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放射性廃液の処理方法

国内特許コード P100001189
整理番号 13192
掲載日 2010年11月5日
出願番号 特願2009-009807
公開番号 特開2010-169415
登録番号 特許第4747348号
出願日 平成21年1月20日(2009.1.20)
公開日 平成22年8月5日(2010.8.5)
登録日 平成23年5月27日(2011.5.27)
発明者
  • 水庭 直樹
  • 佐藤 宗一
  • 稲野 昌利
  • 青嶋 厚
出願人
  • 独立行政法人 日本原子力研究開発機構
発明の名称 放射性廃液の処理方法
発明の概要

【課題】放射性廃液に含まれる白金族元素に起因して溶融炉の長期間にわたる安定的な運転が妨げられることを効果的に抑制することができる放射性廃液の処理方法を提供する。
【解決手段】白金族元素含有の放射性廃液に還元剤を添加した後に、当該放射性廃液を含浸体(w)に含浸させて加熱処理し、次いで上記含浸体(w)を溶融炉で溶融した後に固化させることを特徴とする。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


現在、日本、独国、仏国および米国においては、原発の使用済み核燃料の再処理施設において発生した高放射性廃液(HAW)の処理方法として、一般にガラス固化処理方法が採用されている。このガラス固化処理方法は、ガラス原料と高放射性廃液とをガラス溶融炉に入れて、上記ガラス原料を溶融することにより、高放射性廃液中に含まれる放射性物質をガラス中に取り込ませた後に、当該ガラスを固化させるものである。



ところで、上記ガラス固化処理方法にあっては、ガラス溶融炉内において、特に高放射性廃液に含まれるルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)およびパラジウム(Pd)等の白金族元素が、比較的大きな粒径で存在しているために、長期間にわたる運転において、徐々に炉底部に堆積する。他方、ガラス溶融炉は、通常炉底部が下方に向けて漸次縮径されており、その下端部から溶融されたガラスを流下させる構造であるために、堆積した上記白金族元素によって当該炉底部における溶融ガラスの粘度が高くなり、よって抜き出し性の観点から、長期間の安定的な運転に悪影響を与えるという問題点があった。



そこで、かかる課題を解決すべく、例えば下記特許文献1においては、高レベル放射性廃液を定電位電解することによって、上記白金族元素の中でも最も濃度の高いルテニウムを揮発せしめ、揮発したルテニウムをギ酸水溶液と接触させることによってルテニウム酸化物として沈殿せしめ、この沈殿物をギ酸水溶液から分離回収することにより、揮発性ルテニウムのプロセス機器への付着を防止しようとする方法が提案されている。



しかしながら、上記従来技術によっては、上記ルテニウムを除去するために、約20時間といった長時間を要することから、現時点において実用化されるに至っていない。

産業上の利用分野


本発明は、特に、ルテニウムなどの白金族元素含有の放射性廃液を処理する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
白金族元素含有の放射性廃液に還元剤を添加した後に、当該放射性廃液を含浸体に含浸させて加熱処理し、次いで上記含浸体を溶融炉で溶融した後に固化させることを特徴とする放射性廃液の処理方法。

【請求項2】
上記還元剤は、カーボンブラックであるとともに、マイクロ波照射またはヒーターによる加熱によって上記加熱処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射性廃液の処理方法。

【請求項3】
上記放射性廃液に、予め酸化剤を添加した後に、上記還元剤を添加することを特徴とする請求項1または2に記載の放射性廃液の処理方法。

【請求項4】
上記酸化剤は、セリウムであることを特徴とする請求項3に記載の放射性廃液の処理方法。

【請求項5】
上記含浸体は、ガラスカートリッジであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理方法。
産業区分
  • 原子力
  • 放射性物質処理
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2009009807thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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