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植物生長調整剤及びその利用 実績あり

国内特許コード P10S000411
整理番号 A181P220
掲載日 2010年7月2日
出願番号 特願2008-549309
登録番号 特許第5452022号
出願日 平成19年12月10日(2007.12.10)
登録日 平成26年1月10日(2014.1.10)
国際出願番号 JP2007073795
国際公開番号 WO2008072602
国際出願日 平成19年12月10日(2007.12.10)
国際公開日 平成20年6月19日(2008.6.19)
優先権データ
  • 特願2006-333635 (2006.12.11) JP
発明者
  • 小川 健一
  • 逸見 健司
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 植物生長調整剤及びその利用 実績あり
発明の概要 グルタチオンを含む植物生長調整剤によれば、収穫指数を向上させることができる。これにより、植物の制御因子を特定し、効率的に植物の発芽、成長、開花等を制御する技術を提供する。
従来技術、競合技術の概要


従来、植物は、食糧としてだけでなく、鑑賞用や、紙や薬品などの工業材料や燃料として多種多様な場において人類と深くかかわってきた。また、近年では、化石燃料に替わるバイオマスエネルギーとしても注目を集めている。



このような様々な用途に利用される植物の発芽、成長、開花等のメカニズムについては未だ明らかとなっていない点も多い。このため、植物は、経験や勘により栽培されることが主であり、気候などの自然の影響により収穫が大きく左右されていた。それゆえ、植物の発芽、成長、開花のメカニズムを解明して、それらを調整・制御することは、鑑賞用の草花や、穀物・野菜等の食糧の収量増加において重要なだけでなく、森林における木材の育成や、さらにバイオマスエネルギーに関しても極めて重要なことである。



これまで植物の成長を調整する手段として、温室などの人工的な気候環境により開花時期を調整したり、エチレンなどの化学薬品を用いて成長を促進させたりするなどの努力が行われてきた。しかし、これら従来手法の多くも植物の成長を経験と勘により調整するものであり、植物の成長の過程を科学的の判断できる材料に基づくものではない。



そこで、本発明者らは植物の発芽、成長、開花のメカニズムについて研究を進めてきた。その結果、本発明者らは、これまでに活性酸素(ROS)が生合成の基質としてばかりでなく植物の発育における制御因子として必要であることを示してきた(特許文献1参照)。具体的には、上記特許文献1には、細胞の酸化還元状態調節物質を含有する細胞または器官の分化の調節剤、該調節剤を用いて生物の分化・形態形成を制御する方法、及びそのようにして得られる生物が記載されている。



また、特許文献2には、植物生長調整補助剤、及び該植物生長調整補助剤を使用した再分化植物体の作製方法が開示されている。具体的には、植物体、例えばイネ、トルコギキョウ等、の一部から誘導されたカルスを、グルタチオン、好ましくは酸化型グルタチオン(以下、単にGSSGとも称する場合がある)、を含有する再分化培地で培養することにより、発根を促進し、効率よく短期間でカルスから再分化体が得られることが記載されている。
【特許文献1】
国際公開特許公報「WO01/080638(公開日:平成15(2003)年7月22日)」
【特許文献2】
日本国公開特許公報「特開2004-352679(公開日:平成16(2004)年12月16日)」

産業上の利用分野



本発明は、植物の生長を調整する植物生長調整剤及びその利用技術に関し、より詳細には、グルタチオンを用いて、収穫指数を向上させること等が可能な植物生長調整剤及びその利用技術に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
グルタチオンを含む、植物の収穫指数を向上させるための組成物。

【請求項2】
上記グルタチオンは、酸化型グルタチオンであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。

【請求項3】
植物の種子及び/又は花の数を増加させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。

【請求項4】
植物のわき芽及び/又は分げつの数を増加させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。

【請求項5】
植物、または栽培すべき植物に用いる培地にグルタチオンを供給する工程、上記植物を栽培する工程、および野生型または未処理の植物よりも収穫指数が向上した植物を選択する工程を包含する、野生型または未処理の植物よりも収穫指数が向上した植物を調製する方法。

【請求項6】
上記グルタチオンは、酸化型グルタチオンであることを特徴とする請求項5に記載の方法。

【請求項7】
栄養生長期から生殖生長期への転換時期の前後にグルタチオンを投与することを特徴とする請求項5または6に記載の方法。

【請求項8】
植物、または栽培すべき植物に用いる培地にグルタチオンを供給する工程、上記植物を栽培する工程、および野生型または未処理の植物よりも種子及び/又は花の数が増加した植物を選択する工程を包含する、野生型または未処理の植物よりも種子及び/又は花の数が増加した植物を調製する方法。

【請求項9】
上記グルタチオンは、酸化型グルタチオンであることを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項10】
植物、または栽培すべき植物に用いる培地にグルタチオンを供給する工程、上記植物を栽培する工程、および野生型または未処理の植物よりもわき芽及び/又は分げつの数が増加した植物を選択する工程を包含する、野生型または未処理の植物よりもわき芽及び/又は分げつの数が増加した植物を調製する方法。

【請求項11】
上記グルタチオンは、酸化型グルタチオンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。

【請求項12】
上記植物は、植物ホルモンの合成機能及び/又は応答機能に変異を有するものであることを特徴とする請求項10または11に記載の方法。

【請求項13】
上記植物ホルモンは、ジベレリンであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 植物の機能と制御 領域
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