TOP > 国内特許検索 > 移乗支援器具

移乗支援器具 新技術説明会

国内特許コード P100000384
掲載日 2009年10月9日
出願番号 特願2009-043464
公開番号 特開2010-194142
登録番号 特許第5294408号
出願日 平成21年2月26日(2009.2.26)
公開日 平成22年9月9日(2010.9.9)
登録日 平成25年6月21日(2013.6.21)
発明者
  • 木下 功士
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 移乗支援器具 新技術説明会
発明の概要

【課題】簡単な構造で手軽に利用可能であり、確実に移乗作業を補助することができる移乗支援器具を提供する。
【解決手段】所定の強度を有するシャフト12と、シャフト12の上端部12aに連結されているハンドル44と、シャフト12の下端部に連結され床面に当接する接地部材32を備える。シャフト12の途中に側方に突出して設けられ、介護が必要な被介護者の身体の前側を受ける身体保持部材14を有する。接地部材32は、身体保持部材14の突出方向に対して平行な方向に床面上を転がり、シャフト12が揺動可能な曲線を有する。身体保持部材14は、シャフト12の側方に突出する二股のアーム部16,20を有する。アーム部20の先端には、上端部がシャフト12の上端部付近の側方に所定距離離れて位置し、下端部は上記シャフトに沿って下方に延出した一対の胴体保持棒部22と、一対の胴体保持棒部22に渡されたシート26を備える。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来、介護者が、高齢者・足腰が弱い人・障害のある人等、介護が必要な被介護者を介護するとき、介護者が被介護者をベッドから車椅子やトイレ等に移す移乗作業が行われている。このような移乗作業は、介護者が腰を屈めて両腕を被介護者の腋の下から背に回し、抱きかかえて少し立たせ、被介護者の体の向きを変えて座らせるものである。しかし、被介護者を抱きかかえて立たせたり座らせたりする動作は、介護者に被介護者の体重がかかるため負担が大きく、腰痛等が発生しやすいものであった。



そこで、介護者の移乗作業の負担を軽減するための移乗器が提案されている。従来の移乗器は、モータ等の電動アクチュエータにより補助力を発揮するものが多く、被介護者の体重全体を支える目的で作られた堅牢で大きな装置が多い。



一方、動作の補助に油圧ロック機構付ガススプリングを使用したものがある。特許文献1に開示されている移乗作業支援器具は、被介護者の両腋下を支える支持アームと、支持アームに略垂直方向に接続された支柱と、支柱と同軸状に配置され、支柱をその軸方向に進退させて被介護者の抱き上げまたは抱き下ろしをアシストする油圧ロック機構付ガススプリングと、油圧ロック機構付ガススプリングによる支柱の進退量を調節する操作部が設けられている。油圧ロック機構付ガススプリングには、被介護者の脛を固定する脛固定具と、自在キャスタと、支柱が傾倒したときに自在キャスタを非作動状態とする前後方向接地部材とが設けられている。



この移乗作業支援器具の使用方法は、ベッドの縁部に腰掛けている被介護者の正面に立て、縮められた状態の支柱を傾けて支持アームを被介護者の腋下に挟むとともに、脛固定ベルトを被介護者の脛に巻きつけ固定する。このとき、前後方向接地部材が床面に押接され、自在キャスタは固定されている。



次に、介護者は両腕で被介護者を抱きかかえ、手前に引き寄せるようにして抱き上げる。このとき操作部を操作して油圧ロック機構付ガススプリングのロックを解除し、ガススプリングの弾発力により支柱を進出させ、抱き上げ作業をアシストする。抱き上げた後に再び操作部を操作して油圧ロック機構付ガススプリングを再びロックし、支柱が固定される。この後、支柱を中心にして被介護者を車椅子のほうに回転させる。このとき自在キャスタが回転する。そして、操作部を操作して油圧ロック機構付ガススプリングのロックを解除すると共に移乗作業支援器具を倒してゆくことにより、圧縮ガスの反力を利用して被介護者をゆっくり抱き下ろし、車椅子に着座させる。被介護者を抱き下ろす際に、被介護者の体重で圧縮ガスが押し縮められ油圧ロック機構付ガススプリングにエネルギが蓄えられた状態、すなわち支柱が縮められた状態で操作部を操作して、油圧ロック機構付ガススプリングをロックする。

産業上の利用分野


この発明は、介護が必要な人の身体を保持する身体保持部材を有する移乗支援器具に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
所定の強度を有するシャフトと、前記シャフトの上端部に連結されているハンドルと、前記シャフトの下端部に連結され床面に当接する接地部材と、前記シャフトの途中に側方に突出して設けられ介護が必要な被介護者の身体の前側を受ける身体保持部材が設けられ、前記接地部材は、前記身体保持部材の突出方向に対して平行な方向に床面上を転がり前記シャフトが揺動可能な曲線を有して形成されたことを特徴とする移乗支援器具。

【請求項2】
前記身体保持部材は、前記シャフトの側方に突出する二股のアーム部と、前記アーム部の先端に取り付けられ上端部は前記シャフトの上端部付近の側方に所定距離離れて位置し下端部は上記シャフトに沿って下方に延出し下端部に近づくほど上記シャフトから僅かに離れるように傾斜した直線状の胴体保持棒部と、前記一対の胴体保持棒部に渡されたシートと、前記胴体保持棒部の上端部に取り付けられ上方に僅かに湾曲し前記アーム部の突出方向に対してほぼ平行に設けられている腋下保持部が設けられ、前記一対の胴体保持棒部の間隔は、被介護者の胴体の両脇の幅とほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。

【請求項3】
前記接地部材は、前記身体保持部材の突出方向に対して平行な垂直面上に位置し、鉛直方向下方に膨らんで湾曲した円弧状のパイプであり、前記シャフトの下端部が前記パイプの中心よりも前記身体保持部材側の端部に近い位置に固定されていることを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。

【請求項4】
前記接地部材は、前記身体保持部材の突出方向に対して平行な垂直面上に位置し、鉛直方向下方に膨らんで湾曲した円弧状のパイプが一対設けられたものであり、前記シャフトを挟んで互いに平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。

【請求項5】
前記接地部材は、前記身体保持部材の突出方向に長い板部材であり、前記板部材は前記身体保持部材の突出方向に対して平行な垂直面上に位置し、鉛直方向下方に膨らんで湾曲した円弧状に湾曲され、前記シャフトの下端部が前記板体の中心よりも前記身体保持部材側の端部に近い位置に固定され、前記シャフトの取付位置と、反対側の端部との間には、前記板部材の床面に接地する面に回転用の突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。

【請求項6】
前記接地部材は、前記身体保持部材と反対側の端部に、キャスタが設けられ、前記キャスタの前記身体保持部材側の位置には、前記キャスタと同じ高さのガイド部が前記身体保持部材側の端部から徐々に立ち上がって形成されていることを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。

【請求項7】
前記シャフトに対する前記ハンドルの位置または前記身体保持部材の位置、前記接地部材の位置は、調整可能であることを特徴とする請求項1記載の移乗支援器具。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2009043464thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close