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リン酸カルシウム系骨充填材、及びその製造方法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P100001001
掲載日 2010年9月30日
出願番号 特願2008-244086
公開番号 特開2010-075247
登録番号 特許第5371034号
出願日 平成20年9月24日(2008.9.24)
公開日 平成22年4月8日(2010.4.8)
登録日 平成25年9月27日(2013.9.27)
発明者
  • 坂本 清子
  • 山口 俊郎
出願人
  • 学校法人大阪産業大学
発明の名称 リン酸カルシウム系骨充填材、及びその製造方法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】十分に硬化し、硬化物が十分な強度を有し、かつ、骨細胞との接着性が良好な骨充填材を得ることを目的とする。
【解決手段】リン酸一水素カルシウム(DCPD)、リン酸四カルシウム(TTCP)、及び摩砕処理されたβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)を含有するリン酸塩系混合物を、水含有の練和液で混練してなる骨充填材であり、β-TCPは、水及び二酸化炭素から選ばれる少なくとも一方を含有する雰囲気下で摩砕処理されたものであり、DCPD1モルに対し、TTCPを1.1~3モルを含有すると共に、上記β-TCPを1.1~5モル含有させる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


骨折等により生じる骨欠損部の修復に用いられる骨充填材として、アクリル系骨充填材や、セラミックス系骨充填材等が知られている。これらのうち、アクリル系骨充填材は、ペースト状物を、修復すべき箇所に充填した後、硬化させて使用するが、未重合モノマーが残存すると、毒性の問題が生じることがある。また、生体内で吸収されず、異物として体内に残存するという問題点を有する。



また、上記セラミックス系骨充填材としては、アルミナ、カーボン、酸化ジルコニア等を用いた骨充填材や、ヒドロキシアパタイトやリン酸カルシウム等を用いた骨充填材が知られている。前者の骨充填材は、生体内において化学的に安定であるが、生体内で吸収されず、異物として体内に残存するという問題点を有する。これに対し、後者は、骨を構成する成分と同様の成分であり、生体内で吸収され、骨の修復材としての役割を期待することができる。



上記後者の骨充填材としては、所定粒径のリン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムからなるリン酸カルシウム組成物(特許文献1)や、生体吸収性有機材料と、アパタイト類、リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム等とを用いた骨充填材(特許文献2)等が知られている。これらは、水の存在下で徐々に水和反応が生じ、アパタイト類が生成されて硬化されるので、これらがペースト状の状態で骨折等の修復すべき箇所に充填し、水和反応(硬化)させることにより、骨折箇所の固定が可能となる。




【特許文献1】特開2007-191420号公報

【特許文献2】特開2000-262608号公報

産業上の利用分野


この発明は、骨折等による骨欠損部の修復用に用いられる、リン酸カルシウム系の骨充填材に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
リン酸一水素カルシウム、リン酸四カルシウム、及び摩砕処理されたβ-リン酸三カルシウムを含有するリン酸塩系混合物を、水含有の練和液で混練してなる骨充填材であり、
上記β-リン酸三カルシウムは、水及び二酸化炭素から選ばれる少なくとも一方を含有する雰囲気下で摩砕処理されたものであり、その平均粒子径は0.1~20μm、かつ、その比表面積は3.0~10m/gであり、
上記リン酸一水素カルシウム1モルに対し、上記リン酸四カルシウムを1.1~3モルを含有すると共に、上記β-リン酸三カルシウムを1.1~5モル含有するリン酸カルシウム系骨充填材。

【請求項2】
上記水含有の練和液は、リン酸アルカリ金属塩の水溶液であり、このリン酸アルカリ金属塩の使用量は、上記リン酸塩系混合物に対し、1.0~5.0重量%である請求項に記載のリン酸カルシウム系骨充填材。

【請求項3】
上記リン酸塩系混合物は、リン酸八カルシウムと、有機酸又はその塩との複合体を含有し、
その含有量は、上記のリン酸一水素カルシウム、リン酸四カルシウム、及びβ-リン酸三カルシウムの合計量に対して、0.5~10.0重量%である請求項1又は2に記載のリン酸カルシウム系骨充填材。

【請求項4】
上記有機酸は、クエン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、及びヌクレオチドから選ばれる酸である請求項に記載のリン酸カルシウム系骨充填材。

【請求項5】
上記水含有の練和液は、疎水性アミン酸を含有し、この疎水性アミノ酸の使用量は、上記リン酸塩系混合物に対して、0.5~2.0重量%である請求項1乃至のいずれか1項に記載のリン酸カルシウム系骨充填材。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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