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分子シャペロン誘導剤組成物及びこれを含む癌抑制剤組成物 新技術説明会

国内特許コード P100000556
掲載日 2010年2月19日
出願番号 特願2009-182423
公開番号 特開2011-032244
登録番号 特許第5572856号
出願日 平成21年8月5日(2009.8.5)
公開日 平成23年2月17日(2011.2.17)
登録日 平成26年7月11日(2014.7.11)
発明者
  • 伊藤 英晃
  • 宮▲崎▼ 敏夫
出願人
  • 国立大学法人秋田大学
発明の名称 分子シャペロン誘導剤組成物及びこれを含む癌抑制剤組成物 新技術説明会
発明の概要 【課題】安全かつ少量でも有効な分子シャペロン誘導剤の提供、及び安全かつ確実な癌抑制剤組成物の提供。
【解決手段】納豆抽出物由来の分子シャペロン誘導剤組成物及び癌抑制剤組成物。該分子シャペロン誘導剤組成物は、納豆をホモジナイズ後、遠心分離し、上清に飽和濃度のni%の硫酸アンモニウムを加えて沈殿Piと上清Siに遠心分離し、上清Siには飽和濃度のni+1%の硫酸アンモニウムを加えて遠心分離する操作(iは1以上の整数であり、0<ni<ni+1≦100)を繰り返して得られる沈殿のうち分子シャペロン誘導作用を有する分画成分を取り出して得られ、特に、該操作により、飽和濃度の30%の範囲の硫酸アンモニウムを添加して遠心分離した上清に含まれ、かつ、飽和濃度の50%以上の範囲の硫酸アンモニウムを添加して遠心分離した上清には実質的に含まれない分画成分であることが好ましい。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



分子シャペロンは、当初は細胞内で新たに合成されたタンパク質分子のフォールディングを実現して機能を獲得するのを助けるタンパク質として知られていたが、現在では、変性タンパク質の高次構造の回復の介助や機能性タンパク質の生理機能の調節などにも関与していることが知られている。例えば、風邪などの発熱時に強く誘導され熱変性タンパク質の生理機能回復を介助する。細胞内の分子シャペロンの発現を抑えると細胞が死滅することも知られており、逆に遺伝子操作により分子シャペロンを高発現した細胞は各種ストレスから細胞を防御する。このため、分子シャペロン誘導剤を何らかの疾病の予防や治療に利用することも考えられる。現在、胃粘膜保護剤として臨床で使用されているセルベックスには、分子シャペロン誘導作用があることが知られているが、セルベックスで分子シャペロン誘導を実現するには成人でkgオーダーの量が必要と考えられており、より有効な分子シャペロン誘導剤の探索も続けられているが、これまでに植物からの各種アルカロイド系の抽出液が報告されているが毒性が強く市販には至っていない。





一方、天然物、特に豆類由来の癌抑制剤として、従来、イソフラボンおよびその類縁体を含む組成物が候補として考えられている。例えば、特開昭61-246124号公報(特許文献1)にはイソフラボン類であるゲニステインが各種癌細胞の増殖を阻止することが記載されている。また、特開2001-114687(特許文献2)には特定構造のカテキン類と特定構造のイソフラボン類を有効成分とする抗癌剤が提案されている。さらに特開2003-002838(特許文献3)には、イソフラボングルコシドに対し、特定比率の大豆サポニンを含有する新規な大豆抽出物を乳癌または前立腺癌の予防または治療に用いることが提案されている。特開2006-169186(特許文献4)には大豆サポニン抽出分画成分及び/または甘草抽出物を有効成分とするCYP2A6阻害剤が記載されている。

しかし、上記の文献記載の発明において明らかなように、イソフラボンは単独では十分な抗癌作用を有しておらず、また、他の生理活性成分と併用ないし複合した際の活性については十分に明確に再現性のあるものとは考えにくい。





また、特開2005-080655(特許文献5)には大豆蛋白、米糠及び米胚芽に納豆菌で発酵させた発酵液をプロテアーゼ分解後、更に、オカラ発酵物、モロヘイヤ、エゾウコギエキス及び茶カテキンを加えてイソプロピルアルコール抽出して得たイソフラボン含有組成物が抗酸化作用を示すと記載されている。さらに、特開2006-213688(特許文献6)には納豆菌の液体培養物の液状成分を有効成分として含有する、生体のNK活性増強剤が記載されている。しかし、特許文献6には、納豆菌の培養物由来成分に直接的な癌抑制作用があることは報告されていない。さらにまた、特開2001-064190(特許文献7)には、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)に属する微生物を培養して得られる培養物を80℃以上の通常許容される熱水抽出温度で抽出して得られる抽出物を有効成分として含有してなる、水溶性抗腫瘍剤が記載されている。特許文献7には、納豆菌の培養物を熱水抽出した水溶性抗腫瘍剤が記載されているが、納豆そのものから抽出した物質が分子シャペロンを誘導する作用がある点に関しては記載されていない。





産業上の利用分野



本発明は、分子シャペロン誘導剤組成物及びこれを含む癌抑制剤組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
納豆をホモジナイズ後、遠心分離し、上清に飽和濃度のn%の硫酸アンモニウムを加えて沈殿Pと上清Sに遠心分離し、上清Sには飽和濃度のni+1%の硫酸アンモニウムを加えて遠心分離する操作(iは1以上の整数であり、0<n<ni+1≦100)を繰り返して得られる沈殿のうち分子シャペロン誘導作用を有する分画成分を取り出してなる分子シャペロン誘導剤組成物。

【請求項2】
前記操作により飽和濃度の30%の範囲の硫酸アンモニウムを添加して遠心分離した上清に含まれ、かつ、飽和濃度の50%以上の範囲の硫酸アンモニウムを添加して遠心分離した上清には実質的に含まれない分画成分を含む請求項1に記載の分子シャペロン誘導剤組成物。

【請求項3】
請求項1または2に記載の分子シャペロン誘導剤組成物を有効成分として含む癌抑制剤組成物。

【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の分子シャペロン誘導用食品もしくは飲料または医薬品。

【請求項5】
ストレス耐性改善用または癌抑制用の請求項4に記載の食品もしくは飲料または医薬品。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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