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ガーゼ保持具 コモンズ

国内特許コード P100000822
整理番号 547-1016
掲載日 2010年7月16日
出願番号 特願2009-291822
公開番号 特開2011-130873
登録番号 特許第4505610号
出願日 平成21年12月24日(2009.12.24)
公開日 平成23年7月7日(2011.7.7)
登録日 平成22年5月14日(2010.5.14)
発明者
  • 松本 佐和子
  • 山本 亜由美
出願人
  • 国立大学法人 香川大学
発明の名称 ガーゼ保持具 コモンズ
発明の概要


【課題】ガーゼをしっかりと保持させることができ、しかも、保持させるための作業が簡単であるガーゼ保持具を提供する。
【解決手段】ガーゼGを保持するために使用される板状の部材であって、板状の部材は、その一の端縁に、端縁に沿って複数の切欠き1hが形成されており、その内部に、各切欠き1hにおけるその軸を挟む一対の内面に開口を有する収容空間1dが設けられている。切欠きにガーゼGを圧縮して挿入すれば、ガーゼGを圧縮していた力を除去すると、切欠き1h内において、収容空間1dの開口部分ではガーゼGは圧縮された状態から復元し、ガーゼGの一部が開口から収容空間1d内に侵入する。すると、ガーゼGを移動させようとする力に対して、収容空間1d内に侵入している部分がガーゼGの移動抵抗となるから、ガーゼGを切欠き1hに保持させておくことができる
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


手術では、出血を拭き取ったり、止血したりするためにガーゼが使用されているが、外科手術において使用するガーゼの枚数は非常に多く、例えば、胃癌などの腹部手術では1件あたり平均100枚~150枚前後が使用される。このように、非常に多い枚数のガーゼが使用されているので、ガーゼの管理は難しく、ガーゼが術後に体内に残置されるなどの問題が生じている。



かかる問題を防ぐために、手術では、使用したガーゼを保管回収するガーゼカウンタが使用されている。例えば、複数の凹みが形成された卵ケース型のガーゼカウンタが使用されており、かかるガーゼカウンタでは、回収されたガーゼを凹みに収容することができるようになっている。すると、縫合する前に、ガーゼが収容されている凹みの数(つまり、回収されたガーゼの数)と使用したガーゼの枚数とを比較すれば、全てのガーゼが回収されたか否かを確認することができるから、ガーゼが術後に体内に残置されるなどの問題を防ぐことができる。



しかるに、手術中、ガーゼは必ずしも一枚ずつ使用される訳ではなく、複数枚を同時に使用する場合もある。すると、術野から回収されるガーゼは、複数枚が束になった状態で回収される可能性もある。かかる束になったガーゼは、看護士が束から一枚ずつガーゼを剥がしてガーゼカウンタの凹みに収容していくが、ガーゼは薄いので、複数枚がくっついた状態で一つの凹みに収容される場合もある。すると、ガーゼが収容されている凹みの数と使用したガーゼの枚数とが一致しなくなる。この場合、ガーゼカウンタの凹みに収容されているガーゼを取り出して、回収されたガーゼの数を確認しなければならないので、ガーゼの枚数の再確認に非常に時間と手間がかかる。そして、ガーゼの枚数の再確認時間の分だけ縫合が遅れるので、患者への負担も大きくなる。



かかる問題を解決する技術として、板などに切欠きを設け、この切欠きに回収したガーゼを取り付けるガーゼカウンタが開発されている(例えば、特許文献1、2)。



特許文献1には、ガーゼカウンタ板にV字状の切欠き部を設けたガーゼカウンタが開示されている。このガーゼカウンタでは、V字状の切欠き部に上方からガーゼを挟み込めば、ガーゼをガーゼカウンタ板から垂らした状態で、ガーゼカウンタにガーゼを保持させることができる。



また、特許文献2には、両端に大径部を有する細長のくり抜き穴を有するガーゼ計数プレートが開示されており、くり抜き穴を有するプレートをその両端間で折り曲げて略三角形状に立体化した構成が開示されている。つまり、プレート本体を略三角形状に形成した構造体(以下、単に三角構造体という)は、くり抜き穴によってその一辺から凹みかつその先端に大径部を有する切欠きが形成された構造体となるのである。
かかる三角構造体は、その切欠きが形成されていない面を下にしてテーブルに載せれば、切欠きの開口が上方に向いた状態となるので、切欠きに対して手術用ガーゼを差し込むことができるようになる。すると、切欠きに対して開口から手術用ガーゼを差し込み、切欠きにおける幅の狭い部分(開口と先端大径部との間の部分)に手術用ガーゼの一部を配置し、手術用ガーゼの他の部分を大径部に配置すれば、手術用ガーゼを三角構造体に保持させることができる(特許文献2図6および図9参照)。



しかるに、特許文献1の技術では、ガーゼを保持する切欠きがV字状になっているので、ガーゼを切欠きにしっかりと押し込まなければ、ガーゼをガーゼカウンタ板に固定できない。しかも、押し込むときに圧縮されたガーゼは力を除去されると膨らむので、ガーゼを切欠きにしっかりと押し込んでも、ガーゼがV字状の切欠きから外れてしまう可能性がある。
また、特許文献2の技術では、手術用ガーゼを三角構造体に保持させるためには、切欠きにおける幅の狭い部分に手術用ガーゼを配置しなければならない。つまり、三角構造体に手術用ガーゼを保持させる場合には、単純に手術用ガーゼを切欠きに挿入するだけでなく、手術用ガーゼを切欠きにおける幅の狭い部分に配置する作業も必要となる。かかる作業は、非常に神経を使うし手間もかかるため、看護士へのストレスが大きくなり、作業のミスを誘発し易くなる。

産業上の利用分野


本発明は、ガーゼ保持具に関する。さらに詳しくは、手術(観血的手術)において、出血を拭き取ったり止血したりする等の用途に使用された使用済みガーゼを保持するガーゼ保持具に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ガーゼを保持するために使用される板状の部材であって、
該板状の部材は、
その一の端縁に、該端縁に沿って複数の切欠きが形成されており、
その内部に、各切欠きにおけるその軸を挟む一対の内面に開口を有する収容空間が設けられており、
該収容空間の開口は、
該板状の部材における一対の表面の間に形成されている
ことを特徴とするガーゼ保持具。

【請求項2】
前記収容空間の開口は、
前記切欠きの軸方向に沿って複数設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のガーゼ保持具。

【請求項3】
前記板状の部材は、
互いに平行に設けられた一対の平板と、
該一対の平板間に設けられ、該一対の平板を連結する複数の連結部とを備えており、
該各連結部は、
両端縁が、前記一対の平板の内面にそれぞれ連結された板状部材によって形成されており、
前記切欠きは、
その軸方向が前記連結部を形成する板状部材の表面と交差するように形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のガーゼ保持具。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 権利存続中
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