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塊根小切片による甘しょ育苗法

国内特許コード P100000967
掲載日 2010年9月30日
出願番号 特願2001-028621
公開番号 特開2002-233236
登録番号 特許第3554817号
出願日 平成13年2月5日(2001.2.5)
公開日 平成14年8月20日(2002.8.20)
登録日 平成16年5月21日(2004.5.21)
発明者
  • 山下 正隆
  • 山川 理
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 塊根小切片による甘しょ育苗法
発明の概要 甘しょイモを丸イモのまま20℃~25℃の水に浸漬し、これを皮付き切片に分割し、直ちに水洗し、その切片をキュアリング処理し、水分を含ませた保湿性の良い培地上、乾燥させない条件下、28℃~32℃で培養することにより、ほぼ全ての切片において不定芽形成が促される。不定芽を形成した切片を、培地を充填した容器中において、切片を乾燥させない条件下、甘しょの生育に適した温度で培養し、これにより不定芽を生育させて甘しょ苗を生産する方法。
従来技術、競合技術の概要



甘しょの栽培は、丸イモから発生させた蔓を用いて苗を調製し、手作業で土中に移植することによって行われてきた。

この方法における苗の調製段階では、通常、甘しょ塊根からの発芽部位はイモ全体ではなく、その上部のしょ梗に近い部分に限定される。従って、このような方法では、新芽数が少なく、十分な量の苗の確保には多数のイモと蔓の多回刈りが必要となるため、多くの種イモと労力が要求される。

また、従来の蔓苗は柔らかく、着葉状態であるため、機械による移植が困難である。従って、蔓苗の移植は手作業に頼らざるを得ず、その移植作業には多大なる労力と時間を要する。





一方、農作業従事者の高齢化に対応するため、及び国際的な競争力を向上させるためには、労力の低減及び生産コストの低減を図る必要があり、そのために機械化に対応できる移植技術が望まれている。

機械化されている甘しょの移植技術としては直播技術があるが、これは丸イモ又は2~4分割したイモを機械移植に適用するものであり、蔓苗を用いる方法に比べると、甘しょイモの収量及び品質が低くなる。

産業上の利用分野



本発明は、甘しょの新規育苗方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】以下の工程:
(a)甘しょイモを丸イモのまま、甘しょの生育に適した温度の水に浸漬する工程;
(b)該甘しょイモを皮付き切片に分割する工程;
(c)該切片を、工程(b)の直後に水洗する工程;
(d)該切片をキュアリング処理する工程;及び
(e)該切片を、培地上に配置して、該切片を乾燥させない条件下、28℃~32℃で培養し、これにより不定芽を形成させる工程;
を含む、甘しょの不定芽を形成する方法。
【請求項2】前記工程(a)における甘しょの生育に適した温度が20℃~30℃である請求項1記載の方法。
【請求項3】前記工程(a)における浸漬の期間が2~4日間である請求項1記載の方法。
【請求項4】前記工程(b)において、甘しょイモを5g~20gの皮付き切片に分割する請求項1記載の方法。
【請求項5】前記工程(e)における培地が、水分を含ませた保湿性培地である請求項1記載の方法。
【請求項6】以下の工程:
(a)甘しょイモを丸イモのまま、甘しょの生育に適した温度の水に浸漬する工程;
(b)該甘しょイモを皮付き切片に分割する工程;
(c)該切片を、工程(b)の直後に水洗する工程;
(d)該切片をキュアリング処理する工程;
(e)該切片を、培地上に配置して、該切片を乾燥させない条件下、28℃~32℃で培養し、これにより不定芽を形成させる工程;及び
(f)工程(e)により不定芽を形成した切片を、培地を充填した容器中において、該切片を乾燥させない条件下、甘しょの生育に適した温度で培養し、これにより甘しょの苗を生育させる工程;
を含む、甘しょの苗を生産する方法。
【請求項7】前記工程(a)における甘しょの生育に適した温度が20℃~30℃である請求項6記載の方法。
【請求項8】前記工程(a)における浸漬の期間が2~4日間である請求項6記載の方法。
【請求項9】前記工程(b)において、甘しょイモを5g~20gの皮付き切片に分割する請求項6記載の方法。
【請求項10】前記工程(e)及び(f)における培地が、水分を含ませた保湿性培地である請求項6記載の方法。
【請求項11】前記工程(f)における甘しょの生育に適した温度が20℃~30℃である請求項6記載の方法。
【請求項12】前記工程(f)における培養の期間が10日間以上である請求項6記載の方法。
【請求項13】請求項6~12のいずれか一項に記載の方法によって得られる甘しょの苗。
【請求項14】前記苗の芽長が3cm~22cmであり、節数が5~15節である請求項13記載の苗。
【請求項15】請求項6~12のいずれか一項に記載の方法によって得られる甘しょの苗を用いることを特徴とする甘しょの栽培方法。
【請求項16】前記苗の芽長が3cm~22cmであり、節数が5~15節である請求項15記載の栽培方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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