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クレーズ領域の孔径サイズの制御方法 UPDATE 新技術説明会

国内特許コード P100000435
整理番号 GI-H21-4
掲載日 2009年12月4日
出願番号 特願2009-255062
公開番号 特開2011-099053
登録番号 特許第5626699号
出願日 平成21年11月6日(2009.11.6)
公開日 平成23年5月19日(2011.5.19)
登録日 平成26年10月10日(2014.10.10)
発明者
  • 武野 明義
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 クレーズ領域の孔径サイズの制御方法 UPDATE 新技術説明会
発明の概要 【課題】 合成樹脂フィルムまたは合成繊維に形成されたクレーズ領域の微細孔に充填された充填剤が微細孔から容易に脱離したりせず、また、必要に応じ、充填剤が微細孔に充填された状態で、充填剤の機能を十分に発揮させたり、充填剤の微細孔からの脱離速度を調節することで脱離した充填剤の機能を有効に発揮させたりできる機能性複合フィルムまたは繊維を得るのに有用なクレーズ領域の微細孔に充填剤が充填された合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の微細孔の孔径サイズを適切に制御することのできる方法を提供する。
【解決手段】 クレーズ領域の微細孔に充填剤が充填された合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の前記微細孔の孔径サイズを制御する方法であって、前記合成樹脂フィルムまたは合成繊維に、熱処理またはプラズマ処理の少なくとも一方の処理を施すことを特徴とする。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



高分子材料の初期破壊現象の一つであるクレーズ現象を利用して、フィルムに周期的なクレーズ領域を積極的に形成させると、視野選択性(視界制御性ともいう。)、気体透過性等の機能性を有するフィルムが得られる。





図10は、合成樹脂フィルム2にクレーズ領域1を周期的(縞状)に形成させた状態を示す。クレーズ領域1は、合成樹脂フィルム2の表面に現れる表面クレーズと内部に発生する内部クレーズを含むものであって、微細なひび状の模様を有する領域をさす。

クレーズ領域1は、図11に示すように、一般に、分子束(フィブリル)3と微細孔であるボイド4とから構成され、全体がスポンジに似たナノ多孔質構造となっている。図11において、矢印d方向がクレーズ領域の幅方向を、矢印L方向がクレーズ領域の長さ方向を意味する。





光透過性の合成樹脂フィルムの表から裏まで貫通したクレーズ領域が周期的に形成された視野選択性フィルムについて説明するに、クレーズ領域は光を散乱させることから、図12(a)に示すように、略平行な光がフィルム2に略垂直に入射した時、クレーズ領域1の間を光が透過し、フィルムの裏側に置いた文字、図形等のパターンが表側から確認できるが、(b)に示すように、フィルム2に斜めに入射した時は、光はクレーズ領域1で主に散乱され、フィルム2は不透明となって、文字、図形等のパターンが表側から確認できなくなる。

クレーズ領域を有する視野選択制フィルムは、例えば、携帯電話用の覗き見防止フィルムとして実用化されている。





合成樹脂フィルムにクレーズ領域が形成された視野選択性フィルム等については、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を例示することができる。

産業上の利用分野



この発明は、クレーズ領域の孔径サイズを制御する方法に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、クレーズ領域の微細孔に充填剤が充填された合成樹脂フィルムまたは合成繊維のクレーズ領域の微細孔の孔径サイズを制御する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
合成繊維の繊維軸に略直交して形成されたクレーズ領域の微細孔に充填された染料が微細孔から排出、脱離したりしない繊維を得るためのクレーズ領域の前記微細孔の孔径サイズを制御する方法であって、
記合成繊維に、熱処理またはプラズマ処理の少なくとも一方の処理を施して、
前記染料が充填されたクレーズ領域の微細孔の孔径サイズを、前記処理前より収縮させることで、0.15~0.06μmの孔径サイズとすることを特徴とするクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。

【請求項2】
記合成繊維が、結晶性の熱可塑性合成樹脂からなり、前記熱処理が結晶緩和温度近傍の温度でなされることを特徴とする請求項1記載のクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。

【請求項3】
前記合成繊維が、ポリプロピレン繊維であり、前記熱処理が60~150℃でなされることを特徴とする請求項1または2記載のクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。

【請求項4】
前記合成繊維が、MFR60のアイソタクチックポリプロピレンフィラメントであり、前記熱処理が60~150℃でなされることを特徴とする請求項1または2記載のクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。

【請求項5】
記合成繊維が、非晶性の熱可塑性合成樹脂からなり、前記熱処理がガラス転移温度以上、熱分解温度以下の温度でなされることを特徴とする請求項1記載のクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。

【請求項6】
前記クレーズ領域の微細孔への染料の充填が、クレーズ領域の微細孔内にアルコールを導入した後、前記合成繊維を染料水溶液中に浸漬することでなされることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のクレーズ領域の孔径サイズの制御方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
岐阜大学産官学連携推進本部では、岐阜大学における知的財産の創出・管理・活用のマネジメントをしています。上記の特許・技術に関心のある方は、下記問い合わせ先に整理番号とともにご相談下さい。


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