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光学活性な環状エーテル化合物の製法及びそれに用いる触媒 コモンズ

国内特許コード P100000474
整理番号 NU-0290
掲載日 2010年1月12日
出願番号 特願2009-211609
公開番号 特開2011-057648
登録番号 特許第5544596号
出願日 平成21年9月14日(2009.9.14)
公開日 平成23年3月24日(2011.3.24)
登録日 平成26年5月23日(2014.5.23)
発明者
  • 石原 一彰
  • ウヤヌク ムハメット
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 光学活性な環状エーテル化合物の製法及びそれに用いる触媒 コモンズ
発明の概要 【課題】ジヒドロベンゾフランやクロマンなどの環状エーテルの酸素に隣接する2位の不斉炭素にカルボニル炭素が結合した化合物を高エナンチオ選択的に合成する。
【解決手段】N-スピロC2軸不斉四級アンモニウムヨージド又はP-スピロC2軸不斉四級ホスホニウムヨージドを触媒として、ケトフェノール化合物とヒドロペルオキシドとを反応させることにより、ケトフェノール化合物に対応するジヒドロベンゾフランを有する光学活性な環状エーテル化合物を良好な収率、鏡像体過剰率で得る。
【化1】



【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



2,3-ジヒドロベンゾフラン化合物は、数多くの生理活性化合物の基本骨格となっている。こうした2,3-ジヒドロベンゾフラン化合物の不斉合成について、既に多数報告されている。例えば、非特許文献1には、ip-boxaxというビナフチル誘導体をキラルリガンドとし、Pd触媒による4置換オレフィンのワッカー(Wacker)型酸化的環化反応を行い、非常に高いエナンチオ選択率で2,3-ジヒドロベンゾフラン化合物を合成した例が報告されている。また、非特許文献2には、シャープレス(Sharpless)の不斉エポキシ化反応を鍵反応として、多段階ではあるが、2,3-ジヒドロベンゾフランを高エナンチオ選択的に合成した例が報告されている。

産業上の利用分野



本発明は、光学活性な環状エーテル化合物の製法及びそれに用いる触媒に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
N-スピロC2軸不斉四級アンモニウムヨージド又はP-スピロC2軸不斉四級ホスホニウムヨージドを触媒として、下記式(1)で表されるケトフェノール化合物とヒドロペルオキシドとを反応させることにより、前記ケトフェノール化合物に対応する下記式(2)で表されるジヒドロベンゾフラン骨格又はクロマン骨格を有する光学活性な環状エーテル化合物を製造する、
環状エーテル化合物の製造方法。
【化1】


(式(1)中、R1,R2,R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アルコキシ若しくはハロゲンであるか又は隣接するいずれか2つが1~5個の炭素を介して結合して環を形成しており、nは1又は2であり、Zは1-アリール-ピラゾ-2-イル、1-アリール-イミダゾ-2-イル、2-アリール-1,2,4-トリアゾ-3-イル、1-アリール-テトラゾ--イル又はこれらとアリール環との縮合環である)
【化2】


(式(2)中、R1,R2,R3,R4,n及びZは式(1)と同じ)

【請求項2】
前記触媒は、下記式(3)~(8)のいずれかであって各式に示す不斉構造又はこれと鏡像関係にある不斉構造の塩である、
請求項1に記載の環状エーテル化合物の製造方法。
【化3】


(式(3)~(8)中、Qは窒素原子又はリン原子であり、R5は水素原子、フェニル基、アルキル基を有するフェニル基、ペルフルオロアルキル基を有するフェニル基、アルコキシ基を有するフェニル基又はアリール基を有するフェニル基である)

【請求項3】
前記触媒は、前記式(3)であり、Qは窒素原子であり、R5は下記式(9)又は(10)である、
請求項2に記載の環状エーテル化合物の製造方法。
【化4】



【請求項4】
反応溶媒として、炭化水素系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン置換炭化水素系溶媒又はこれらと水との混合溶媒を用いる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の環状エーテル化合物の製造方法。

【請求項5】
前記触媒を1~10mol%使用する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の環状エーテル化合物の製造方法。

【請求項6】
ケトフェノール化合物とヒドロペルオキシドから、前記ケトフェノール化合物に対応するジヒドロベンゾフラン骨格又はクロマン骨格を有する光学活性な環状エーテル化合物を合成する反応を促進する触媒であって、
下記式(3)~(8)のいずれかであって各式に示す不斉構造又はこれと鏡像関係にある不斉構造の塩である、環状エーテル化反応促進触媒。
【化5】


(式(3)~(8)中、Qは窒素原子又はリン原子であり、R5は水素原子、フェニル基、アルキル基を有するフェニル基、ペルフルオロアルキル基を有するフェニル基、アルコキシ基を有するフェニル基又はアリール基を有するフェニル基である)
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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