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リン酸カルシウム類からなるカプセルおよびその製造方法

国内特許コード P10A015559
整理番号 1092
掲載日 2010年7月16日
出願番号 特願2002-277662
公開番号 特開2004-081754
登録番号 特許第4506067号
出願日 平成14年9月24日(2002.9.24)
公開日 平成16年3月18日(2004.3.18)
登録日 平成22年5月14日(2010.5.14)
優先権データ
  • 特願2002-190860 (2002.6.28) JP
発明者
  • 安達 稔
  • 武内 勇
  • 小澤 尚志
  • 八尾 健
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 リン酸カルシウム類からなるカプセルおよびその製造方法
発明の概要

【課題】微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルを提供すること。
【解決手段】微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルは、(1)カプセル原型体をリン酸カルシウム類形成溶液中に分散させる工程;(2)該カプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類を析出させて微細孔を有する被覆層を形成させる工程;および(3)該被覆層が形成されたカプセル原型体を溶解して該被覆層に内包されるカプセル原型体を除去し、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルを回収する工程;を含む方法により、得られる。得られたカプセルは、所望の物質を内包することができる。このカプセルは生体適合性があり、生体に対して悪影響を与えることがないので、薬剤を内包するカプセルは、医療の分野において、薬剤送達用のカプセルとして有用である。
【選択図】  なし

従来技術、競合技術の概要
リン酸カルシウム類は生体物質(例えば、DNA、蛋白質、骨など)、細胞、微生物などに高い親和性を有していることが知られている。リン酸カルシウム類の中でもアパタイト類は生体親和性を持ち、特にヒドロキシアパタイト類は高い親和性を持つ。さらに、ヒドロキシアパタイトはコラーゲンとともに生体の骨を構成する無機質成分として知られている。ヒドロキシアパタイトは生体成分であること、生体との高い親和性があることなどから、生体適合性を有する機能性材料(例えば、人工歯、人工骨などの材料)として注目を浴びている。
【0003】
ヒドロキシアパタイト類から、電子素子あるいは生体適合材料を得る方法として、(1)基材上にヒドロキシアパタイト層を形成させる領域とヒドロキシアパタイト層を形成させない領域とを区分し、ヒドロキシアパタイト層を形成させない領域を被覆材で被覆し、(2) ヒドロキシアパタイト層を形成させ、ついで(3)被覆材を除去する方法が記載されている(特許文献1)。この方法は、任意の形状のパターンを基材上に形成するための優れた方法である。しかし、この方法で得られる構造体は、ヒドロキシアパタイトと基材との組合せからなる構造体であり、ヒドロキシアパタイトのみからなる、所望の構造体ではない。このように、未だ、リン酸カルシウム類からなる構造体、特に微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルが得られていない。
【0004】
【特許文献1】
特開2001-294411号公報
産業上の利用分野
本発明は、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルおよびその製造方法に関する。さらに、本発明は、このカプセルに所望の物質が充填されたカプセルに関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルの製造方法であって、(1)カプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類の析出を誘起する物質の微粒子を付着させ、該カプセル原型体をリン酸カルシウム類形成溶液中に分散させる工程;(2)該カプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類を析出させて微細孔を有する被覆層を形成させる工程であって、該被覆層の形成を30~40℃で行う工程;および(3)該被覆層が形成されたカプセル原型体を溶解して該被覆層に内包されるカプセル原型体を除去し、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルを回収する工程;を含む、方法。
【請求項2】 微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルの製造方法であって、(i)一組の型のそれぞれの内表面にリン酸カルシウム類の析出を誘起する物質の微粒子を付着させ、該内表面にリン酸カルシウム類形成溶液を接触させて、該内表面に微細孔を有する被覆層を形成させる工程であって、該被覆層の形成を30~40℃で行う工程;(ii)該一組の型を組み合わせて(i)で得られた一組の被覆層を接合させる工程;および(iii)該一組の型から、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルを分離する工程;を含む、方法。
【請求項3】 所望の物質が内包された、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルの製造方法であって、(1)所望の物質を内包するカプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類の析出を誘起する物質の微粒子を付着させ、該カプセル原型体をリン酸カルシウム類形成溶液中に分散させる工程;および(2)該カプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類を析出させて該微細孔を有する被覆層を形成させる工程であって、該被覆層の形成を30~40℃で行う工程;を含む、方法。
【請求項4】 所望の物質が内包された、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルの製造方法であって、(1)所望の物質を内包するカプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類の析出を誘起する物質の微粒子を付着させ、該カプセル原型体をリン酸カルシウム類形成溶液中に分散させる工程;(2)該カプセル原型体の外表面にリン酸カルシウム類を析出させて該微細孔を有する被覆層を形成させる工程であって、該被覆層の形成を30~40℃で行う工程;および(3)前記被覆層が形成されたカプセル原型体を溶解する工程;を含む、方法。
【請求項5】 所望の物質が内包された、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルの製造方法であって、(i)一組の型の、それぞれの内表面にリン酸カルシウム類の析出を誘起する物質の微粒子を付着させ、該内表面にリン酸カルシウム類形成溶液を接触させて、該内表面に微細孔を有する被覆層を形成させる工程であって、該被覆層の形成を30~40℃で行う工程;(ii)該形成された被覆層上に所望の物質を配置する工程;(iii)該配置した所望の物質を内包するように、該一組の被覆層を接合させる工程;および(iv)該一組の型から、接合された、微細孔を有し、かつ、リン酸カルシウム類からなるカプセルを分離する工程;を含む、方法。
産業区分
  • 薬品
  • 処理操作
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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