TOP > 国内特許検索 > 対話型赤外線通信装置

対話型赤外線通信装置 コモンズ

国内特許コード P100000411
整理番号 K077P30
掲載日 2009年11月5日
出願番号 特願2009-236115
公開番号 特開2011-086986
登録番号 特許第5496593号
出願日 平成21年10月13日(2009.10.13)
公開日 平成23年4月28日(2011.4.28)
登録日 平成26年3月14日(2014.3.14)
発明者
  • 渡邊 淳司
  • 新居 英明
  • 橋本 悠希
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 対話型赤外線通信装置 コモンズ
発明の概要 【課題】会話する相手が見える範囲の距離内にいるが、直接会話ができない距離にいる人との間で、会話する相手の姿を見ながらあたかも目の前で会話しているかのように通信をすることを可能にする。
【解決手段】特定方向からの赤外線信号を受信する会話用指向性赤外線信号受信部20と、受信信号を音声信号に変換し、出力する出力音声変換部22と、出力された音声信号を出力する音声出力部24と、音声を入力する音声入力部32と、入力した音声を赤外線信号に変える入力音声変換部30と、特定方向へ赤外線信号を送信する会話用指向性赤外線信号送信部28と、特定方向からの赤外線信号を受信する複数の呼出用指向性赤外線信号受信部12と、受信された呼出信号を、振動または光に変換して受信者に通知する呼出部16とからなる。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要



人間は、視覚・聴覚という、遠距離感覚器が発達しており、対人・対物との距離を様々な方法で知覚し、その距離に応じて認知・行動の様式を変化させている。特に、知覚レベルの変化は大きく、コミュニケーションに大きな役割を果たす視聴覚に着目して対人距離を分類すると、次の3つに大別される。





第1に、1~2m以内の距離(以下、“接触距離”と言う)では、手の届く範囲で、お互いの顔をつきあわせてコミュニケーションが行われ、相手の姿・声ともにはっきりと知覚可能であり、非常に高い臨場感がある。





第2に、5mから十数m程度の距離(“見通し距離”)では、相手の姿は見えるが、声がはっきりと聞こえない。大声をあげる、ジェスチャーを交える等によって意思を伝えることはできるが、コミュニケーションの精度、臨場感は大きく落ちてしまう。





第3に、数十m以上の距離(以下、“遠隔距離”と言う)では、お互いの姿・声ともに知覚することができず、何らかの道具を介することなくコミュニケーションを成立させることはできない。





この距離の分類の中で、接触距離でのコミュニケーションは別として、他の距離でのコミュニケーションは何らかの補助手段が必要とされる。遠隔距離でのコミュニケーションについては、携帯電話、テレビ電話、無線機をはじめ、これまでも各種の通信装置が提案されているが、見通し距離においては、コミュニケーションに使用可能な通信装置は数少ない。





発明者らは、見通し距離にいる相手との会話に対する一手段として、既に “Visualresonator:interfaceforinteractivecock-tailpartyphenomenon”の題名で「Ext.Abstracts CHI2006」の1505-1510頁に発表した論文(非特許文献1)のFig.2及びその説明文で、使用者の頭部に装着するヘッドフォン型のアダプタに、赤外線送信部、赤外線信号受信部及びマイクロフォンを装備し、このアダプタを装着した複数人が互いに相手を確認している状態で、赤外線を利用して通信するシステムを提示している。





さらに、特開2009-88803「赤外線通信装置」では、全方向性赤外線受信機を用いて呼び出し伝達部を設けること、呼び出し方向を検出すること等を開示している。

産業上の利用分野



本発明は、会話する相手が見える範囲の距離(以下、見通し距離という。)内にいるが、声が聞こえづらかったり、聞こえなかったりして直接会話ができない距離にいる人との間で、会話する相手の姿を見ながらあたかも目の前で会話しているかのように通信をすることを可能にする赤外線通信装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
特定方向からの赤外線信号を受信する複数の呼出用指向性赤外線信号受信部と、
前記呼出用指向性赤外線信号受信部で受信された呼出信号を、振動、音または光の情報に変換する信号変換部と、
前記信号変換部で変換した信号を振動、音または光として受信者に通知する呼出部と、
特定方向からの赤外線信号を受信する会話用指向性赤外線信号受信部と、
受信信号を変換して音声信号にする出力音声変換部と、
前記音声信号を可聴域の音声として出力する音声出力部と、
音声を入力する音声入力部と、
音声入力部から入力した前記音声を赤外線信号に変換する入力音声変換部と、
特定方向への赤外線信号を送信する会話用指向性赤外線信号送信部と、
装置全体の信号を制御する制御部と、
からなり、
少なくとも前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部とは、顔の正面方向に送受信信号の指向性を一致させ、前記音声出力部と前記音声入力部を一体として頭部に配置し、
複数の前記呼出用指向性赤外線信号受信部では、指向性方向を異なる方向として、それぞれの方向の信号を受信させ、呼出信号を受信した前記呼出用指向性赤外線信号受信部に対応する前記呼出部から、音声で呼び出し方法を伝達することなく、振動、音または光により感覚的に呼び出し方向がわかる手段で呼出が行われ、
前記呼出用指向性赤外線信号受信部、前記信号変換部、前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記出力音声変換部、前記音声出力部、前記音声入力部、前記入力音声変換部、前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記制御部は、それぞれ分離可能として、正面を向き合った場合だけでなく、お互いの向きが任意な方向で会話ができるように構成可能なこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項2】
請求項1に記載の対話型赤外線通信装置において、
会話する相手と向き合うことができない場合は、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部を会話する相手に向けることができるようにしたこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項3】
請求項1又は2に記載の対話型赤外線通信装置において、
さらに、全方向からの赤外線信号を受信する会話用無指向性赤外線信号受信部を備え、
前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用無指向性赤外線信号受信部を切り替え可能とすること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項4】
請求項1又は2に記載の対話型赤外線通信装置において、
さらに、全方向への赤外線信号を送信する会話用無指向性赤外線信号送信部を備え、
前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記会話用無指向性赤外線信号送信部を切り替え可能とすること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項5】
請求項1又は2に記載の対話型赤外線通信装置において、
さらに、全方向からの赤外線信号を受信する会話用無指向性赤外線信号受信部と全方向への赤外線信号を送信する会話用無指向性赤外線信号送信部を備え、
前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用無指向性赤外線信号受信部が切り替え可能であり、
前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記会話用無指向性赤外線信号送信部が切り替え可能あること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部は、取り外し可能であること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項7】
請求項6に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部は、頭部から取り外して体の正面に配置可能な取付部を備え、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部を取付部に取り付けたときは、体の正面方向への指向性を有すること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項8】
請求項1~7いずれか1項に記載の対話型赤外線通信装置において、
さらに、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部の信号検知部を設け、
複数の前記呼出用指向性赤外線信号受信部のいずれかで信号を受信した場合は、前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記出力音声変換部、前記音声出力部、前記会話用指向性赤外線信号送信部、前記入力音声変換部、前記音声入力部と前記信号検知部を駆動し、
前記信号検知部が何れの送受信部からも予め定められた時間信号が無いことを検知した場合は、前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記出力音声変換部、前記 音声出力部、前記会話用指向性赤外線信号送信部、前記入力音声変換部、前記音声入力部と前記会話用信号検知部の駆動とを停止させること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項9】
請求項5に記載の対話型赤外線通信装置において、
入出力信号を前記信号検知部が動作している間は、全ての前記呼出用指向性赤外線信号受信部、全ての前記信号変換部、全ての前記呼出部の駆動を停止させること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記音声出力部は骨伝導式によるイヤフォンであり、前記音声入力部は骨伝導式によるマイクロフォンであること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項11】
請求項1に記載の対話型赤外線通信装置において、
特定方向からの赤外線信号を受信する前記呼出用指向性赤外線信号受信部、信号変換部と前記呼出部を、他と分離して一体として呼出装置を構成し、
呼出信号を受信した前記呼出用指向性赤外線信号受信部に対応する前記呼出部で、少なくとも光により受信者に通知すること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項12】
請求項1に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記入力音声変換部と前記会話用指向性赤外線信号送信部を分離して送信装置を構成し、
前記会話用指向性赤外線信号送信部の指向性方向を呼出人方向へ向けて会話を開始すること、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項13】
請求項11に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記呼出装置に、さらに前記音声入力部、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部、前記入力音声変換部、前記出力音声変換部と前記制御部を一体として送受信装置を構成し、
複数の前記呼出用指向性赤外線信号受信部の指向性を示す面方向と直交する方向に、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部とを配置し、
前記音声入力部に口から音声を入力する操作をする場合に、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部とが顔の正面方向に指向性を有するようにしたこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項14】
請求項1に記載の対話型赤外線通信装置において、
特定方向からの赤外線信号を受信する前記会話用指向性赤外線信号受信部と、特定方向へ赤外線信号を送信する前記会話用指向性赤外線信号送信部と、前記音声入力部とを一体として分離した送受信装置を構成し、
前記送受信装置はメガホン型の構造として、狭い開口部側に前記音声入力部を備え、広い開口部側に、前記会話用指向性赤外線信号受信部と前記会話用指向性赤外線信号送信部とを備えたこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項15】
請求項5に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記音声入力部、前記呼出用指向性赤外線信号受信部、前記呼出用無指向性赤外線信号受信部、前記信号変換部、前記呼出部、前記会話用指向性赤外線信号送信 部、前記会話用無指向性赤外線信号送信部、前記入力音声変換部、前記出力音声変換部と前記制御部を一体として送受信装置を構成し、
前記呼出用指向性赤外線信号受信部の指向性を示す面方向と直交する方向に、前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記会話用無指向性赤外線信号受信部、前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記会話用無指向性赤外線信号送信部を配置し、
前記音声入力部に口からから音声を入力する操作をする場合に、前記指向性赤外線信号受信部、前記無指向性赤外線信号受信部、前記指向性赤外線信号送信部と前記無指向性赤外線信号送信部が顔の正面方向に指向性を有するようにしたこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

【請求項16】
請求項5に記載の対話型赤外線通信装置において、
前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記会話用無指向性赤外線信号受信部、前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記会話用無指向性赤外線信号送信部、前記音声入力部とを一体として分離した送受信装置を構成し、
前記送受信装置はメガホン型の構造として、狭い開口部側に前記音声入力部を備え、広い開口部側に、前記会話用指向性赤外線信号受信部、前記会話用無指向性赤外線信号受信部、前記会話用指向性赤外線信号送信部と前記会話用無指向性赤外線信号送信部とを備えたこと、
を特徴とする対話型赤外線通信装置。

国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2009236115thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) さきがけ デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close