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物品管理システムと物品管理方法

国内特許コード P10A015646
整理番号 QP03017
掲載日 2010年8月31日
出願番号 特願2003-270851
公開番号 特開2005-025691
登録番号 特許第4378474号
出願日 平成15年7月4日(2003.7.4)
公開日 平成17年1月27日(2005.1.27)
登録日 平成21年10月2日(2009.10.2)
発明者
  • 井上 創造
  • 安浦 寛人
  • 萩原 大輔
出願人
  • 国立大学法人九州大学
発明の名称 物品管理システムと物品管理方法
発明の概要 【課題】本発明の解決しようとする問題点は、RFIDタグを物品に付して物品管理を行うとき、検出漏れがあるような場合でも正しく認識できる物品管理システムと、物品管理方法を提供することである。
【解決手段】本発明は、管理サーバ5にタグ集合推定手段44を設け、タグ・ノード管理テーブル5aに基づいて、各リーダ/ライタノード41~6で検出したRFIDタグ31~5に検出漏れがあるか否かを判断し、検出漏れがある場合は検出されなかったタグ情報を補ってタグ集合を推定し、検出漏れがない場合は検出したタグ集合をタグ集合と決定することを主要な特徴とする。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


現在、ほとんどの商品にバーコードが付与され、市場を流通している。バーコードはバーコードリーダで読み取られ、多くの場合商品管理に利用される。例えばコンビニ等で採用されたPOSシステムにおいては、読み取ったバーコードからリアルタイムに販売動向の分析とそれに基づく商品の追加供給を行い、商品管理に寄与している。しかし、商品管理に力を発揮するバーコードであるが、その機能には限界がある。不正に商品を持ち出す場合のように、読み取りを拒むような場合には利用できない。



そこで、バーコードに代わってRFIDタグを用いたインベントリー(在庫管理)及び貸し出し管理システムが提案された(例えば、特許文献1を参照)。このような例としては図書館の管理システムが挙げられる。



特許文献1に記載された管理システムは、各書籍等の物品に付着したRFIDタグを使用するものである。各RFIDタグは、物品を識別するための独自の識別または連続番号を有している。インベントリー・データベースは、RFIDタグの付された物品の全てを追跡し、そして各物品についての貸し出し状態情報を保有する。



そして、利用者セルフ・チェックアウト・システムを用いることによって、物品は図書館からチェックアウトされる。チェックアウトされた物品は、RFIDタグを読み取って自動的に物品をチェックインする図書返却箱に投入されることによって図書館に返却される。図書返却箱からの物品データは、物品を棚に並べ直すための並べ直しレポートを生成するのに用いられるものである。



この管理システムは、図書館等の閉じた狭い環境から不正の持ち出しを防止し、在庫管理や貸し出し管理を行うものであった。しかし、通常RFIDタグの出力は小さく、RFIDタグを利用して物品の動きを誤りなく把握するのは、実際にはかなり難しい。例えば、RFIDタグを付着した物品とその電波を受信して信号を読み出すリーダの距離が大きかったり、あるいは送受信する間に人間が位置するなど障害物が入ったり、電波ノイズが大きかったりすると、タグの情報を読み出せない場合が生じる。また、複数のRFIDタグを同時に読み取る場合に全部確実に読み出せたのか確認できないことも発生する。



そこで、RFIDタグの枚数情報が与えられていない場合に、すべてのタグ情報を読み取ることができたかどうかを正確に判断するための物品管理システムが提案された(特許文献2参照)。



これは、各RFIDタグに他のRFIDタグとの関連情報を予め書き込んでおき、この関連情報を読み取り手段で読み取るものである。関連情報の代表例は複数のRFIDタグを循環的に順序づける情報が挙げられている。この循環的に順序づける情報を読み取ることで、RFIDタグの関連情報をすべて読み取ったことを把握できる。例えば、循環的に順序づける情報としては、各タグのID情報の関連情報として、次のRFIDタグのID情報を与えるポインタとしてのID情報と、循環の最初と最後に開始と終わりを示す値を付与することなどである。グループ別にこの関連情報を付与することもできる。



しかし、特許文献2の物品管理システムは、RFIDタグのID情報の関連情報を使ってRFIDタグの数を確認できるが、予め関連情報として循環的に順序づける情報を書き込む必要があった。例えば、6個の物品を送るときに物品に付着するRFIDタグに対してこの関連情報を書き込み、この6個の物品が配送されてきたとき、送ってきた物品の数が通知されていなくても、6個の物品のRFIDタグを読み取ることにより、6個がすべて存在するか否かを判断する場合に有効である。無作為に選んだ個数の分からない関連情報をもたない物品が送られてきた場合、特許文献2の物品管理システムでは、すべてのタグ情報を読み取ったか否かを判断することは難しい。



また、デパートやスーパーマーケット等の売り場の商品管理を行う場合に、RFIDタグを使って管理することはきわめて有力な手段と考えられる。無線を使っての管理は容易であるし、不正も発見できる可能性がある。しかし、レジを通過するときなど、複数の商品が通過することが多く、このとき通過する商品のRFIDタグが1つでもリーダに反応しなければ結果の信頼性は低下し、事実上不正持ち出しと同じ結果を示すことなる。そして、このような場合に特許文献2のような関連情報を記憶させておく方法は使えない。



そして売り場での商品管理だけでなく、特許文献1のような図書館等の物品管理システム等においても、同時に複数の物品に付着されたRFIDタグが通過するとき、1つでも検出し損ねると、在庫の状態が分からなくなるし、不正持ち出しされたのと同じ結果になってしまう。



【特許文献1】
特表2001-511427号公報
【特許文献2】
特開2002-92224号公報

産業上の利用分野


本発明は、物品にRF(radio
frequency)IDタグを付着し、所定の領域への搬入と搬出の管理を行う物品管理システムに関し、とくにRFIDタグを検出したとき検出漏れがあるような場合でも正しく認識できる物品管理システム、及びそのとき行う物品管理方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
物品管理を行う領域の入り口から出口を繋ぐ経路の複数箇所に設置さ物品に付着されたRFIDタグを検出する複数のリーダと、各リーダ間でそれぞれ定義されかつ前記経路と対応づけられている枝を要素とする経路集合と各リーダの検出履歴及び検出されたRFIDタグのタグ集合を格納するタグ・ノード管理テーブルが設けられ前記タグ集合と前記検出履歴によってRFIDタグの検出漏れを正して物品管理を行う管理サーバとを備えた物品管理システムであって、
前記管理サーバには、各リーダが前記検出履歴の順で前記入り口から出口まで前記枝によって繋がっているときに、各リーダにおいてRFIDタグの検出漏れがある場合は検出されなかったRFIDタグのタグ情報を補ってこのリーダに対するタグ集合とし、検出漏れがない場合は検出したタグ集合をこのリーダのタグ集合として決定するタグ集合推定手段が設けられ、
前記タグ集合推定手段が、前記検出履歴を構成する第1のリーダ、第2のリーダ、第3のリーダにおいてこの順でRFIDタグの検出が行われたときに、前記第1及び第3のリーダのタグ集合が共通のRFIDタグのタグ情報を含みかつ前記第2のリーダのタグ集合に該タグ情報が含まれない場合に検出漏れと判断してこのRFIDタグのタグ情報を補うと共に、前記第1及び第3のリーダが同一のリーダであって前記第1及び第2のリーダにおいてRFIDタグの検出がなくかつ前記第3のリーダでRFIDタグが検出された場合にも検出漏れと判断してこのRFIDタグのタグ情報を補うことを特徴とする物品管理システム。

【請求項2】
前記タグ集合推定手段が、前記検出履歴に基づいて前記リーダの2つを起点及び終点とする枝によって前記領域入り口から出口までのパスが形成されるか否かを判断し、該パスが形成された場合にだけRFIDタグの検出漏れを判断することを特徴とする請求項1記載の物品管理システム。

【請求項3】
前記タグ集合推定手段が、前記パスの判断を行うとき前記検出履歴から得られる各リーダ間の枝がすべて前記経路集合に含まれかつ前記入り口から出口まで順に繋がってパスを形成するか否かで判断することを特徴とする請求項2記載の物品管理システム。

【請求項4】
前記タグ集合推定手段が、前記パスが形成されないと判断したとき、報知手段によって報知することを特徴とする請求項2または3記載の物品管理システム。

【請求項5】
前記領域の出口以外の外部へ通じる通路のリーダが、前記RFIDタグを検出したとき、報知手段によって報知することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の物品管理システム。

【請求項6】
物品管理を行う領域の入り口から出口を繋ぐ経路の複数箇所にRFIDタグを検出する複数のリーダを設置し、各リーダ間でそれぞれ定義されかつ前記経路と対応づけられている枝を要素とする経路集合と各リーダの検出履歴及び検出されたRFIDタグのタグ集合をタグ・ノード管理テーブルに格納し、各リーダが前記検出履歴の順で前記入り口から出口まで前記枝によって繋がりかつこのリーダの中の第1のリーダ、第2のリーダ、第3のリーダにおいてこの順でRFIDタグの検出を行ったときに、前記第1及び第3のリーダで共通のRFIDタグを検出しかつ前記第2のリーダでこのRFIDタグを検出しない場合に前記第2のリーダで検出されたタグ集合に検出漏れがあったと判断すると共に、前記第1及び第3のリーダが同一になる検出履歴での検出により前記第1及び第2のリーダにおいてRFIDタグが検出できなかったときに、前記第3のリーダでRFIDタグを検出した場合にも前記第2のリーダで検出されたタグ集合に検出漏れがあったと判断し、検出漏れがある場合は検出されなかったRFIDタグのタグ情報を検出したタグ集合に補ってタグ集合とし、検出漏れがない場合は検出したタグ集合をタグ集合として、検出されたタグ集合と前記検出履歴によってRFIDタグの検出漏れを正して前記領域から外部へ移動する物品を把握することを特徴とする物品管理方法。

【請求項7】
前記検出履歴に基づいて前記リーダの2つを起点及び終点とする枝によって前記領域入り口から出口までのパスが形成された場合にだけRFIDタグの検出漏れの判断を行うことを特徴とする請求項6記載の物品管理方法。

【請求項8】
前記パスの判断を行うとき、前記検出履歴から得られる各リーダ間の枝が前記経路集合に含まれかつ前記入り口から出口まで順に繋がってパスを形成するか否かで判断することを特徴とする請求項記載の物品管理方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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