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組織プラグの製造方法

国内特許コード P10A015649
整理番号 QP100047
掲載日 2010年8月31日
出願番号 特願2003-393274
公開番号 特開2004-357694
登録番号 特許第4122280号
出願日 平成15年11月25日(2003.11.25)
公開日 平成16年12月24日(2004.12.24)
登録日 平成20年5月9日(2008.5.9)
優先権データ
  • 特願2003-136989 (2003.5.15) JP
発明者
  • 岩本 幸英
  • 田仲 和宏
  • 松田 秀一
  • 中山 功一
出願人
  • 学校法人九州大学
発明の名称 組織プラグの製造方法
発明の概要

【課題】 組織プラグの製造法の提供。
【解決手段】培養液が通過できる微細孔を有するチャンバー内に、被検動物又は患者から採取した組織由来細胞の細胞塊を入れ、前記細胞塊の一部が気相に接する程度の量の培養液が前記チャンバー内に含まれるようにして、前記チャンバー内の培養液よりも過剰量の培養液中で前記細胞塊を培養することを特徴とする組織プラグの製造方法。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


近年、欠損した耳介や指の再生方法に関する研究が発表され、大きな注目を集めた。これらの方法は、あらかじめ耳や指の形に成型したポリマーなどの担体の上に、患者の細胞を付着させ、その上でヌードマウスの皮下に移植する方法である。マウスの皮下に移植する理由は、マウスから供給される栄養を用いて、移植した細胞の成熟、すなわちコラーゲンなどのマトリックスの産生を促し、移植組織の形状を得るためである。ヌードマウスは免疫系が欠損したマウスであり、患者の細胞を増殖させ、患者本人に再移植しても、拒絶反応がないというのがこの方法の特徴である。



しかし、マウスの大きさには限界があり、この手法で作成可能な組織の大きさはマウスの大きさに限定されてしまう。また、この手法には宗教上又は動物愛護の問題が生じる恐れがあり、しかも動物に対する拒否感、狂牛病に代表される未知なる異種の動物に存在する感染症のリスクなどを常に考慮しなければならない。さらに、豚など、マウスより大型の動物の免疫能を欠除させ、再生医療に応用しようとする試みも考えられるが、他種動物の体内を経た組織をヒトに移植する行為に対する嫌悪感や未知の感染症のリスクに対しては何ら解決されていない。



一方、担体としてポリマーでなく、牛由来のコラーゲンを使用する方法もあるが、この方法も狂牛病等のリスクを考慮する必要がある。また、担体となるポリマーは生体内で吸収されるのではなく、加水分解されるだけであるため、関節など体重がかかる部分において、理想通りに吸収・消滅するか否かは不明である。



これらのことから、動物を介さずに細胞懸濁液だけを用いて、厚みをもった軟骨細胞だけからなる円板状の構造体を作製する方法が開発されている(米国特許第6242247号:特許文献1)。この方法は、円筒の中に軟骨細胞懸濁液を注入し、長期間培養することで、マトリックスが豊富な円盤状の構造体を作製するというものである。



しかし、この方法では、個々の細胞が浮遊しやすいため、細胞を底面に自然沈殿させるか、遠心器で沈降させるしかないため、構造体の上面はほぼ平坦であり、曲面などの任意の形状に成型することが困難である。また、一定の厚みを得るためには、長期間培養が必要であり、その結果マトリックスの産生が過剰になり、移植部と健常部の親和性に悪い影響をもたらす可能性が否定できない。

【特許文献1】米国特許第6242247号

産業上の利用分野


本発明は組織プラグの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
培養液が通過できる微細孔を有するチャンバー内に、被検動物又は患者から採取した組織由来細胞の細胞塊を入れ、前記細胞塊の一部が気相に接する程度の量の培養液が前記チャンバー内に含まれるようにして、前記チャンバー内の培養液よりも過剰量の培養液中で前記細胞塊を培養することを特徴とする細胞塊の培養方法。

【請求項2】
培養液が通過できる微細孔を有するチャンバー内に、被検動物又は患者から採取した組織由来細胞の細胞塊を入れ、前記細胞塊の一部が気相に接する程度の量の培養液が前記チャンバー内に含まれるようにして、前記チャンバー内の培養液よりも過剰量の培養液中で前記細胞塊を培養することを特徴とする組織プラグの製造方法。

【請求項3】
組織由来細胞が幹細胞又はその分化細胞である請求項1又は2記載の方法。

【請求項4】
チャンバーが撥水性又は細胞非接着性のものである請求項1又は2記載の方法。

【請求項5】
組織プラグが軟骨プラグ、骨プラグ又は脂肪プラグである請求項2記載の方法。

【請求項6】
幹細胞が胚性幹細胞、臍帯血由来細胞又は間葉系幹細胞である請求項3記載の方法。

【請求項7】
間葉系幹細胞が骨髄、皮膚又は皮下脂肪由来のものである請求項6記載の方法。

【請求項8】
請求項2~7のいずれか1項に記載の方法により製造された組織プラグ。


産業区分
  • 微生物工業
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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