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球状炭酸カルシウムの製造方法

国内特許コード P100000601
整理番号 E-070
掲載日 2010年3月19日
出願番号 特願2010-022140
公開番号 特開2011-157245
登録番号 特許第5574325号
出願日 平成22年2月3日(2010.2.3)
公開日 平成23年8月18日(2011.8.18)
登録日 平成26年7月11日(2014.7.11)
発明者
  • 馬場 由成
出願人
  • 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 球状炭酸カルシウムの製造方法
発明の概要 【課題】本発明の課題は、バテライト形の球状炭酸カルシウム粒子を容易に低コストで調製する製造方法を提供することである。
【解決手段】カルシウムイオンを含む水溶液が油相中にて分散したO/Wエマルションと、炭酸イオンを含む水溶液を原料にし、疎水性を有する多孔質膜を用いた膜透過法を採用することによって、球状炭酸カルシウム粒子を容易に製造する方法を見出し、ここに本発明を完成するに至った。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要



炭酸カルシウムの結晶には、六方晶系のカルサイト形、斜方晶系のアラゴナイト形及び擬六方晶系(球状体)のバテライト形が存在する。このうちカルサイト形及びアラゴナイト形(図1)は天然に存在し、市販されている安定的な結晶形であるのに対して、バテライト形は天然中に存在せず、不安定とされている。しかしながら、炭酸カルシウムを球状化することにより、炭酸カルシウムの充填性、分散性、研磨性等、種々の特性が改善され、好ましい特性が付与されるので、球状炭酸カルシウムは多方面において求められている。





炭酸カルシウムは、ファンデーション、フェイスパウダー、メイクアップ化粧品等に配合されているが、粒子径のばらつきや摩擦が大きいカルサイト形の炭酸カルシウムが多く含まれると、肌へ塗布した際に初期の付着量が多くなる傾向があって厚みが不均一となり、感触も悪く使用感に問題があった。一方で、粒子径の揃った炭酸カルシウム、バテライト形等の炭酸カルシウムが配合された化粧品等は良好な使用感を示すとされている。





従来のバテライト形の球状炭酸カルシウムを得る方法としては、例えば水酸化カルシウム塩と炭酸塩をカルシウム以外の2価のカチオン存在下で80℃程度の温度で反応させる方法(特許文献1)、添加物の存在下において、特定のpH環境下で、水酸化カルシウムのスラリーに二酸化炭素ガスを導入する方法(特許文献2)、厳密に制御されたデンドリマーを特定の濃度にて原料に配合し、特定の温度及び特定のpH範囲にて、塩化カルシウムと炭酸ガスを反応させる方法(特許文献3)等が報告されている。しかしながら、これらの方法では合成に手間がかかる点、大量生産が困難な点、製造コストが高い点、安定的にバテライト形のみを得ることができない点などの問題があり満足すべき方法がないのが現状である。





特許文献4、5には、原料を含む水相を分散相とするW/Oエマルションを、ミクロ多孔質膜体を通過させることによって作製し、さらに原料を含有した水相と混合して、球状シリカ等の作製方法が開示されている。しかしながら、球状炭酸カルシウムの作製への用途については示唆も開示も無い。

産業上の利用分野



本発明は、バテライト形の球状の炭酸カルシウムの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
カルシウムイオンが溶解した連続水相と、有機相とからなるO/Wエマルションを、疎水性を有する多孔質膜を通過させた後、炭酸イオンを含む水溶液と反応させる、球状炭酸カルシウムの製造方法であって、O/Wエマルションの連続水相と有機相の体積比が、1:1~13:2である、製造方法。

【請求項2】
前記多孔質膜が、分相法によって製造された多孔質膜である請求項1に記載の製造方法。

【請求項3】
前記多孔質膜の細孔径が、10~20μmである請求項1又は2に記載の製造方法。
産業区分
  • 無機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010022140thum.jpg
出願権利状態 登録


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