物幼生の検出方法。
【請求項6】 前記イソニトリル化合物からの発光を蛍光顕微鏡を用いて観測し、海洋付着生物幼生の個体数を計測する、請求項4又は5に記載された海洋付着生物幼生の検出方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
※ 国立大学法人東京農工大学では、先端産学連携研究推進センターにおいて、知的財産の創出・権利化・活用に取り組んでいます。上記の特許・技術の内容および導入に興味・関心がありましたら、当センターまでお気軽にお問い合わせください。


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