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レビー小体型認知症の判定方法、判定装置並びにプログラム 新技術説明会

国内特許コード P100000841
整理番号 KUTLO-2010-009
掲載日 2010年7月30日
出願番号 特願2010-119997
公開番号 特開2011-244971
登録番号 特許第5626853号
出願日 平成22年5月26日(2010.5.26)
公開日 平成23年12月8日(2011.12.8)
登録日 平成26年10月10日(2014.10.10)
発明者
  • 丸田 高広
  • 吉川 弘明
  • 角 弘諭
  • 根上 昌子
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 レビー小体型認知症の判定方法、判定装置並びにプログラム 新技術説明会
発明の概要 【課題】簡便かつ容易にLBDを判定する装置、方法並びにプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明者らは、上記課題を解決するために、認知症が疑われる患者、特にAD又はLBDが疑われる認知症患者の心拍変動パラメータに着目し、そしてLBD患者とAD患者でのLF/HF比率に違いがあることを見出した。本発明者らは、上記知見を基にして、認知症が疑われる患者のLBDを判定する装置、方法並びにプログラムを完成した。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



多くの国、特に先進国では、人口の高齢化により認知症に罹患している患者の数が増加している。これらの患者の多くは、アルツハイマー病(AD)と診断されている。次に患者の多くは、レビー小体病(LBD)と診断されている。





LBD特にレビー小体型認知症(DLB)の組織病理学では、大脳路、脊髄および自律神経節の特定の核におけるヒアリン体(レビー小体)の蓄積によって特徴付けられる。レビー小体は、不溶性タンパク質沈着物によって主としてなるタンパク質沈着物であり、この不溶性タンパク質沈着物の主成分は、α-シヌクレイン、ユビキチンおよびユビキチン化タンパク質である。

また、LBDは、レビー小体型認知症(DLB)とパーキンソン病(PD)および認知症を伴うパーキンソン病(PDD)を含む疾患概念である。これらの3つの疾患は発症形式により異なる神経学的傾向を示すが、重複する症状も多い。また、レビー小体を発現するという病理学的類似性からLBDとして一連の疾患概念で扱われる。ただし、DLBとPDは、病初期には異なる神経学的傾向を示し、脳病変も異なる。例えば、DLBは、PDでは見られない皮質の病変を示す。





LBD患者の認知症症状に対して利用できる治療法の選択肢は、限られており、多くの場合、精神科的およびパーキンソン病様症状を抑えるいわゆる対症療法しかない。

しかし、震えおよび運動喪失を回復させる抗パーキンソン病薬をDLB患者に投与すると、幻覚症状や精神病傾向を急性に著しく悪化させることが報告されている。





また、LBD患者は、AD患者と比較して、AD患者の治療に使用されるアセチルコリンエステラーゼ療法に対してより感受性がある。よって、LBD患者のアセチルコリンエステラーゼ療法による重度の過敏反応が報告されている。





以上により、認知症が疑われる患者、特にAD又はLBDが疑われる認知症患者について、AD又はLBDを判定することは治療の最適化に必須である。





一方、LBD患者の中でも、AD患者との鑑別困難な例がある。このためLBDの自律神経障害を利用して、MIBG心筋シンチグラフィーがLBD診断参考所見とされている。

しかし、MIBG心筋シンチグラフィーは医療費やRI(放射性同位体)使用などによる患者負担が大きい。よって、MIBG心筋シンチグラフィーはLBDの判定方法としては利用しにくい問題があった。

産業上の利用分野



本発明は、レビー小体病(LBD)の判定方法、判定装置並びにプログラムに関する。より詳しくは、アルツハイマー病(AD)又はLBDが疑われる認知症患者の判定方法、判定装置並びにプログラムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
認知症が疑われる患者のアルツハイマー病(AD)又はレビー小体病(LBD)を判定する方法であって、
患者から得られた心拍数データを高周波数帯域(HF)及び低周波数帯域(LF)にフィルタリングし、さらに心拍変動パラメータであるLF/HF比率を算出する工程と、
該算出したLF/HF比率が予め設定した基準値以下であればLBDと判定し、該基準値を超えればADと判定する工程と、
を含むことを特徴とする判定方法。

【請求項2】
前記基準値は、1.5~2.5であることを特徴とする請求項1の判定方法。

【請求項3】
認知症が疑われる患者のAD又はLBDを判定する装置であって、
患者の心拍数データを測定する手段と、
該心拍数データを高周波数帯域(HF)及び低周波数帯域(LF)にフィルタリングし、心拍変動パラメータであるLF/HF比率を算出し、さらに該算出したLF/HF比率が予め設定した基準値以下であればLBDと判定し、該基準値を超えればADと判定する解析手段と、
該判定結果を表示する手段と、
を具備することを特徴とする装置。

【請求項4】
前記基準値は、1.5~2.5であることを特徴とする請求項3の装置。

【請求項5】
さらに、前記患者のMIBG心筋シンチグラフィー測定結果を前記判定に利用することを特徴とする請求項3又は4の装置。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 登録
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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