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ラジオアイソトープシートの製造方法

国内特許コード P10A015601
整理番号 13175
掲載日 2010年7月23日
出願番号 特願2008-304522
公開番号 特開2010-127825
登録番号 特許第5441096号
出願日 平成20年11月28日(2008.11.28)
公開日 平成22年6月10日(2010.6.10)
登録日 平成25年12月27日(2013.12.27)
発明者
  • 石塚 悦男
  • 稲葉 良知
出願人
  • 独立行政法人日本原子力研究開発機構
発明の名称 ラジオアイソトープシートの製造方法
発明の概要

【課題】面線源として利用でき、取り扱いが容易で、製造作業者の被爆を抑制することができラジオアイソトープシートを提供する。
【解決手段】基板10上に所定の形状のラジオアイソトープターゲット原料20を複数個規則的に配列し、当該基板10を照射用容器に封入し、原子炉内で放射線を照射することにより、ラジオアイソトープシート1を製造する。
【選択図】図4

従来技術、競合技術の概要


放射性同位元素(ラジオアイソトープ、以下、単に「RI」と称する場合がある)は、産業、医療、研究などの幅広い分野で使われており、これらのうち、コバルト60(60Co)やイリジウム192(192Ir)などの比較的長寿命RIは、原子炉照射により製造されている(非特許文献1)。これら原子炉照射によるRI製造は、ターゲット金属ペレット数個毎に個別に行われており、多数のターゲット金属ペレットを1回の原子炉照射で製造することはできなかった。また、原子炉内でターゲット金属ペレットに中性子を照射する際には、できるだけ均一な放射能を有するRIを製造するため、中性子束分布が多い垂直方向の炉心位置の一部しか利用できなかった。



このため、製造したRIを使って所望の放射線フラックス分布を実現するためには、複数回に分けて個別に原子炉内で中性子照射した異なる放射能を有するRIを1個ずつ密封容器に封入した後、基板上に配列する必要があり、取り扱いが煩雑で、作業時間が長くなり、作業者の被曝量が増えるという問題があった。また、個別に密封容器に封入する作業は、小さなペレット状の個別のRIを取り扱うために、管理が煩雑で紛失の危険性があった。



たとえば、頭部がん治療に使われているガンマナイフでは、201個のRI(60Co:たとえば円柱状8mm径、長さ27mm)が半球状ヘルメットに装着されている。201個のRIの放射能を均等にするためには、Co金属ターゲットに対する中性子照射条件を同一としなければならない。従来の原子炉照射による方法で同一の中性子照射条件を実現するためには、炉心位置の限定された一部だけを利用しなければならなかったため、一度の中性子照射で201個のRIを製造することはできず、数個のCo金属ターゲットを照射容器に封入して、個別または複数回に分けて原子炉内で中性子照射を行っていた。この場合、中性子照射により得られた60Co[(1.11TBq(30Ci)/個)]201個を個別に密封容器に封入し、ガンマナイフのヘルメットに1個ずつ配列していた。このため、作業が繁雑な上、作業者の被曝量コントロールが問題であった。



また、非破壊検査用RIなどに広く使われている192Irの製造手順を下記に示す。
1)たとえば、2mm径、長さ2mmの円柱状のIr金属及びアルミニウムスペーサを交互に試料ホルダーに封入した後、インナーキャプセルにセットする。
2)インナーキャプセルをアルミバスケットキャプセルに入れて、原子炉内に導入し、中性子照射に供する。このとき、目的の線量を得るために、インナーキャプセルへの中性子照射は1度に1個程度である。
3)アルミバスケットキャプセルを原子炉から取り出し、同キャプセルの機械的ロックを外して、インナーキャプセルを取り出す。
4)RI製造施設にインナーキャプセルを輸送した後、インナーキャプセルを解体し、Ir金属の放射能を測定する。
5)特殊な装置を使ってIr金属を個々に密封容器に封入して、品質のチェックを行う。



RIは、ほとんどが点状や棒状の固定線源として利用されている。移動線源の利用としては、RI線源を高精度のロボットアーム等で移動させながら病巣に集中的に照射し、正常組織への照射を極力減らす医療照射等がある。しかし、面線源として利用できるようなRIを単一の操作で製造することはなされていない。【非特許文献1】「アイソトープ製造35年誌」アイソトープ製造35年誌編集委員会編、日本原子力研究所東海研究所アイソトープ部発行、平成7年3月31日

産業上の利用分野


本発明は、ラジオアイソトープシートの製造方法および該製造方法により製造されるラジオアイソトープシートを利用した装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
基板上に所定の形状のラジオアイソトープターゲット原料を複数個規則的に配列し、当該基板を照射用容器に封入して原子炉内で中性子照射することを特徴とする、ラジオアイソトープシートの製造方法。
【請求項2】
上記基板における上記ラジオアイソトープターゲット原料が配された面を別の基板により覆って該ラジオアイソトープターゲット原料を密封した後、上記照射用容器に封入することを特徴とする請求項1記載のラジオアイソトープシートの製造方法。
【請求項3】
上記原子炉内で照射する中性子束分布に依存して、上記基板上のラジオアイソトープターゲット原料の配列及び量を調整することにより、所望の放射線フラックス分布形状を達成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のラジオアイソトープシートの製造方法。
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2008304522thum.jpg
出願権利状態 登録
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