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小麦種子休眠性に関与するMFT遺伝子及びその利用

国内特許コード P100000962
掲載日 2010年9月30日
出願番号 特願2008-246414
公開番号 特開2010-075088
登録番号 特許第5339506号
出願日 平成20年9月25日(2008.9.25)
公開日 平成22年4月8日(2010.4.8)
登録日 平成25年8月16日(2013.8.16)
発明者
  • 中村 信吾
  • 三浦 秀穂
  • 荻原 保成
  • 松本 隆
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 国立大学法人帯広畜産大学
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 小麦種子休眠性に関与するMFT遺伝子及びその利用
発明の概要 【課題】種子休眠性向上遺伝子、種子休眠性向上マーカー遺伝子、種子休眠性が向上したコムギ品種を育種する方法及び種子休眠性が向上した形質転換植物体を提供する。
【解決手段】種子休眠性向上遺伝子、種子休眠性向上マーカー遺伝子、並びに、ゼンコウジコムギとその他のコムギを交配して子孫を得る交配ステップと、その子孫のゲノムDNAにおいて、種子休眠性向上マーカー遺伝子の存在の有無を検出する検出ステップと、検出ステップにおいて、種子休眠性向上マーカー遺伝子の存在が検出された場合に、その子孫を種子休眠性が向上したコムギ品種であると判断して選抜する選抜ステップとを含む、種子休眠性が向上したコムギ品種の育種方法、及び、種子休眠性向上遺伝子を発現可能に保持する形質転換植物体。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


コムギなどの穀物の生産において、しばしば大きな被害をもたらす穂発芽の発生を予防することは大きな課題となっている。穂発芽とは、降雨などの影響により、収穫前の穂に実った種子が発芽してしまう現象を指し、種子の品質を著しく低下させるものである。穂発芽の発生を予防するためには、種子休眠性が高い品種の開発が必要とされており、種子休眠性に関わる遺伝子の同定やQTL(Quantitative trait loci、量的形質遺伝子座)マーカーの開発が求められている。ここで、種子休眠性とは、種子の発芽しにくい性質を表し、種子休眠性が高いほど発芽しにくい。



特許文献1には、コムギの種子休眠性に関係する遺伝子として、VP1遺伝子が報告されている。



コムギの種子休眠QTLに関しては多数の報告があり、これまでに少なくとも30以上の種子休眠QTLが知られている(例えば非特許文献1を参照)。



非特許文献2には、シロイヌナズナの開花時期を制御する遺伝子として知られるFT(Flowering Locus T)及びTFL1(Terminal Flower 1)が、MFT(Mother of FT and TFL1)遺伝子及び他の3つの遺伝子とともにPEBP(phosphatidylethanolamine-binding protein)遺伝子ファミリーを形成していることが記載されている。



【特許文献1】
WO99/15667
【非特許文献1】
Euphytica,126,39-45,2002
【非特許文献2】
J.Mol.Evol.,61,579-590,2005

産業上の利用分野


本発明は、種子休眠性向上遺伝子、種子休眠性向上マーカー遺伝子、種子休眠性が向上したコムギ品種の育種方法及び種子休眠性が向上した形質転換植物体に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(a)~(c):
(a)配列番号1に記載の塩基配列、
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする塩基配列、
(c)配列番号2に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列相同性を有し、且つ配列番号2に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質と同じ活性を有するタンパク質をコードする塩基配列
からなる群より選択される塩基配列からなる、種子休眠性向上遺伝子。

【請求項2】
配列番号3又は4に記載の塩基配列からなる、種子休眠性向上マーカー遺伝子。

【請求項3】
ゼンコウジコムギとそれ以外の品種のコムギを交配して子孫を得る交配ステップと、
当該子孫のゲノムDNAにおいて、請求項2に記載の種子休眠性向上マーカー遺伝子の存在の有無を検出する検出ステップと、
検出ステップにおいて請求項2に記載の種子休眠性向上マーカー遺伝子の存在が検出された場合に、前記子孫を種子休眠性が向上したコムギ品種であると判断して選抜する選抜ステップと
を含む、種子休眠性が向上したコムギ品種の育種方法。

【請求項4】
コムギを交配して子孫を得る交配ステップと、
当該子孫の種子、種子親の種子及び花粉親の種子における、請求項1に記載の種子休眠性向上遺伝子の発現量を測定する測定ステップと、
測定ステップにおいて、子孫の種子における種子休眠性向上遺伝子の発現量が、種子親又は花粉親のうち、いずれか種子における種子休眠性向上遺伝子の発現量が低い親よりも高い場合に、当該子孫を種子休眠性が向上したコムギ品種であると判断して選抜する選抜ステップと
を含む、種子休眠性が向上したコムギ品種の育種方法。

【請求項5】
請求項1に記載の種子休眠性向上遺伝子を発現可能に保持する形質転換植物体。

【請求項6】
コムギである、請求項5に記載の形質転換植物体。

【請求項7】
イネである、請求項5に記載の形質転換植物体。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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