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新規水溶性イリジウム錯体化合物およびそれを用いた酸素濃度測定試薬 UPDATE 新技術説明会

国内特許コード P10A015541
掲載日 2010年6月25日
出願番号 特願2008-239660
公開番号 特開2010-070494
登録番号 特許第5392746号
出願日 平成20年9月18日(2008.9.18)
公開日 平成22年4月2日(2010.4.2)
登録日 平成25年10月25日(2013.10.25)
発明者
  • 吉原 利忠
  • 飛田 成史
  • 穂坂 正博
  • 竹内 利行
出願人
  • 国立大学法人群馬大学
発明の名称 新規水溶性イリジウム錯体化合物およびそれを用いた酸素濃度測定試薬 UPDATE 新技術説明会
発明の概要 【課題】酸素濃度検出用イリジウム錯体試薬を提供する。
【解決手段】イリジウム錯体は、ビス[1-(2’-ベンゾチエニル)-キノリナート-N,C3’]イリジウム、ビス[9-(2’-ベンゾチエニル)-フェナンスリナート-N,C3’]イリジウム、ビス[2-(2’-ベンゾチエニル)-キノリナート-N,C3’]イリジウム及びビス[2-(2’-ベンゾチエニル)-ピリジナート-N,C3’]イリジウム等から選ばれる配位体とペプチド残基が結合したアセチルアセトン補助配位子を含む化合物からなる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


イリジウム(III)錯体(非特許文献1~4)はりん光を発することが知られており、有機ELディスプレイなどへの応用が期待されている。
一方、本発明者らは、イリジウム錯体((btp)2Ir(acac))が酸素濃度に依存してりん光を発することを発見し、イリジウム錯体((btp)2Ir(acac))の室温りん光(強度、寿命)を用いた生体組織中における酸素濃度計測方法を開発した(特許文献1)。また、(btp)2Ir(acac)のりん光強度、寿命の測定から、リポソーム膜中の酸素濃度の定量、癌細胞中の酸素濃度の可視化、担癌マウス中の腫瘍の可視化に成功した(特許文献1)。
【化1】


さらに、酸素濃度に依存して近赤外光領域にりん光を発する化合物も開発した((btq)2Ir(acac)、(btiq)2Ir(acac)、(btph)2Ir(acac))(特許文献2)。



しかしながら、これらの化合物は水に溶解しないため、生体に投与する場合、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの有機溶媒に一度溶解させ、生理食塩水で希釈する必要があり、有機溶媒が生体に何らかの影響を及ぼす可能性も否定できない。これまで水溶性りん光化合物として、ルテニウム錯体、金属ポルフィリン錯体がある。これらの化合物はイリジウム錯体と比較してりん光量子収率(0.1以下)が低く、また、ルテニウム錯体では、細胞毒性があることが指摘されており、これらの化合物を用いて細胞や組織中の酸素濃度を定量することは困難である。



一般に、水に溶解性の低い有機化合物を水溶性化する方法として、ポリエチレングリコール(PEG)を結合させることが知られている。しかしながら、PEGは生体に対して毒性が低いとされているが、分子量(一般に5000以上)が大きくなりすぎることが問題視されている。
【特許文献1】
飛田成史,吉原利忠,竹内利行,穂坂正博,「酸素濃度測定試薬および酸素濃度測定方法」,特願2007-126518
【特許文献2】
飛田成史,吉原利忠,竹内利行,穂坂正博,特願2008-185151
【非特許文献1】
S. Lamansky, P. Djurovich, D. Murphy, F. Abdel-Razzaq, H. Lee, C. Adachi, P. E. Burrows, S. R. Forrest, and M. E. Thompson, J. Am. Chem. Soc., 123, 4303 (2001).
【非特許文献2】
H. Konno,Chem. Times, 199, 13 (2006).
【非特許文献3】
M. Nonoyama, Bull. Chem. Soc. Jpn., 47, 767 (1974).
【非特許文献4】
S. Sprouse, K. A. King, P. J. Spellane, and R. J. Watts, J. Am. Chem. Soc., 106, 6647 (1984).

産業上の利用分野


本発明は新規水溶性イリジウム錯体化合物、およびそれを用いて酸素濃度をリアルタイムで可視化し定量することのできる試薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(I)~(IV)のいずれかで表される化合物(nは1~5の自然数を表し、Rはチロシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシンおよびアルギニンから選ばれるアミノ酸残基または該アミノ酸からなるペプチド残基を表す)。
【化1】



【請求項2】
前記アミノ酸残基またはペプチド残基が、アスパラギン酸残基またはアスパラギン酸からなるペプチドの残基である、請求項1に記載の化合物。

【請求項3】
下記式(V)または(VI)で表される化合物。
【化2】



【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の化合物を含む酸素濃度測定試薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008239660thum.jpg
出願権利状態 登録
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