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新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドおよび新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いたアミロイド病の検査方法 コモンズ

国内特許コード P100000921
掲載日 2010年9月28日
出願番号 特願2009-206771
公開番号 特開2011-057582
登録番号 特許第5554528号
出願日 平成21年9月8日(2009.9.8)
公開日 平成23年3月24日(2011.3.24)
登録日 平成26年6月6日(2014.6.6)
発明者
  • 北松 瑞生
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドおよび新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いたアミロイド病の検査方法 コモンズ
発明の概要 【課題】新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチド、新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いたアミロイド病の検査方法、およびアミロイドβ凝集体結合性ペプチドをスクリーニングする方法を提供することである。
【解決手段】新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドは、蛍光物質を用いて標識したペプチドを含む候補ペプチド群についてスクリーニングを行うことにより得られる。かかる新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドは、アミロイドβ凝集体への結合性が優れており、アミロイドβ凝集体の分析、アミロイドβ凝集体が関連する疾患(アミロイド病)の検査などに用いることが可能である。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要



アミロイド病とは、アミロイドが全身の臓器の細胞外に沈着するものであり、この疾患にはアルツハイマー病を始めとして、パーキンソン病、プリオン病、2型糖尿病などが含まれる。





アルツハイマー病は老人性痴呆症の一種であり、脳自体が萎縮していく疾患である。アルツハイマー病の症状は、記憶障害、構成障害、判断力低下、妄想、失語、失行、失認などが知られ、病状が進行すれば介護上の上でも大きな困難を伴う。アルツハイマー病の患者数は増加傾向にあり、2050年には1億人を超えるかもしれないという分析結果もある(Brookmeyer R, Johnson E, Ziegler-Graham K, Arrighi HM, Forecasting the Global Burden of Alzheimer's Disease. Alzheimer's and Dementia, 3, 186-191 (2007))。アルツハイマー病の発症は、65歳以上に多いが、65歳以下の若年性のものあり、若年性のものは進行も早い。アルツハイマー病は、全ての年齢層にとって無視することのできないものであり、アルツハイマー病の治療や予防は深刻な課題である。アルツハイマー病の治療は、症状が軽度の間に行うことにより、良好な結果が得られることが知られる。このため、アルツハイマー病の早期発見、早期治療が重要であると考えられている。





アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβタンパク質(以下「Aβ」とも称する)と呼ばれるペプチドは、アミノ酸が40残基もしくは42残基で構成されており、それぞれAβ(1-40)およびAβ(1-42)と呼ばれている。アルツハイマー病の患者の脳内では、Aβが集合して形成されるアミロイドβ凝集体(以下「Aβ凝集体」とも称する)の蓄積が見られる。このAβ凝集体は脳細胞を破壊する作用があり、10年単位の長期間に渡る蓄積によってアルツハイマー病を引き起こすと考えられている。





Aβ凝集体をアルツハイマー病の診断、治療の標的とする研究が進められており、Aβ凝集体の研究にはAβ凝集体に結合する物質が有効なツールである(特許文献1~3)。Aβ凝集体に結合する物質としてチオフラビンT、コンゴレッドやそれらの誘導体などが公知である。しかし、これらはAβ凝集体への特異性が低いことや微量の繊維を定量するには不向きであるなどの問題のため、診断のための実用化にまでは至っていない。





Aβ凝集体に特異的に結合する物質として、Aβの14残基から23残基からなるペプチド(以下「Aβ(14-23)」とも称する)が知られている。さらに、Aβ凝集体を検出するために、Aβ(14-23)の改変体を作製する研究が、行われている(非特許文献1、特許文献4)。非特許文献1では、Aβ(14-23)のアミノ酸を別の天然アミノ酸で置換したAβ(14-23)ペプチドや、さらに当該改変体のアミノ酸を非天然アミノ酸で置換した分子が開示されている。しかしながら、Aβ凝集体への特異性などの問題のため、いまだAβ(14-23)の改変体の実用化には至っていない。

産業上の利用分野



本発明は、新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチド、新規アミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いたアミロイド病の検査方法、アミロイドβ凝集体結合性ペプチドをスクリーニングする方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アミノ酸配列HQKLVFFAED(配列番号1)にて表されるアミロイドβの部分ペプチドであって、配列番号1のアミノ酸配列における1~4個のアミノ酸基が非天然アミノ酸の(β,β-ジフェニル)-アラニル基に置換されてなる、アミロイドβ凝集体結合性ペプチド。

【請求項2】
配列番号1のアミノ酸配列におけるVFFの1個以上のアミノ酸基が、非天然アミノ酸の(β,β-ジフェニル)-アラニル基に置換されてなる、請求項1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチド。

【請求項3】
配列番号1のアミノ酸配列における、6番目のフェニルアラニン(Phe)が非天然アミノ酸の(β,β-ジフェニル)-アラニル基に置換されてなる、請求項1または2に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチド。

【請求項4】
標識物が付加された、請求項1~3のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチド。

【請求項5】
固相ペプチド合成方法による、請求項1~4のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチドを作製する方法。

【請求項6】
請求項1~4のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いた、アミロイドβ凝集体の分析方法。

【請求項7】
請求項1~4のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチドを含む、アミロイドβ凝集体分析用試薬。

【請求項8】
請求項1~4のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチドを用いた、アミロイド病の検査方法。

【請求項9】
請求項1~4のいずれか1に記載のアミロイドβ凝集体結合性ペプチドを含む、アミロイド病検査用試薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009206771thum.jpg
出願権利状態 登録
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