TOP > 国内特許検索 > アルカリ土類金属系触媒、及び反応方法

アルカリ土類金属系触媒、及び反応方法 コモンズ

国内特許コード P100000152
整理番号 E076P116
掲載日 2009年4月3日
出願番号 特願2009-060118
公開番号 特開2010-207786
登録番号 特許第5089634号
出願日 平成21年3月12日(2009.3.12)
公開日 平成22年9月24日(2010.9.24)
登録日 平成24年9月21日(2012.9.21)
発明者
  • 小林 修
  • 山下 恭弘
  • トーマ ポワソン
  • 坪郷 哲
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 アルカリ土類金属系触媒、及び反応方法 コモンズ
発明の概要 【課題】中性配位型不斉配位子を用いた光学活性アルカリ土類金属触媒を提供すること。
【解決手段】下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成される触媒。一般式[I]



[一般式[I]中、R1,R2,R3は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基である。R1とR2とR3とは、全てが同一でも、異なるものでも良い。R4は、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]一般式[II]MX[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


Ca,Sr,Ba等のアルカリ土類金属は地球上に広く存在するユビキタス元素であり、その積極的な利用は我が国の元素戦略上重要である。そして、地球上に豊富に存在するアルカリ土類金属を用いた有機合成反応は、アルカリ土類金属が安価で毒性も低い為、既存の重金属元素に代わって産業上積極利用が期待される。

産業上の利用分野


本発明は、特に、中性配位型不斉配位子を用いた光学活性アルカリ土類金属触媒と、その不斉反応への応用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成されてなり、
下記の一般式[III]で表されるβ-ジカルボニル化合物と下記の一般式[IV]で表される化合物との反応に際して用いられる触媒である
ことを特徴とする触媒。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[III]


[一般式[III]中、R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。RとR、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]
一般式[IV]


[一般式[IV]中、R,R10は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとR10、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]

【請求項2】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成されてなり、
下記の一般式[III]で表されるβ-ジカルボニル化合物と下記の一般式[V]で表される化合物との反応に際して用いられる触媒である
ことを特徴とする触媒。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[III]


[一般式[III]中、R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。RとR、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]
一般式[V]


[一般式[V]中、R10は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R11は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R12は、COOR,SOR又はPOR(Rはアルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基)である。]

【請求項3】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成されてなり、
下記の一般式[VI]で表されるα,β-不飽和カルボニル化合物と下記の一般式[VII]で表される化合物との反応に際して用いられる触媒である
ことを特徴とする触媒。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[VI]


[一般式[VI]中、R15,R16は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R17は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。]
一般式[VII]


[一般式[VII]中、R13,R14は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。]

【請求項4】
一般式[I]で表される化合物と一般式[II]で表される化合物との錯体である
ことを特徴とする請求項1~請求項3いずれかの触媒。

【請求項5】
一般式[I]で表される化合物が光学活性三座配位子である
ことを特徴とする請求項1~請求項4いずれかの触媒。

【請求項6】
一般式[II]のMがCa,Sr又はBaであり、
一般式[II]のXがClO,BF,PF,NO,F,Cl,Br,I,SOR,OCOR,OR,NR又はN(SiR(R=炭化水素基)である
ことを特徴とする請求項1~請求項5いずれかの触媒。

【請求項7】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成される触媒の存在下で、下記の一般式[III]で表されるβ-ジカルボニル化合物と下記の一般式[IV]で表される化合物とを反応させる
ことを特徴とする反応方法。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[III]


[一般式[III]中、R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。RとR、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]
一般式[IV]


[一般式[IV]中、R,R10は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとR10、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]

【請求項8】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成される触媒の存在下で、下記の一般式[III]で表されるβ-ジカルボニル化合物と下記の一般式[V]で表される化合物とを反応させる
ことを特徴とする反応方法。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[III]


[一般式[III]中、R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。RとR、又はRとRとは、繋がっている場合も有る。]
一般式[V]


[一般式[V]中、R10は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R11は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R12は、COOR,SOR又はPOR(Rはアルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基)である。]

【請求項9】
下記の一般式[I]で表される化合物と下記の一般式[II]で表される化合物とで構成される触媒の存在下で、下記の一般式[VI]で表されるα,β-不飽和カルボニル化合物と下記の一般式[VII]で表される化合物とを反応させる
ことを特徴とする反応方法。
一般式[I]


[一般式[I]中、R,R,Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。RとRとRとは、全てが同一でも、異なるものでも良い。Rは、H,F,Cl,Br,I、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。XはO,S又はN(Nの場合は置換基を有する。)である。]
一般式[II]
MX
[一般式[II]中、Mはアルカリ土類金属である。Xは陰イオンである。]
一般式[VI]



[一般式[VI]中、R15,R16は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。R17は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)、O,S又はN(O,S,Nは、水素原子または置換基を有する。)である。]
一般式[VII]


[一般式[VII]中、R13,R14は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はアラルキル基(アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、置換基を有する場合と、置換基を有さない場合とが有る。)である。]

【請求項10】
触媒が一般式[I]で表される化合物と一般式[II]で表される化合物との錯体である
ことを特徴とする請求項7~請求項9いずれかの反応方法。

【請求項11】
一般式[I]で表される化合物が光学活性三座配位子である
ことを特徴とする請求項7~請求項10いずれかの反応方法。

【請求項12】
一般式[II]のMがCa,Sr又はBaであり、
一般式[II]のXがClO,BF,PF,NO,F,Cl,Br,I,SOR,OCOR,OR,NR又はN(SiR(R=炭化水素基)である
ことを特徴とする請求項7~請求項11いずれかの反応方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close