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統合失調症マーカー及びその利用

国内特許コード P100000951
整理番号 NU-0365
掲載日 2010年9月29日
出願番号 特願2010-147017
公開番号 特開2012-013415
登録番号 特許第5641471号
出願日 平成22年6月29日(2010.6.29)
公開日 平成24年1月19日(2012.1.19)
登録日 平成26年11月7日(2014.11.7)
発明者
  • 尾崎 紀夫
  • 永井 拓
  • 吉見 陽
  • 山田 真之亮
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 統合失調症マーカー及びその利用
発明の概要 【課題】統合失調症特異的なバイオマーカー及びその用途を提供すること。
【解決手段】アネキシンA5、微小管関連タンパク質RP/EBファミリー・メンバー1、EF-ハンド・ドメイン含有タンパク質D2、チューブリン・フォールディング・コファクターB、無機ピロフォスファターゼ、グルタレドキシン-3、プラスチン-2、熱ショックタンパク質90β、ピリドキサール依存性脱炭酸酵素ドメイン含有タンパク質1、ユビキチン・カルボキシル末端加水分解酵素アイソザイムL1、アデニン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ、細胞質性ヒスチジルtRNA合成酵素、ウロポルフィリノーゲン脱炭酸酵素、熱ショック70kDaタンパク質4L、三官能基プリン生合成タンパク質アデノシン-3等からなる群より選択される統合失調症マーカー及びそれを利用した統合失調症の検査法等が提供される。
【選択図】図6
従来技術、競合技術の概要


統合失調症は、思春期・青年期に発症する慢性・進行性の精神疾患であり、陽性症状(幻覚や妄想、まとまりに欠ける会話や行動など)、陰性症状(感情の平板化、思考の貧困、意欲の低下など)及び認知障害(注意障害、作業記憶の低下、実行機能障害など)を主な症状とする。統合失調症は遺伝的要因と環境的要因が関与する多因子疾患と考えられているが、統合失調症の病態の分子生物学的機序に関しては依然として不明な部分が多く、結果として生化学的な検査法は見出されていない。



統合失調症の診断は、医師の問診や患者の訴えを基にした症候学によって行われており、生化学的な検査による診断法は確立していない。統合失調症は発症後数年で病勢が進行し、非可逆的な障害が引き起こされ、社会的機能の永続的な障害が生じると考えられているが、診断に有用な検査法がないため治療的介入が遅れ、その結果、難治化している症例が少なくないのが現状である。統合失調症の診断に有用な検査法の開発が切望されているが、当該疾患は脳内分子の異常によって発症すると考えられる一方で脳の分子病態を検知することは極めて困難であり、検査法の開発は進んでいない。

産業上の利用分野


本発明は統合失調症の検査に有用な統合失調症マーカーに関する。詳しくは、統合失調症の発症可能性の判定に利用可能なバイオマーカー及びそれを利用した統合失調症の検査法等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アネキシンA5からなる、統合失調症マーカー。

【請求項2】
アネキシンA5についての検体中レベルを指標として用いることを特徴とする、統合失調症検査法であって、以下のステップ(1)~(3)、即ち、
(1)被検者由来の検体を用意するステップ;
(2)前記検体中のアネキシンA5を検出するステップ;及び
(3)検出結果に基づいて、統合失調症の現在の発症可能性を判定するステップ、
を含み、ステップ(2)で得られた検出値と対照検体の検出値との比較に基づきステップ(3)の判定を行う、統合失調症検査法

【請求項3】
出値が低いと発症可能性が高いとの基準、又は検出できないと発症可能性が高いとの基準に従い、ステップ(3)の判定を行う、請求項に記載の方法。

【請求項4】
前記ステップ(2)において、アネキシンA5に加え、微小管関連タンパク質RP/EBファミリー・メンバー1、EF-ハンド・ドメイン含有タンパク質D2、チューブリン・フォールディング・コファクターB、無機ピロフォスファターゼ、グルタレドキシン-3、プラスチン-2、熱ショックタンパク質90β、ピリドキサール依存性脱炭酸酵素ドメイン含有タンパク質1、ユビキチン・カルボキシル末端加水分解酵素アイソザイムL1、アデニン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ、細胞質性ヒスチジルtRNA合成酵素、ウロポルフィリノーゲン脱炭酸酵素、熱ショック70kDaタンパク質4L、三官能基プリン生合成タンパク質アデノシン-3、三官能基プリン生合成タンパク質アデノシン-3 ショートアイソフォーム、βラクタマーゼ様タンパク質2、推定デオキシリボヌクレアーゼTATDN1、液胞タンパク質選別関連タンパク質35、インターフェロン誘導GTP結合タンパク質Mx1、キネシン様タンパク質KIF11、伸長因子1-γ、免疫グロブリンmu鎖C領域、免疫グロブリンmu重鎖疾患タンパク質、免疫グロブリン重鎖V-III領域BRO及び免疫グロブリン重鎖V-III領域GAからなる群より選択される一又は二以上のタンパク質分子も検出し、
前記ステップ(3)では、アネキシンA5の検出結果と、該タンパク質分子の検出結果に基づいて、統合失調症の現在の発症可能性を判定する、
請求項2に記載の統合失調症検査法。

【請求項5】
微小管関連タンパク質RP/EBファミリー・メンバー1、EF-ハンド・ドメイン含有タンパク質D2、チューブリン・フォールディング・コファクターB、無機ピロフォスファターゼ、グルタレドキシン-3、プラスチン-2、熱ショックタンパク質90β、ピリドキサール依存性脱炭酸酵素ドメイン含有タンパク質1、ユビキチン・カルボキシル末端加水分解酵素アイソザイムL1、アデニン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ、細胞質性ヒスチジルtRNA合成酵素、ウロポルフィリノーゲン脱炭酸酵素、熱ショック70kDaタンパク質4L、三官能基プリン生合成タンパク質アデノシン-3、三官能基プリン生合成タンパク質アデノシン-3 ショートアイソフォーム、βラクタマーゼ様タンパク質2、及び推定デオキシリボヌクレアーゼTATDN1については、検出値が低いと発症可能性が高いとの基準、又は検出できないと発症可能性が高いとの基準に従い、
液胞タンパク質選別関連タンパク質35、インターフェロン誘導GTP結合タンパク質Mx1、キネシン様タンパク質KIF11、伸長因子1-γ、免疫グロブリンmu鎖C領域、免疫グロブリンmu重鎖疾患タンパク質、免疫グロブリン重鎖V-III領域BRO、及び免疫グロブリン重鎖V-III領域GAについては、検出値が高いと発症可能性が高いとの基準、又は検出できると発症可能性が高いとの基準に従い、ステップ(3)の判定を行う、請求項4に記載の方法。

【請求項6】
前記検体が血液、血漿又は血清である、請求項2~のいずれか一項に記載の統合失調症検査法。

【請求項7】
前記検体が、被検者から採取した血液リンパ球を不死化したリンパ球芽様細胞である、請求項2~のいずれか一項に記載の統合失調症検査法。

【請求項8】
前記検体が、被検者から採取した血液細胞である、請求項2~のいずれか一項に記載の統合失調症検査法。

【請求項9】
請求項1に記載の統合失調症マーカーに特異的結合性を示す物質からなる、統合失調症検査試薬。

【請求項10】
前記物質が抗体である、請求項に記載の統合失調症検査試薬。

【請求項11】
請求項又は10に記載の統合失調症検査試薬を含む、統合失調症検査用キット。
産業区分
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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