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微小血管障害又はその関連疾患のバイオマーカー

国内特許コード P100001367
整理番号 NU-0385
掲載日 2010年12月21日
出願番号 特願2010-236964
公開番号 特開2012-085603
出願日 平成22年10月22日(2010.10.22)
公開日 平成24年5月10日(2012.5.10)
発明者
  • 坂東 泰子
  • 重田 寿正
  • 室原 豊明
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 微小血管障害又はその関連疾患のバイオマーカー
発明の概要

【課題】ジペプチジルペプチダーゼ4活性の臨床的意義を明らかにし、その臨床応用を図ること
【解決手段】ジペプチジルペプチダーゼ4からなる、微小血管障害又はその関連疾患のバイオマーカーが提供される。また、当該バイオマーカーを用いた検査法などが提供される。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


ジペプチジルペプチダーゼ4(dipeptidyl peptidase IV;DPP4)とは、1966年にグリシルプロリン・ナフチルアミダーゼ(glycylproline naphthylamidase;セリンペプチダーゼの一種)として同定(非特許文献1)された分子であり、Cアデノシン・デアミナーゼ複合蛋白2(adenosine deaminase complexing protein 2)とも呼ばれ、分化抗原群分類(CD (cluster of differentiation)分類)上CD26に相当する分子である。DPP4は、プロリルペプチド(Prolyl peptide)結合(Pro-Xaa)を分解する比較的稀な蛋白分解酵素群、ペプチダーゼファミリーS9bに属する。DPP4遺伝子は、染色体2q24.3に存在し、哺乳類(ヒト・ラット・マウス)における相同性は98%とよく保存されている分子である。DPP4分子単体の分子量は88.3kDaであるが、ゴルジ体でホモダイマーとなり、細胞表面に210kDaの分子として存在するが、分泌型(細胞表面型が切断されたもの、或いは選択的スプライシングを受けた変異蛋白)もまた存在することが知られている。DPP4はT細胞活性化抗原であるとともに、そのペプチダーゼ活性により、様々な生理活性物質を分解し活性調整することにより様々な病態に関与する。具体的には、DPP4による血糖降下ホルモンインスリンの分解は糖尿病の原因となることから、DPP4活性阻害剤は糖尿病治療薬として臨床応用されており、また血液疾患や悪性腫瘍疾患では、DPP4の特殊染色はTリンパ球の検出及びCD26陽性悪性腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、腎がん、前立腺がんなど)の組織診断に従来応用されてきた技術である(非特許文献2)。

産業上の利用分野


本発明は新規バイオマーカー及びその用途に関する。詳細には、微小血管障害又はその関連疾患のバイオマーカー及びその用途(検査法など)に関する。また、病理診断などに有用な染色法も提供する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ジペプチジルペプチダーゼ4からなる、微小血管障害又はその関連疾患のバイオマーカー。

【請求項2】
心筋障害のバイオマーカーである、請求項1に記載のバイオマーカー。

【請求項3】
糖尿病性心筋障害のバイオマーカーである、請求項1に記載のバイオマーカー。

【請求項4】
ジペプチジルペプチダーゼ4の検体中レベルを指標として用いることを特徴とする、微小血管障害又はその関連疾患の検査法。

【請求項5】
以下のステップ(1)~(3)を含む、請求項4に記載の検査法:
(1)被検者由来の検体を用意するステップ;
(2)前記検体中のジペプチジルペプチダーゼ4を検出するステップ;及び
(3)検出結果に基づいて、微小血管障害又はその関連疾患の現在又は将来の発症可能性を判定するステップ。

【請求項6】
検出値が高いと発症可能性が高いとの基準、又は検出できると発症可能性が高いとの基準に従い、ステップ(3)の判定を行う、請求項5に記載の検査法。

【請求項7】
前記検体が生検組織、全血、血漿、血清又は尿である、請求項4~6のいずれか一項に記載の検査法。

【請求項8】
心筋障害の検査法である、請求項4~7のいずれか一項に記載の検査法。

【請求項9】
糖尿病性心筋障害の検査法である、請求項4~7のいずれか一項に記載の検査法。

【請求項10】
請求項1に記載のバイオマーカーに特異的結合性を示す物質からなる、微小血管障害又はその関連疾患用の検査試薬。

【請求項11】
請求項10に記載の検査試薬を含む、微小血管障害又はその関連疾患用のキット。

【請求項12】
以下のステップ(1)~(3)を含む、DPP4活性染色法:
(1)組織検体を固定するステップ;
(2)固定液を洗浄除去した後、アゾ色素及びその基質を低温条件下で組織検体に添加して反応させるステップ;
(3)発色を観察するステップ。

【請求項13】
ステップ(1)を低温下で行う、請求項12に記載のDPP4活性染色法。

【請求項14】
ステップ(1)の固定に冷アセトン-冷ホルマリン溶液を使用する、請求項12又は13に記載のDPP4活性染色法。

【請求項15】
アゾ色素がファーストブルーBNであり、基質がグリシル-プロプリル-メトキシ-β-ナフチルアミドである、請求項12~14のいずれか一項に記載のDPP4活性染色法。

【請求項16】
ステップ(2)に使用するアゾ色素及びその基質が、使用直前まで低温条件下で保管される、請求項12~15のいずれか一項に記載のDPP4活性染色法。

【請求項17】
ステップ(2)とステップ(3)の間に封入ステップを行う、請求項12~16のいずれか一項に記載のDPP4活性染色法。

【請求項18】
ステップ(2)とステップ(3)の間に核染色ステップを行う、請求項12~17のいずれか一項に記載のDPP4活性染色法。

【請求項19】
核染色ステップを低温下で行う、請求項18に記載のDPP4活性染色法。

【請求項20】
核染色ステップにカラッチのヘマトキシリン液を使用する、請求項18又は19に記載のDPP4活性染色法。

【請求項21】
組織検体が心筋組織である、請求項12~20のいずれか一項に記載のDPP4活性染色法。

【請求項22】
ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤を含む、微小血管障害又はその関連疾患の予防又は治療薬。
産業区分
  • 微生物工業
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 審査請求前
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