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頭頸部癌の腫瘍マーカー コモンズ

国内特許コード P10A015502
整理番号 84-324
掲載日 2010年6月18日
出願番号 特願2005-182322
公開番号 特開2007-000052
登録番号 特許第4967112号
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
登録日 平成24年4月13日(2012.4.13)
発明者
  • 中城 公一
  • 浜川 裕之
出願人
  • 国立大学法人愛媛大学
発明の名称 頭頸部癌の腫瘍マーカー コモンズ
発明の概要

【課題】頭頸部癌の腫瘍マーカーの提供を目的とする。
【解決手段】前記目的を達成するために、本発明の頭頸部癌の第1の腫瘍マーカーは、全身のいずれかの部位における頭頸部癌の存在を示す腫瘍マーカーであり、第2の腫瘍マーカーは、頭頸部癌のリンパ節転移を示す腫瘍マーカーであり、第3の腫瘍マーカーは、頭頸部癌のセンチネルリンパ節への転移を示す腫瘍マーカーであり、第4の腫瘍マーカーは、頭頸部癌の放射線化学療法の耐性を示す腫瘍マーカーである。本発明の腫瘍マーカーは、特定の遺伝子の転写産物及びその翻訳産物をマーカー物質とする。したがって、本発明の腫瘍マーカーを用いれば、例えば、頭頸部癌の遺伝子診断が可能となる。また、本発明の腫瘍マーカーと従来の診断法と併用することで、診断精度が向上し、無駄のない適切な治療が促進され、治療成績及び患者の治療後のQOLの飛躍的な向上が期待できる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


頭頸部癌とは、耳、鼻、咽喉頭、口腔、頸部、顔面等にできる癌である。現在、頭頸部癌に対する治療法は、主に病理組織学的所見及び進行病期により決定されている。しかしながら、その治療効果及び予後は、必ずしも一様ではない。これは、がん細胞内の遺伝子の変異及び発現量の異常に起因していると考えられている。したがって、遺伝子レベルでの頭頸部癌の分類や解析が求められている。



また、顎口腔領域に発生する悪性腫瘍の治療において、大きな問題の一つに頸部リンパ節転移の抑制が挙げられる。現時点での口腔悪性腫瘍の根治的治療法は、手術療法のみであるが、頸部リンパ節転移の有無はその術式、さらには患者の予後をも大きく左右する。したがって、頸部リンパ節転移の正確な診断は、治療上必要不可欠である。しかしながら、触診や画像診断(CT,MRI,Echo,PET)等の診断方法では、潜在的なリンパ節転移の検出には限界がある。そこで、より正確なリンパ節転移診断として、センチネルリンパ節生検が行われている(非特許文献1~3参照)。センチネルリンパ節生検は、1992年にMortonらが悪性黒色腫に対してその有用性を報告して以来(非特許文献4参照)、様々な悪性腫瘍に対しても臨床応用がなされており、頭頸部領域の悪性腫瘍に対してもその有用性が報告されている(非特許文献2及び3参照)。



本発明者の研究グループは、これまでに、センチネルリンパ節微小転移診断に関する研究を重ね、例えば、直径が20μm以上の転移巣が存在すれば、ヘマトキシリンエオジン染色により検出可能であること、サイトケラチン免疫染色を併用することにより少数細胞でも確認できること、RT-PCR法等を用いたリアルタイム定量化による遺伝子診断では、1~数個の腫瘍細胞が検出可能であること、その検出標的遺伝子として、SquamousCellCarcinomaAntigen(SCCA)遺伝子が有用であること等を明らかにしている(非特許文献5~8参照)。

【非特許文献1】佐藤一彦、平山星夫 他:『腋窩郭清指標としての錫コロイドを用いた sentinel lymph node biopsy』:医学のあゆみ 192(2):147-150,2000.

【非特許文献2】松塚 崇、鹿野真人 他:『センチネルリンパ節生検による頸部リンパ節転移予測』:頭頸部腫瘍 27(1):192-197,2001.

【非特許文献3】木原圭一、甲能直幸 他:『口腔癌N0症例におけるセンチネルリンパ節の検討』:頭頸部腫瘍 28(1):108-113,2002.

【非特許文献4】Morton D. Wen DR. et al:『Technical details of intraoperative lymphatic mapping for early stage melanoma』:Arch Surg 127(4):392-399,1992.

【非特許文献5】Hamakawa H. Fukuzumi M. et al:『Genetic detection of micrometastases based on SCC antigen mRNA in cervical lymph nodes of head and neck cancer』:Clin Exp Metastasis 17:593-599,1999.

【非特許文献6】Hamakawa H. Takemura K. et al:『Histological study on pN upgrading of oral cancer』:Virchows Arch 437: 116-121, 2000.

【非特許文献7】大西詔子:リアルタイム定量化PCR法を用いた口腔癌頸部リンパ節微小転移の遺伝子診断:愛媛医学 21(2):183-191,2002.

【非特許文献8】中城公一、新谷 悟、大西詔子、寺門永顕、浜川裕之:口腔悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節微小転移の術中迅速診断:頭頸部腫瘍 29(2):64-69,2003.

産業上の利用分野


本発明は、頭頸部癌の腫瘍マーカーに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法であって、被検試料中に頭頸部癌の腫瘍マーカーを検出する検出工程と、前記腫瘍マーカーが陽性か否かを判定する判定工程とを含み、
前記被検試料が、頭頸部癌の原発腫瘍組織試料であり、
前記腫瘍マーカーが、配列表の配列番号18~20の塩基配列、GenBankアクセッション番号(2005年5月16日付)が、AK097363(配列表の配列番号49)、AK097950(配列表の配列番号50)、AK128568(配列表の配列番号51)、M13232(配列表の配列番号52)であるポリヌクレオチドの塩基配列、それらの部分配列、及びそれらの相補配列からなる群から選択される塩基配列を含む遺伝子転写産物並びにその翻訳産物の少なくとも一方を含む頭頸部癌の腫瘍マーカーであり、
前記判定工程は、前記被検試料の前記腫瘍マーカーの測定値が、健常者及び/又は転移陰性症例の原発腫瘍組織部の測定値の平均の3倍以上の値よりも大きい場合に陽性と判定することを含み、
頭頸部癌の原発腫瘍組織試料における前記腫瘍マーカーの陽性が、前記頭頸部癌のリンパ節転移を示す、頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法。

【請求項2】
請求項1記載の頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法に用いるマイクロアレイであって、
請求項1記載の使用方法において使用される頭頸部癌の腫瘍マーカーの検出にプローブとして使用するポリヌクレオチドであって、配列表の配列番号18~26の塩基配列、請求項1記載のGenBankアクセッション番号の塩基配列(配列表の配列番号49~52の塩基配列)、それらの部分配列、及びそれらの相補配列からなる群から選択される塩基配列からなるポリヌクレオチド、並びに、前記ポリヌクレオチドにおいて1個から数個の塩基が、欠失、置換若しくは付加されたポリヌクレオチドであって前記ポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドからなる群から選択されるポリヌクレオチドのスポットが配置されたマイクロアレイ。

【請求項3】
請求項1記載の頭頸部癌の腫瘍マーカーの使用方法に用いるキットであって、請求項2に記載のマイクロアレイ又は前記マイクロアレイを製造するためのポリヌクレオチドを含むキット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 有機化合物
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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