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造影剤の製造方法

国内特許コード P100001190
整理番号 13245
掲載日 2010年11月5日
出願番号 特願2009-021568
公開番号 特開2010-175505
登録番号 特許第5224461号
出願日 平成21年2月2日(2009.2.2)
公開日 平成22年8月12日(2010.8.12)
登録日 平成25年3月22日(2013.3.22)
発明者
  • 熊田 高之
  • 能田 洋平
出願人
  • 独立行政法人日本原子力研究開発機構
発明の名称 造影剤の製造方法
発明の概要

【課題】製造が容易な有機ラジカル種の製造方法、並びに、毒性が低く、造影作用が持続する、動的核スピン偏極法を用いた造影剤とその製造方法を提供すること。
【解決手段】造影剤は、光解離性分子を混入した極低温有機溶媒に、紫外線を照射して生成した有機ラジカルを用いて、動的核スピン偏極を行うことにより製造される。この造影剤は、高い核磁気共鳴信号感度を有し、核磁気共鳴現象を利用する装置に有効である。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


NMRは、磁気モーメントを有する原子核を含んだ被測定試料を数テスラの強磁場中に置き、これに共鳴条件を満足する周波数の電磁波を加えたときに生じる共鳴現象を言う。原子核の磁気モーメントを核スピンと呼び、NMRでは該核スピンのエネルギー吸収・放出過程を観測する。通常は、共鳴周波数の電磁波を停止した直後の核スピン放出エネルギーをサーチコイルで電気信号として検出し、検出された電気信号をNMR信号と呼ぶ。NMRは、生体診断や分子構造解析などにおいて有用とされているが、NMR信号の検出感度が低いといった本質的な欠点を有しているため、NMR信号の検出感度向上に関する種々の技術開発が行われている。



技術開発の主なものとしては、
1)更なる強磁場化
2)NMR信号検出回路の低ノイズ化
3)動的核スピン偏極方法の採用
が挙げられ、本発明は、3)動的核スピン偏極方法に関するものである。
動的核スピン偏極方法は、電子スピンを有するラジカル種に強磁場及びマイクロ波を加えて、電子スピン偏極を核スピン偏極に移行させることにより、NMR信号の強度を高めるものである。



動的核スピン偏極を行うためには、試料中にラジカルが1019spins/cm3程度存在しなくてはならない。従来までに
A.トリチルラジカルやニトロキシラジカルなどの安定ラジカルを混入する、
B.電子線照射により極低温固体試料中にラジカルを発生させる(非特許文献1及び2を参照)、
C.ペンタセンなどの光励起スピン三重項を用いる(非特許文献3を参照)
手法が報告されている。また、動的核スピン偏極を行うための装置としては、オックスフォードインスツルメンツ社のハイパーセンス(HyperSense:登録商標)が知られている(非特許文献4を参照)。

産業上の利用分野


本発明は、NMR(核磁気共鳴:Nuclear Magnetic Resonance)を用いた生体診断や有機化学の分子構造解析などにおいて、被分析試料のNMR信号検出感度の向上に有効な方法等に関する。より具体的には、紫外線を用いた有機ラジカル種の製造方法、並びに該有機ラジカル種にさらに動的核スピン偏極(Dynamic Nuclear Polarization: 以下必要に応じてDNPと呼ぶ)を行ってNMR信号検出感度を向上させた造影剤の製造方法及びその製造方法によって製造される造影剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
0.3wt%のフェノールを光解離性分子として含有するブタノールに、極低温下で紫外線を照射してブタノールラジカルを生成し、生成されたブタノールラジカルにマイクロ波を照射して動的核スピン偏極を行うことを特徴とする造影剤の製造方法。

【請求項2】
請求項1に記載の造影剤の製造方法において、前記ブタノールラジカルの生成と前記動的核スピン偏極を同一の装置にて行うことを特徴とする造影剤の製造方法。
産業区分
  • 測定
  • 薬品
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009021568thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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