TOP > クイック検索 > 国内特許検索 > 金属板製造装置及び金属板製造方法

金属板製造装置及び金属板製造方法 コモンズ

国内特許コード P110001433
整理番号 2009-18
掲載日 2011年1月7日
出願番号 特願2010-078647
公開番号 特開2011-206835
登録番号 特許第5408730号
出願日 平成22年3月30日(2010.3.30)
公開日 平成23年10月20日(2011.10.20)
登録日 平成25年11月15日(2013.11.15)
発明者
  • 羽賀 俊雄
出願人
  • 学校法人常翔学園
発明の名称 金属板製造装置及び金属板製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】ロールを用いた連続鋳造によって単層の金属板又は複層のクラッド金属板を省工程で安価に製造できる金属板製造装置及び金属板製造方法を提供する。
【解決手段】冷却用の第1ロール1と金属溶湯を貯めるための第1プール3Aとを備えており、第1プールは第1ロールの表面11と第1ロールの回転方向前方に位置する第1スクレイパー5Aと第1ロールの回転方向後方に位置する後部材31と両サイド部材32とで囲まれており、第1スクレイパーは先端部51Aと第1ロールの表面との間の距離HAが変わり得るように可動に設けられており、第1ロールは第1プール内の第1金属溶湯を冷却して半凝固状態乃至凝固状態の第1金属層を形成しながら第1金属層を伴って回転するようになっており、第1スクレイパーは第1ロールの回転に伴って移動する第1金属層の半凝固状態表面に第1スクレイパーの先端部が一定の力で面的に常時当接するように付勢されている
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年の産業界においては、CO排出量の削減が強く求められている。そこで、自動車業界においては、車両の軽量化などを図るために、アルミニウム合金薄板やアルミニウム合金クラッド板を使用することが、提案されている。



アルミニウム合金薄板を作製する方法としては、DC鋳造を用いる方法や、それよりも安価に作製する方法として双ロール法が、よく知られているが、双ロール法よりも安価に作製する方法としては、非特許文献1に示されているような単ロール法が知られている。



また、アルミニウム合金クラッド板を作製する方法としては、アルミニウム合金薄板を作製した後に圧延して接合を行う接合法、及び、非特許文献2、特許文献1、2に示されているような双ロール法が、知られている。上記接合法においては、アルミニウム合金薄板を作製するために、DC鋳造によって作製した厚さ600mm程度のスラブを、面削処理、熱処理、熱間圧延処理、及び冷間圧延処理するための、設備及び工程が必要であり、また、アルミニウム合金薄板を接合するために、脱脂処理、エッジの溶接処理、及び熱間圧延処理するための、設備及び工程が必要である。したがって、上記接合法によって得られたクラッド板は、高価である。これに対して、双ロール法は、省工程で且つ簡素な装置で実行できるので、安価にクラッド板を作製できるという利点を有している。

産業上の利用分野


本発明は、ロールを用いた連続鋳造によって、単層の金属板又は複層のクラッド金属板を製造する、金属板製造装置及び金属板製造方法に、関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ロールを用いた連続鋳造によって、単層の金属板又は複層のクラッド金属板を製造する、金属板製造装置において、
冷却能を有する第1ロールと、
第1金属溶湯を貯めるための第1プールと、を備えており、
第1プールは、第1ロールの表面と、第1ロールの回転方向前方に位置する第1前プレートと、第1ロールの回転方向後方に位置する後部材と、両サイド部材と、で囲まれており、
第1前プレートは、先端部を有し、前記先端部と第1ロールの表面との間の距離が変わり得るように、可動に設けられており、
第1ロールは、第1プール内の第1金属溶湯を冷却して第1ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第1金属層を形成しながら第1金属層を伴って回転するようになっており、
第1前プレートは、第1ロールの回転に伴って移動する第1金属層の半凝固状態表面に、前記第1前プレートの先端部が一定の力で面的に常時当接するように付勢されている、
ことを特徴とする金属板製造装置。

【請求項2】
第1ロールとは反対方向に回転する、冷却能を有する第2ロールと、
融点が第1金属溶湯の融点以下である第2金属溶湯を、貯めるための、第2プールと、を更に備えており、
第2ロールは、第1前プレートより第1ロールの回転方向前方において、第1ロールに対向して且つ第1ロールに向けて付勢されて、設けられており、
第2プールは、第2ロールの表面と、第1前プレートと、両サイド部材と、第1ロールの表面と、で囲まれており、
第2ロールは、第2プール内の第2金属溶湯を冷却して第2ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第2金属層を形成しながら第2金属層を伴って回転するようになっており、
第2ロールの回転に伴って移動する第2金属層が、第1ロールの回転に伴って第1前プレートの先端部と第1ロールの表面との間を通過して来た第1金属層に、接触していき、接触した両層が、上記両ロールによって接合されるとともに完全凝固されるようになっている、
請求項1記載の金属板製造装置。

【請求項3】
第1ロールとは反対方向に回転する、冷却能を有する第2ロールと、
第2ロールと第1前プレートの間に位置する、第2前プレートと、
融点が第1金属溶湯の融点以下である第2金属溶湯を、貯めるための、第2プールと、
融点が第2金属溶湯の融点以上である第3金属溶湯を、貯めるための、第3プールと、を更に備えており、
第2ロールは、第1前プレートより第1ロールの回転方向前方において、第1ロールに対向して且つ第1ロールに向けて付勢されて、設けられており、
第2プールは、第1前プレートと、第1ロールの表面と、両サイド部材と、第2ロールの表面と、第2前プレートと、で囲まれており、
第3プールは、第2ロールの表面と、第2前プレートと、両サイド部材と、で囲まれており、
第2前プレートは、先端部を有し、前記先端部と第2ロールの表面との間の距離が変わり得るように、可動に設けられており、
第2ロールは、第3プール内の第3金属溶湯を冷却して第2ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第3金属層を形成しながら第3金属層を伴って回転するようになっており、
第2前プレートは、第2ロールの回転に伴って移動する第3金属層の半凝固状態表面に、第2前プレートの先端部が一定の力で面的に常時当接するように付勢されており、
第2金属溶湯が、第1ロールの回転に伴って第1前プレートの先端部と第1ロールの表面との間を通過して来た第1金属層と、第2ロールの回転に伴って第2前プレートの先端部と第2ロールの表面との間を通過して来た第3金属層と、に接触して、半凝固状態の第2金属層となり、第1金属層と第2金属層と第3金属層とが、上記両ロールによって接合されるとともに完全凝固されるようになっている、
請求項1記載の金属板製造装置。

【請求項4】
第2ロールの直径が第1ロールの直径より小さい、
請求項2又は3のいずれか一項に記載の金属板製造装置。

【請求項5】
請求項1記載の金属板製造装置を用いて単層の金属板を製造する方法であって、
第1プールに第1金属溶湯を注湯する第1注湯工程と、
第1ロールを回転させて、第1プール内の第1金属溶湯を第1ロールによって冷却して第1ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第1金属層を形成しながら、第1ロールの表面と共に第1金属層を移動させる、第1冷却工程と、
第1前プレートの先端部を第1金属層の半凝固状態表面に一定の力で面的に常時当接させて、第1金属層の表面を掻き取りながら均す、第1スクレイピング工程と、を備えていることを特徴とする金属板製造方法。

【請求項6】
請求項2又は4に記載の金属板製造装置を用いて2層のクラッド金属板を製造する方法であって、
第1プールに第1金属溶湯を注湯する第1注湯工程と、
第2プールに第2金属溶湯を注湯する第2注湯工程と、
第1ロールを回転させて、第1プール内の第1金属溶湯を第1ロールによって冷却して第1ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第1金属層を形成しながら、第1ロールの表面と共に第1金属層を移動させる、第1冷却工程と、
第1前プレートの先端部を第1金属層の半凝固状態表面に一定の力で面的に常時当接させて、第1金属層の表面を掻き取りながら均す、第1スクレイピング工程と、
第2ロールを回転させて、第2プール内の第2金属溶湯を第2ロールによって冷却して第2ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第2金属層を形成しながら、第2ロールの表面と共に第2金属層を移動させる、第2冷却工程と、
上記両ロールを回転させながら、第1金属層と第2金属層とを接触させ、更に、上記両層を、上記両ロールによって接合するとともに完全凝固させる、仕上げ工程と、を備えていることを特徴とする金属板製造方法。

【請求項7】
請求項3又は4に記載の金属板製造装置を用いて3層のクラッド金属板を製造する方法であって、
第1プールに第1金属溶湯を注湯する第1注湯工程と、
第2プールに第2金属溶湯を注湯する第2注湯工程と、
第3プールに第3金属溶湯を注湯する第3注湯工程と、
第1ロールを回転させて、第1プール内の第1金属溶湯を第1ロールによって冷却して第1ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第1金属層を形成しながら、第1ロールの表面と共に第1金属層を移動させる、第1冷却工程と、
第1前プレートの先端部を第1金属層の半凝固状態表面に一定の力で面的に常時当接させて、第1金属層の表面を掻き取りながら均す、第1スクレイピング工程と、
第2ロールを回転させて、第3プール内の第3金属溶湯を第2ロールによって冷却して第2ロールの表面に半凝固状態乃至凝固状態の第3金属層を形成しながら、第2ロールの表面と共に第3金属層を移動させる、第2冷却工程と、
第2前プレートの先端部を第3金属層の半凝固状態表面に一定の力で面的に常時当接させて、第3金属層の表面を掻き取りながら均す、第2スクレイピング工程と、
第2プール内の第2金属溶湯を、第1金属層と第3金属層とに接触させて半凝固状態の第2金属層を形成し、更に、第1金属層と第2金属層と第3金属層とを、上記両ロールによって接合するとともに完全凝固させる、仕上げ工程と、を備えていることを特徴とする金属板製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2010078647thum.jpg
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close