TOP > 国内特許検索 > 情動制御装置

情動制御装置 コモンズ

国内特許コード P100000845
整理番号 AF03P001
掲載日 2010年7月30日
出願番号 特願2010-160488
公開番号 特開2012-019977
登録番号 特許第5603157号
出願日 平成22年7月15日(2010.7.15)
公開日 平成24年2月2日(2012.2.2)
登録日 平成26年8月29日(2014.8.29)
発明者
  • 安藤 英由樹
  • 渡邊 淳司
  • 佐藤 雅彦
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 情動制御装置 コモンズ
発明の概要 【課題】鑑賞者自身の心音を抽出して、映像コンテンツの音声信号とミキシングすることで効果的な感情移入を可能とした情動制御装置を提供する。
【解決手段】映像鑑賞者の人体音を抽出する人体音信号抽出部12と、抽出された人体音を入力する人体音信号入力部14と、取得された人体音の電気信号をフィルタリングするフィルタ部16と、映像に付随して出力される音声信号入力部18と、フィルタリングされた人体音信号と音声信号をミキシングするミキサ部20と、ミキシングされた音声を出力する出力部22とを備えた情動制御装置10。人体音信号を、映像鑑賞者が映像の中での任意のシーン、任意のキャラクタに対して選択的に入力するための音量制御部を備え、より効果的な演出を可能としている。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



映像コンテンツのデジタル化が急速に進み、インターネット利用に見られるように配信チャネルの多様化の流れの中、視聴者におけるメディア接触行動は、大きく変化し、デジタルコンテンツ市場は順調に拡大してきている。DVD(Digital Video Disc),デジタル放送、携帯電話など、急速に進歩するデジタル技術と新たなメディアビジネスへの期待が牽引役である。デジタルコンテンツ市場は、媒体別には、パッケージ、ネットワーク、携帯電話、デジタル放送の4分野に区分され、内容別には、出版系、ゲーム系、音楽系、そして映像系の4分野に分けられる。





しかし、デジタルコンテンツはその技術的な側面において確かに表現手法は高度化し、表示装置の高画質化も急速に進展してきたが、最終的な鑑賞方法は映像を見て、音声を聴くことであり本質的な点では従来と変わらない。





本発明は人間の持つ心音に着目しているが、心音を利用する方法としては、他人の心音を利用する場合と、自分の心音を利用する場合が考えられ、利用コンテンツとしては、音情報のみの場合と、映像と音が合わさった場合とがある。





音情報のみの場合に、他人の心音を利用した装置は、主に赤ちゃんに安心感を与えるための装置として利用されている。





例えば、保育器の赤ちゃんが聴き取り可能な箇所に母親の心音を発する発音装置を設けたもの(特許文献1参照)、マットの一部に心音もしくはそれに類似する音を発する心音発生器を設けたもの(特許文献2参照)、消臭と遠赤外線・マイナスイオンを発生する炭化綿パットと揺籠効果が出る粘調液体マット、精神的癒し効果を出す母体心音再生装置を一体化した清潔で安心感を与えるベット(特許文献3参照)等がある。





妊娠中に母体から取得した心音を記録した赤ちゃんへの記念品で、成長後の子供に癒しを与える心音アルバムの提案もある(特許文献4参照)。





また、映像情報と音情報が合わさった場合に、他人の心音を利用した場合としては、スポーツ放送の娯楽性を高めるため、競技やスポーツにおいて、選手や動物に生体信号を検出する生体信号検出器を付けて、そのとき検出したデータを無線送信し、観戦者が、選手や動物のコンディション、緊張度をリアルタイムに知ることを可能とした装置が提案されている(特許文献5参照)。





以上述べた心音の利用は、心音を聴く立場の視聴者と聴いている心音の当時者とは別であり、視聴者自らの心音を聴いているものではない。





音情報のみの場合に、自らの心音を聴く装置の提案としては、体に巻きつけ固定することが出来るベルトに、集音器を設ける装置があり、集音器を手で押さえることなく、力を抜いた状態で自分自身の心音、体音を長時間聴くことが出来る(特許文献6参照)。





この自らの心音を聴く装置は、自らの心音を聴くのみであり他の現象等と連携して新たな効果を奏するものではない。





映像情報と音情報を合せた場合に、これまで自分の心音を利用して、映像の演出に利用したものは存在していないのが現状である。

産業上の利用分野



本発明は、デジタルメディア技術を用いた映像系のエンタテインメント分野における鑑賞者自らの心音を利用した新たな鑑賞空間を創生する情動制御装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
映像鑑賞者自らの人体音を取得する人体音信号抽出部と、
抽出された前記人体音を入力する人体音信号入力部と、
取得された前記人体音の電気信号をフィルタリングするフィルタ部と、
映像に付随して出力される音声信号入力部と、
フィルタリングされた前記人体音信号と前記音声信号をミキシングするミキサ部と、
ミキシングされた音声を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする情動制御装置。


【請求項2】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記人体音信号抽出部は、電子聴診器であることを特徴とする情動制御装置。


【請求項3】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記人体音信号取得部は、小型マイクロホンであることを特徴とする情動制御装置。

【請求項4】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記フィルタ部は、人体音から150Hz以上の周波数領域を遮断して心音を取り出すことを特徴とする情動制御装置。

【請求項5】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記出力部は、音声出力可能なスピーカであることを特徴とする情動制御装置。

【請求項6】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記出力部は、鑑賞者の人体内部に音を定位させるヘッドホンまたはイヤホンであることを特徴とする情動制御装置。

【請求項7】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記出力部は、鑑賞者に自らの人体内部の音を骨導音により伝導させる骨伝導ヘッドホンであることを特徴とする情動制御装置。

【請求項8】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記出力部は、音声を出力する音声出力部と、皮膚感覚で音声を鑑賞者に伝えるために振動を出力する振動出力部を備えていることを特徴とする情動制御装置。

【請求項9】
請求項8に記載の情動制御装置に於いて、
前記振動出力部は、前記映像鑑賞者が座位する椅子に取り付けられていることを特徴とする情動制御装置。

【請求項10】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記音声信号入力部は無線信号を受信する機能を備え、映像出力装置からの電波による送信された音声信号を受信することを特徴とする情動制御装置。

【請求項11】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
複数の鑑賞者に対応した数の前記情動制御装置が同一の映像からの同一の音声信号を入力し、各情動制御装置を使用して同一の映像を鑑賞している鑑賞者の心音を、複数の前記情動制御装置に個別に抽出して取得して提示することを特徴とする情動制御装置。


【請求項12】
請求項11に記載の情動制御装置に於いて、
複数の鑑賞者に対応した数の前記情動制御装置の音声信号入力部は無線信号を受信する機能を備え、映像出力装置からの電波による送信された音声信号を受信することを特徴とする情動制御装置。


【請求項13】
請求項1に記載の情動制御装置に於いて、
前記人体音信号を、映像鑑賞者が映像の中での任意のシーン、任意のキャラクタに対して選択的に入力するための音量制御部をさらに備えたことを特徴とする情動制御装置。

【請求項14】
請求項13に記載の情動制御装置に於いて、
製作者側による心音付加期間情報が加えられた映像情報を入力する映像信号入力部と、
前記映像情報から心音付加期間情報を取り出す映像情報分析部と、
前記映像情報分析部での映像分析により、心音付加期間のタイミングを抽出するタイミング抽出部をさらに備え、
ミキサ部において、抽出されたタイミングの期間のみ映像音声に心音がミキシングされ、その他の期間では心音はカットされることを特徴とする情動制御装置。

【請求項15】
請求項13に記載の情動制御装置に於いて、
人体音信号抽出部からの抽出信号からトリガ信号を発生させるトリガ信号発生部と、
前記トリガ信号発生部からのトリガ信号により、予め記憶されている心音を発生させる心音発生部と、
をさらに備えたことを特徴とする情動制御装置。

【請求項16】
請求項15に記載の情動制御装置に於いて、
前記人体音信号抽出部で抽出される信号は、脈拍信号であることを特徴とする情動制御装置。

【請求項17】
請求項16に記載の情動制御装置に於いて、
前記トリガ信号発生部では、前記脈拍信号の脈拍に対応してトリガ信号を発生し、
1つのトリガに対して1周期分の心音を、予め格納されている心音記憶部から読み出して、心音を発生させることを特徴とする情動制御装置。

【請求項18】
請求項15に記載の情動制御装置に於いて、
心音記憶部に予め格納されている心音は、鑑賞者自身の心音であることを特徴とする情動制御装置。

【請求項19】
請求項15に記載の情動制御装置に於いて、
心音記憶部に予め格納されている心音は、鑑賞者以外で鑑賞者が指定した任意の人の心音であることを特徴とする情動制御装置。

【請求項20】
請求項19に記載の情動制御装置に於いて、
心音は、映像に出演している出演者の心音を、予め格納していることを特徴とする情動制御装置。

【請求項21】
請求項15に記載の情動制御装置に於いて、
製作者側による心音付加期間情報が加えられた映像情報を入力する映像信号入力部と、
前記映像情報から心音付加期間情報を取り出す映像情報分析部と、
前記映像情報分析部での映像分析により、心音付加期間のタイミングを抽出するタイミング抽出部をさらに備え、
ミキサ部において、抽出されたタイミングの期間のみ映像音声に心音がミキシングされ、その他の期間では心音はカットされることを特徴とする情動制御装置。
産業区分
  • 運動娯楽用
  • 電子応用機器
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2010160488thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST デジタルメディア作品の製作を支援する基盤技術 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close