TOP > 国内特許検索 > 光学活性アルコール化合物の製法

光学活性アルコール化合物の製法 コモンズ

国内特許コード P100000144
整理番号 E076P123
掲載日 2009年3月27日
出願番号 特願2009-059286
公開番号 特開2010-207767
登録番号 特許第5046213号
出願日 平成21年3月12日(2009.3.12)
公開日 平成22年9月24日(2010.9.24)
登録日 平成24年7月27日(2012.7.27)
発明者
  • 小林 修
  • 小久保 雅也
  • 内藤 武詩
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性アルコール化合物の製法 コモンズ
発明の概要 【課題】水溶液中で光学活性な配位子を有するルイス酸触媒を用いて、エポキシドの複素環化合物又はアミンによる不斉開環反応により、光学活性アルコール化合物を高収率かつ高立体選択的に製造する。
【解決手段】銅族元素又は亜鉛族元素を含むルイス酸と光学活性なビピリジン化合物とから成る不斉触媒を用いることにより、水溶液中でメソエポキシドの不斉開環反応が高収率かつ高立体選択的に進行し、従来Scを含むルイス酸と光学活性なビピリジン化合物とから成る不斉触媒を用いた場合に得られていた光学活性アルコールの鏡像異性体を合成できる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


近年、コストや安全性の観点からだけでなく、環境負荷の低減を目的として、従来は有機溶媒中で実施されていた合成反応を水中で達成しようとする試みが活発化している。既に本願発明者らは、界面活性剤型ルイス酸を用いた水溶液中での脱水エステル化反応や不斉ヒドロキシメチル化反応など種々の水系反応を開発している(非特許文献1)。
また、エポキシドは歪みが大きく、種々の求核剤と容易に反応して開環体を与えることから、アミンを求核剤とした水溶液中でのエポキシドの開環反応によるβ-アミノアルコールの合成方法が知られていた。
さらに近年、本願発明者らは、光学活性なビピリジン化合物を不斉配位子とした触媒を用いて、水溶液中での芳香族アミンを求核剤としたメソエポキシドの触媒的不斉開環反応を見出している(非特許文献2)。
一方、インドール誘導体などのヘテロ芳香族化合物には興味深い生理活性を示すものが多く、光学活性ヘテロ芳香族化合物を触媒的不斉反応により合成した例として、クロミウムーサレン錯体を用いたメソエポキシドのインドールによる触媒的不斉開環反応が知られている(非特許文献3)。
また、本発明者らは、光学活性なビピリジン化合物とSc等を含むルイス酸とから成る不斉触媒を用いて、光学活性アルコールを合成する方法を開発した(特許文献1、2)。

産業上の利用分野


この発明は、エポキシドの開環反応により光学活性アルコールを製造する方法に関し、より詳細には、水溶液中でエポキシドを複素環化合物又はアミンにより不斉開環反応させて光学活性アルコール化合物を製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下式(化1)
【化1】


(式中、Rは、炭素数が3以上のアルキル基又はアリール基を表し、Rは、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基若しくはアルコキシ基を表し、Xは、-OH、又は-SHを表す。)で表される配位子又はその対掌体とM(OSO又はM(OSO(式中、Mは銅族元素又は亜鉛族元素を表し、Rは炭素数が6以上の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又はパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるルイス酸とを混合させて得られる、エポキシドの複素環化合物又はアミンによる不斉開環反応により、光学活性アルコール化合物を製造するための触媒。

【請求項2】
前記Rがt-ブチル基であり、Rが水素原子である請求項1に記載の触媒。

【請求項3】
が、炭素数が6~20のアルキル基又はアルキルアリール基である請求項1又は2に記載の触媒。

【請求項4】
水溶液中又は水と有機溶媒との混合溶媒中で、請求項1~3のいずれか一項に記載の触媒の存在下で、下式(式2)
【化2】


(式中、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を表す。)で表されるエポキシドと、
下式
【化3】


(式中、Yは=CH-又は=N-を表し、Yは=CR-又は=N-(式中、Rは水素原子又は炭化水素基を表す。)を表し、Zは-NH-、-NR-(式中、Rは水素原子以外の炭化水素基を表す。)、-O-又は-S-を表す。但し、Yが=N-の場合には、Zは-NH-を表す。R及びRは共同して置換基を有していてもよい芳香環又は複素芳香環を形成する。)で表される複素環化合物とを反応させることから成る下式
【化4】


(Yが=CH-の場合は式(1)又はその対掌体で表され、Yが=N-の場合は式(2)又はその対掌体で表され、式中、Y、R~Rは上記と同様に定義される。)で表される光学活性アルコール化合物の製法。

【請求項5】
前記エポキシドがメソ体(即ち、R及びRが同一である。)である請求項4に記載の製法。

【請求項6】
前記複素環化合物がインドール誘導体である請求項4または5に記載の製法。

【請求項7】
水溶液中又は水と有機溶媒との混合溶媒中で、請求項1~3のいずれか一項に記載の触媒の存在下で、下式(式2)
【化2】


(式中、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を表す。)で表されるエポキシドと、R1011NH(式中、R10及びR11は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、但し、R10及びR11の少なくとも一方は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は複素環基である。)で表される1級又は2級アミン化合物とを反応させることから成る下式(化5)
【化5】


(式中、R、R、R10及びR11は上記と同様を表す。)又はその対掌体で表される光学活性β-アミノアルコール化合物の製法。

【請求項8】
前記エポキシドがメソ体(即ち、R及びRが同一である。)である請求項7に記載の製法。

【請求項9】
前記アミン化合物が芳香族アミンである請求項7又は8に記載の製法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close