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実生苗木の開花方法及び実生苗木 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P100000707
整理番号 P08-018U1
掲載日 2010年6月4日
出願番号 特願2010-098688
公開番号 特開2011-024566
登録番号 特許第5385208号
出願日 平成22年4月22日(2010.4.22)
公開日 平成23年2月10日(2011.2.10)
登録日 平成25年10月11日(2013.10.11)
優先権データ
  • 特願2009-149039 (2009.6.23) JP
発明者
  • 山根 健治
  • 藤重 宣昭
  • 八巻 良和
  • 本條 均
  • 塚原 清子
出願人
  • 国立大学法人宇都宮大学
発明の名称 実生苗木の開花方法及び実生苗木 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】相転移を促進し、移行相又は生殖相にある側芽に速やかに花芽分化を誘導することができる実生苗木の開花方法を提供する。
【解決手段】発芽促進処理されたハナモモの種子を播き、実生苗を自然休眠させることなく当該実生苗が移行相又は生殖相に達するまで生育させ、前記移行相又は生殖相に至った後で花芽分化期前にウニコナゾール液の付着処理又はパクロブトラゾール液の潅注若しくは付着処理を行う。このとき、ウニコナゾール液中のウニコナゾールの濃度又はパクロブトラゾール液中のパクロブトラゾールの濃度を50~500ppmの範囲内とすることが好ましい。また、付着処理又は潅注処理とともに断根処理を行うことが好ましい。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


モモは、生食用のみならず庭園樹や切り枝等観賞用としても広く利用されている。モモは世代交代が早く、3年目で開花結実するため、他の果樹よりも遺伝的同質化が進んでいる可能性があり、自家受粉による実生は母樹の形質をほぼ継承することが多いとされている。木本性植物の実生は、一定の幼若期を経て、幼若相から生殖相へと相転移(相的転換)をする。幼若相から生殖相への相転移は、1個体の樹の中にもみられる。樹の基部は常に幼若相であり、生殖相を示す枝の先端部との間には移行相(過渡相)が存在する。



こうしたモモの育種年限をさらに短縮するためには、相転移を促進し、移行相又は生殖相にある側芽に速やかに花芽分化を誘導する必要がある。



一般に、樹の成長と幼若相の長さには負の相関があるとされ、相転移の決定には、樹がある程度の大きさに達することが必要条件と考えられている。例えば、リンゴ実生を室内の好適条件下に置き、無休眠状態で旺盛に成長させると、播種2年2か月後に89~93%の個体に花を着けることが知られている。また、ハナモモ‘矢口’の鉢植え2年生実生個体において、最低花芽形成節位は約60節前後であることも知られている。こうしたことから、層積処理後の早期播種及び副梢の除去等によって頂端組織の十分な分裂回数を確保することで、1年生実生においても移行相又は生殖相への相的転換を促進できると考えられる。



移行相又は生殖相に達した実生の花芽着生の促進方法として、環状剥皮や断根処理等の外科的手法が挙げられる。一般に、果樹の花芽形成は、栄養条件(炭水化物-窒素関係)の影響を受け、栄養成長と生殖成長は相反関係にある。本発明者らは、既に、ハナモモ等に断根処理等のストレス処理を行って花芽分化を促進する方法を提案している(特許文献1を参照)。

産業上の利用分野


本発明は、実生苗木の開花方法及び実生苗木に関し、更に詳しくは、ハナモモを種子繁殖させ、実生当年で早期に開花させることができる実生苗木の開花方法、及び、その方法で生産した実生苗木に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
発芽促進処理されたハナモモの種子を播き、実生苗を自然休眠させることなく当該実生苗が移行相又は生殖相に達するまで生育させ、前記移行相又は生殖相に至った後で花芽分化期前にウニコナゾール液の付着処理を行う、ことを特徴とする実生苗木の開花方法。
【請求項2】
前記ウニコナゾール液中のウニコナゾールの濃度を50~500ppmの範囲内とする、請求項1に記載の実生苗木の開花方法。
【請求項3】
前記付着処理とともに断根処理を行う、請求項1又は2に記載の実生苗木の開花方法。
【請求項4】
前記付着処理を行わない実生苗木と比較して節間が短縮され、最高節位が85%以下であり、平均樹高が80%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の実生苗木の開花方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の実生苗木の開花方法により開花させた苗木であって、幼若相の最高節位を超えた移行相から生殖相にある節位にかけて高い密度で着蕾していることを特徴とする実生苗木。
産業区分
  • 農林
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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