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塗膜除去剤及びそれを用いた塗膜除去方法 コモンズ

国内特許コード P100000918
掲載日 2010年9月28日
出願番号 特願2009-259832
公開番号 特開2010-285592
登録番号 特許第4942222号
出願日 平成21年11月13日(2009.11.13)
公開日 平成22年12月24日(2010.12.24)
登録日 平成24年3月9日(2012.3.9)
優先権データ
  • 特願2009-116288 (2009.5.13) JP
発明者
  • 武藤 明徳
  • 高島 征助
  • 林 秀考
  • 井口 勉
  • 内田 哲也
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 塗膜除去剤及びそれを用いた塗膜除去方法 コモンズ
発明の概要

【課題】塗膜除去性能に優れ、安全で、特に、反応硬化型塗料を塗布することによって形成されたベース塗膜は除去せずに、該ベース塗膜上に常温乾燥型塗料を塗布することによって形成された上塗り塗膜のみを除去することができる塗膜除去剤、及びそれを用いた塗膜除去方法を提供する。
【解決手段】無機質又は有機質の微粒子10~60重量%と、アルコールを主成分とする分散媒40~90重量%とを含む分散液からなる塗膜除去剤であり、前記アルコールの炭素数が2~3であることが好ましく、前記無機質の微粒子が、ゼオライト、タルク、活性炭、炭酸カルシウム、シリカアルミナ、シリカ、水酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸バリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の無機質の微粒子である塗膜除去剤。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


道路標識、ガードレール、建築物、コンクリート構造物などの表面に塗料で描かれた落書き(塗膜)は景観を著しく損ねる。従来、このような落書きを消して景観を復旧させるために、落書きの上に塗料を上塗りすることが行われている。しかし、落書きのたびに塗料を上塗りすることは、手間と労力及び専門的な塗装技術を要することも多く、コスト面及び人員面の手当てが十分でなく、慢性的に対策が遅れている。



このような事情のため、最近では落書きは放置されるか、除去するとしても地域のボランティアに頼らざるを得ない状況であり、より簡便で、かつ安全な塗膜除去剤を用いる落書き除去方法の開発が望まれていた。



特許文献1には、(I)水、炭素原子1~5個を有する1価アルコール、及びそれらの混合物から選択される揮発性液体キャリヤーと、(II)ゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトY、ゼオライトP及びそれらの混合物から選択される、研磨材としての結晶性アルミノシリケートを包含して成り、この場合、前記結晶性アルミノシリケートは(a)高められた湿潤性を与え、(b)高められた分散安定性を与え、(c)高められた防曇性を与え、(d)残留フイルミングを減少させ、もしくは排除し、かつ/又は(e)表面除去中におけるダストを減少させ、もしくは排除するのに十分な粒度分布を有するものである表面清浄剤/磨き剤組成物が記載されている。好ましい1価アルコールは2-プロパノール、メタノール及びエタノールを包含することも記載されている。しかしながら、このような表面清浄剤/磨き剤組成物が、硬質表面清浄剤、ガラス清浄剤、窓清浄剤、非塗装表面に対する研磨助剤などとしての用途を有することは記載されているが、塗膜除去剤としての用途については記載されていない。



特許文献2には、ジエチレングリコールアルキルエーテル、トリエチレングリコールアルキルエーテル、及びそれらのアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、及びそれらのアセテート、トリプロピレングリコールアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアセテートのいずれかの一つ又は混合液を有効成分とする塗料軟化剤が記載されている。前記塗料軟化剤に研磨剤を加えることを特徴とする塗料剥離剤も記載されている。軟化剤に加える研磨剤として、ゼオライト、水酸化アルミニウム、シリカ、鉄粉、セラミック粉等が記載されている。しかしながら、希釈剤として、水、エタノール、t-ブタノール、プロピレングリコール、エチレングリコール等の極性溶媒を用いる場合は、ジメチルスルホキサイドなどを主成分として添加しないと、軟化力が著しく低下してしまうという問題を有している。

産業上の利用分野


本発明は、道路標識、ガードレール、建築物、コンクリート構造物などの表面に塗布された塗膜を除去するための塗膜除去剤に関する。また、そのような塗膜除去剤を含浸させてなる塗膜除去シート、及びそのような塗膜除去剤を用いた塗膜除去方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ゼオライト、タルク、活性炭、炭酸カルシウム、シリカアルミナ、シリカ、水酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸バリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の無機質の微粒子10~60重量%と、分散媒40~90重量%とを含む分散液からなり、前記分散媒が2-プロパノール、又は50重量%未満の水を含む2-プロパノールである塗膜除去剤。

【請求項2】
前記無機質の微粒子の真密度が1.5~3g/cmである請求項記載の塗膜除去剤。

【請求項3】
前記無機質の微粒子の平均粒径が0.1~100μmである請求項1又は2記載の塗膜除去剤。

【請求項4】
反応硬化型塗料を塗布することによって形成されたベース塗膜は除去せずに、該ベース塗膜上に常温乾燥型塗料を塗布することによって形成された上塗り塗膜のみを除去することができる請求項1~のいずれか記載の塗膜除去剤。

【請求項5】
請求項1~のいずれか記載の塗膜除去剤をシート基材に含浸させてなる塗膜除去シート。

【請求項6】
前記シート基材の片面に分散媒蒸発防止層が設けられてなる請求項記載の塗膜除去シート。

【請求項7】
請求項1~のいずれか記載の塗膜除去剤を塗膜上に塗布してから、塗膜除去剤とともに剥離した塗膜を除去することを特徴とする塗膜除去方法。

【請求項8】
請求項1~のいずれか記載の塗膜除去剤を塗膜上に塗布し、その上に分散媒蒸発防止層を設けた後、塗膜除去剤とともに剥離した塗膜を除去することを特徴とする塗膜除去方法。

【請求項9】
請求項5又は6のいずれか記載の塗膜除去シートを塗膜上に貼付した後、塗膜除去シートとともに剥離した塗膜を除去することを特徴とする塗膜除去方法。

【請求項10】
反応硬化型塗料を塗布することによって形成されたベース塗膜は除去せずに、該ベース塗膜上に常温乾燥型塗料を塗布することによって形成された上塗り塗膜のみを除去する請求項7~9のいずれか記載の塗膜除去方法。
産業区分
  • 塗料・接着剤
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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技術移転に関しては岡山TLOが窓口になります。


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