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送風システム

国内特許コード P100001322
整理番号 E091P14
掲載日 2010年12月13日
出願番号 特願2010-266656
公開番号 特開2012-117418
登録番号 特許第5327756号
出願日 平成22年11月30日(2010.11.30)
公開日 平成24年6月21日(2012.6.21)
登録日 平成25年8月2日(2013.8.2)
発明者
  • 渡邊 恵太
  • 松田 聖大
  • 稲見 昌彦
  • 五十嵐 健夫
  • 神山 洋一
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 送風システム
発明の概要 【課題】扇風機などの送風システムの風の向きや強さをユーザが簡単かつ直感的に操作することを可能にする。
【解決手段】本発明は、送風機に対してインタラクティブ性を持たせることにより、風をユーザの意図通りに操作可能にするシステムを提供する。具体的には、送風機に対して風の向きや風の強さ(送風のオン/オフを含む)を指示するためのインタラクション手法として、「風を送るパスをディスプレイ上に描く手法」、「風を送るパスを実環境(実空間)中に描く手法」、「場所に指示マーカーを設置し風を制御する手法」の3種類の指示手法を実現する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


エアコンなどの空調は家庭をはじめ、オフィス、店舗そして公共機関に広く普及しているが、空調の強すぎ(効き過ぎ)や、弱すぎが問題になることがある。これはエアコン自体の性能だけでなく、人間の室温の感じ方に差があるためである。そのため、たとえば電車では弱冷房車を設置していることもある。エアコンは基本的に部屋単位で室温を制御するため、ユーザそれぞれの感じ方に応じた空調を実現できない。さらに部屋の構造によっては、空気が対流せずエアコンが示す温度と実際の室温が場所によって異なることもある。これも温度の感じ方が異なる原因になる。



このように、人間の室温の感じ方の差やエアコンの仕組みの関係上、空調システムには問題がある。今日私たちは、扇風機を利用し部屋の空気を循環させたり扇風機の風に当たるなど、エアコンと扇風機を併用することにより、この問題を解決することがある。扇風機はエアコンの登場以前から涼むための道具として利用されてきたが、今日では夏に限らず1年を通じて利用されるようになり、以前より積極的に使われるようになってきている。すなわち、扇風機は「涼む」ものから「風を使う」ものへと、その役割が変化しつつある。



一般的な扇風機には首振り機能が備わっており、所定の角度の範囲に満遍なく風を送ることはできるが、家の構造や生活の状況によっては風を当てたくない箇所が存在することもある。たとえば、書類が置いてある場所に風を送ってしまうと書類が吹き飛ばされてしまうし、花など植物がある場所には風を当てることは好ましくない。一方で、扇風機を洗濯物の乾燥などに使う場合には、より的確な場所に風を当てるという使い方も必要になってくる。



ところが、従来の扇風機は、本体に設けられたスイッチやリモコンで、風の強さを調整したり風向きや首振り角度を変更したりすることができるにとどまり(特許文献1参照)、所望の位置に所望の強さの風を送る(あるいは、所定の位置では風を止める)といった細かい制御を行うことは実現できない。近年では、センサによって人のいる場所などを検知し、風の強さを自動調整する機能をもつ扇風機も提案されているが(特許文献2参照)、コンピュータによる自動制御が必ずしもユーザの意図に沿うとは限らない。
このように、「風を使う」という視点で設計された扇風機は従来存在しなかった。

産業上の利用分野


本発明は、送風システムにおける風の向きや強さを操作する技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
風を送る送風機と、
前記送風機の向きを変更するモーターと、
前記送風機および前記モーターを制御する制御部と、
前記送風機の前方を撮影するように設けられたカメラと、
操作部と、
を備える送風システムであって、
前記操作部は、前記カメラから取り込まれた画像を表示する表示部と、ユーザに対し前記表示部に表示された画像上にパスを描画させるパス描画部と、を有しており、
前記制御部は、前記画像上に描画されたパスに沿って前記送風機の向きが変化するように、前記モーターを制御する
ことを特徴とする送風システム。

【請求項2】
前記制御部は、前記パスの描画速度に対応した速度で前記送風機の向きが変化するように、前記モーターを制御することを特徴とする請求項1に記載の送風システム。

【請求項3】
前記パス描画部は、間隙を挟む複数のラインによって前記パスを描画することが可能であり、
前記制御部は、前記ラインの部分で前記送風機の送風をオン、前記間隙の部分で前記送風機の送風をオフに制御することを特徴とする請求項1または2に記載の送風システム。

【請求項4】
前記パス描画部は、複数の種類のラインによって前記パスを描画することが可能であり、
前記制御部は、前記ラインの種類に応じて前記送風機の風の強さを切り替えることを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の送風システム。

【請求項5】
風を送る送風機と、
前記送風機の向きを変更するモーターと、
前記送風機および前記モーターを制御する制御部と、
前記送風機の前方を撮影するように設けられたカメラと、
指示マーカーと、
を備える送風システムであって、
前記指示マーカーは、ユーザが持ち、前記送風機の前方の空間において風を送るパスに沿って移動させるように、用いられるものであり、
前記制御部は、所定の時間間隔で前記カメラから取り込まれた画像から指示マーカーを認識し、前記指示マーカーの移動に追従して前記送風機の向きが変化するように、前記モーターを制御する
ことを特徴とする送風システム。

【請求項6】
前記指示マーカーは、複数の種類のマーカーを提示可能に構成されており、
前記制御部は、前記画像から前記指示マーカーが提示しているマーカーを認識し、マーカーの種類に応じて前記送風機の送風のオン/オフまたは風の強さを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の送風システム。

【請求項7】
前記制御部は、前記画像から前記指示マーカーの画像上のサイズを認識し、前記指示マーカーの画像上のサイズに応じて前記送風機の風の強さを切り替えることを特徴とする請求項5または6に記載の送風システム。

【請求項8】
風を送る送風機と、
前記送風機の向きを変更するモーターと、
前記送風機および前記モーターを制御する制御部と、
前記送風機の前方を撮影するように設けられたカメラと、
前記送風機に対するユーザの指示を示す指示マーカーであって、前記送風機の前方の空間内の任意の位置に配置される複数種類の指示マーカーと、
を備える送風システムであって、
前記指示マーカーは、風の強さを指示する強さ指示マーカーを含んでおり、
前記制御部は、
所定の動きに従って前記送風機の向きが変化するように前記モーターを制御するとともに、所定の時間間隔で前記カメラから取り込まれた画像から指示マーカーを認識し、認識した指示マーカーの種類と位置に応じて前記送風機を制御するものであり、
強さ指示マーカーを認識した場合には、前記送風機が前記強さ指示マーカーの位置に向くタイミングに合わせて、前記強さ指示マーカーの指示に応じた風の強さになるように前記送風機を制御する
ことを特徴とする送風システム。

【請求項9】
前記指示マーカーは、送風のオフを指示する停止指示マーカーを含んでおり、
前記制御部は、停止指示マーカーを認識した場合には、前記送風機が前記停止指示マーカーの位置に向くタイミングよりも前に、前記送風機の送風を停止する
ことを特徴とする請求項8に記載の送風システム。

【請求項10】
前記指示マーカーは、向きを変えずに連続的に送風を行う時間を指示する連続送風指示マーカーを含んでおり、
前記制御部は、連続送風指示マーカーを認識した場合には、前記送風機が前記連続送風指示マーカーの位置に向いたタイミングから、前記連続送風指示マーカーで指示された時間が経過するまでの間、前記送風機の向きが変化しないように前記モーターを停止する
ことを特徴とする請求項8または9に記載の送風システム。
産業区分
  • 流体移送
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010266656thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 五十嵐デザインインタフェース 領域
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